リーダーウォークはどの犬もがしておくべき基本的なしつけです。リーダーウォークはリードを引っ張らずに飼い主のペースできちんと歩くことを指しており、家庭犬なら基本のマナーとして身につけておくべきです。
リーダーウォークを犬に教えておくと、リラックスして犬の散歩をすることができます。また、犬が突然道路に飛び出したり、行きたい方向に向かって走り出したりするのを防ぐことができ、犬と人の安全を守るのにも役に立ちます。
さらに、犬がリードを引っ張り続けることで、交通事故などの危険性があるだけではなく、喉などにダメージを与える危険性もあります。首輪をつけた犬がリードを引っ張るとき、喉や首に大きな負担がかかります。これを防ぐためにもリーダーウォークのしつけは大切です。
リーダーウォークの教え方にはいくつかの方法があります。自分の犬の性格に合った方法を選び、なるべくストレスがかからないように教えていくことが大切です。
おやつを使ってゆっくりと教えていく方法です。リードで飼い主の方を見るように誘導し、リードが緩んだらおやつを与えます。はじめのうちはリードが緩んだ瞬間におやつをあげますが、徐々にリードが緩んでからおやつをあげるまでの時間を長くしていきます。次第に犬はリードが緩んだ状態で歩いているといいことがあると認識し、自然とリードが緩んだ状態で歩く癖がついていきます。
犬がリードを引っ張る主な理由は、引っ張れば行きたい場所を行けると認識しているからです。このしつけ方法はこの認識を矯正する方法です。犬がある方向へ引っ張り、リードが張れば、飼い主は正反対の方向へ進んで行くようにします。こうすることで、行きたいところへいく最善の方法はリードが緩んだ状態を保つということを犬が認識し、リードを引っ張らなくなります。
リーダーウォークのしつけを続けても、なかなか難しいと感じる犬と飼い主がいるかもしれません。リーダーウォークのしつけがうまくいかないのにはいくつかの理由が考えられます。ここではリーダーウォークができない主な理由を紹介していきます。
リーダーウォークのしつけをきちんと徹底していないと、いつまでもリーダーウォークができるようにはなりません。リーダーウォークのしつけを始めようと決めたら、散歩中はいつもリーダーウォークのルールを守るように徹底してください。犬がリードを引っ張っていい散歩といけない散歩があると、犬も混乱をしてしまいます。また、家族の1人がリーダーウォークのしつけを頑張っていても、他の家族が徹底しないとリーダーウォークを犬に教えるのは難しいです。
リーダーウォークのしつけを始めた頃は静かであまり誘惑がない環境で行います。そして犬のレベルに合わせて徐々に場所の種類を増やしいきます。しかし、犬に十分なしつけができていないままざわざわとして、誘惑の多い環境でしつけをしても、リーダーウォークはなかなかできるようにはなりません。犬に無理のないスピードで場所としつけのレベルを上げていくようにしてください。
犬のしつけはたくさんの時間と忍耐が必要です。他の犬よりもたくさんの時間を要する犬もいます。また、一度しつけをしたら一生大丈夫という訳ではなく、常にしつけのメンテナンスを続ける必要があります。そのため、リーダーウォークができない理由はただ単にトレーニングが足りないというだけかもしれません。根気よく時間をかけてしつけを続けるようにしてください。そうすることで、どんな犬も徐々にリーダーウォークができるようになるに間違いありません。
リーダーウォークは犬と人の安全を守るのに非常に大切なしつけです。リーダーウォークのしつけは長い時間がかかり、時には何ヶ月もしつけを続けないと結果が出ないこともあります。しかし、根気よく犬のしつけを続ければどんな犬も必ずリーダーウォークができるようになります。ぜひコツコツとリーダーウォークのしつけに取り組んでみてくださいね。