magazine

茶色と白の毛の犬が椅子に座りその隣で赤ちゃんも座っていて見つめ合っている
住まい / 生活
鉛筆アイコン

2021.10.08

犬と赤ちゃんが一緒に暮らすメリットは?注意点も知っておこう

犬を飼っている時に飼い主さんの妊娠がわかり、犬と赤ちゃんが一緒に暮らすこともあります。反対に、赤ちゃんが生まれ、縁あって犬を飼うこともあるでしょう。「犬」と「赤ちゃん」の組み合わせは、一緒に暮らすことでさまざまなメリットが得られるとして近年注目を浴びています。
犬が赤ちゃんと共同生活をすることでどんなよいことがあるのか、共同生活の注意点やコツと併せてご紹介します。

文:新井 絵美子/動物ライター

犬と赤ちゃんが一緒に暮らすメリットとは?

白と茶色の毛の犬が赤ちゃんと一緒にサッカーボールで遊んでいる

はじめに、犬と赤ちゃんが一緒に暮らすことには、どんなメリットがあるのかをご紹介します。

犬が赤ちゃんをかわいがってくれる

犬と赤ちゃんが一緒に暮らすうえでのメリットは、犬が赤ちゃんをかわいがってくれるくれることです。

犬は、飼い主が赤ちゃんに接する態度などを観察する中で、赤ちゃんを「守るべき家族」として認識するようになると考えられています。そのため、犬の母性本能が働き、赤ちゃんに寄り添い、まるでシッターのように接してかわいがってくれるようになります。

そんな犬は赤ちゃんにとって安心できる存在となり、赤ちゃんの精神面にもよりいい影響をもたらします。

赤ちゃんの免疫力向上が期待できる

犬と赤ちゃんが一緒に暮らすことで、赤ちゃんの免疫力向上が期待できます。その理由は、赤ちゃんのころから犬と暮らしてきた子どもは、新生児期に犬と暮らしていなかった子どもと比べて、喘鳴やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーの発症率が低かったことが研究により分かっているからです。

この研究結果に対しては、動物と接触してさまざまな菌に触れることは、赤ちゃんの免疫力向上につながっているのではないかと考えられています。

赤ちゃんの心の教育にもつながる

犬の存在は、赤ちゃんの心の教育にもつながります。赤ちゃんのころから、まるで本当の兄弟のように犬と接しながら一緒に暮らすことで、動物に対して思いやりを持って接することや命の尊さを学ぶことができるので、感受性豊かな優しい心が育まれることが期待できます。

参考までに、アイペット損害保険会社が実施した「ペットの暮らしが子どもに与える影響」に関する調査では、「思いやりの心を持つようになった」「命の大切さを理解できるようになった」「責任感を持つようになった」などと回答した親が多く見られます。(※1)

犬と赤ちゃんの共同生活の注意点

黒と茶色の毛の犬が赤ちゃんにマズルを掴まれ戯れている

何も配慮せずに犬と赤ちゃんが暮らすと、さまざまな問題が起こりかねません。犬と赤ちゃんとの共同生活における注意点を知っておきましょう。

感染症のリスクがある

抵抗力の弱い赤ちゃんは、犬の持っている感染症にかかる恐れがあるので注意が必要です。犬から人に感染する狂犬病やサルモネラ症、ノミアレルギーなどをはじめとした人獣共通感染症は、犬との接触や犬に口や傷口を舐められたりすることで感染します。

基本的には予防注射・ワクチンを接種しておけば問題ありませんが、このようなリスクがあることを覚えておきましょう。

犬が赤ちゃんを怪我させないように注意

動画投稿サイトなどでは、おとなしい犬が赤ちゃんと仲良く遊んだり、犬が赤ちゃんの世話をしたりする様子が投稿されていますが、すべての犬が赤ちゃんに対してそのように接するわけではありません。赤ちゃんの予想外の動きに驚き噛むこともあれば、動き回ることで赤ちゃんを怪我させてしまうことも考えられます。

愛犬とのコミュニケーションも忘れずに!

犬にとって、赤ちゃんの存在がストレスの原因になりえることも知っておきましょう。今まで飼い主から向けられていた愛情や注目を赤ちゃんに持っていかれることや、赤ちゃんの不可解な行動が犬にとってストレスに感じることも少なくありません。

そして、そのストレスが原因で、無駄吠えや破壊行動などの問題行動を起こすようになることもあります。そのため、赤ちゃんのお世話はもちろん大切ですが、愛犬ともコミュニケーションを取るように心がけましょう。

犬と赤ちゃんの共同生活のコツ

クリーム色の毛の犬がお座りしながら赤ちゃんと遊ぶ時の注意を受けている

犬と赤ちゃんがトラブルなく暮らしていくには、いくつかのコツがあります。

愛犬のしつけを継続して行う

犬と赤ちゃんとの共同生活が始まっても、愛犬へのしつけは継続して行いましょう。犬の行動で赤ちゃんが危険にさらされることは避けなければなりません。噛み癖など、危険な行為をしないようにしつけておきましょう。

愛犬と信頼関係を構築しておく

犬と赤ちゃんが安全に暮らしていくためには、愛犬と信頼関係を構築しておくことが非常に重要です。信頼関係がしっかりとできていれば飼い主の指示に素直に従い、飼い主が大切にしている赤ちゃんにも愛情を抱き大切にしようとします。

赤ちゃんが安全に過ごせる環境を整える

犬が赤ちゃんと遊びたくて、赤ちゃんに飛びつくようなこともあるかもしれません。そのため、ベビーベッドを用意したり、赤ちゃん専用の部屋を設けたりするなどして、犬が赤ちゃんにうっかり怪我させてしまうことのない安全な環境に整えましょう。

犬と赤ちゃんの共同生活はメリットとリスクのどちらもある

茶色とグレーの毛の犬がレジャーシートの上で眠っている赤ちゃんの前でボール遊びをしている

犬と赤ちゃんの共同生活は、赤ちゃんの成長に大きなプラスになる可能性を秘めている一方で、さまざまなリスクを持ち合わせています。
赤ちゃんの健やかな成長のためにも、注意点やコツをしっかりと押さえたうえで、常に犬と赤ちゃんの両方に注意を向けてあげてください。

参考文献
  • 公開日:

    2019.08.19

  • 更新日:

    2021.10.08

いいなと思ったらシェア
ライター・専門家プロフィール
  • 新井 絵美子
  • 動物ライター
  • 2017年よりフリーランスライターとして、犬や動物関連の記事を中心に執筆活動をおこなう。 過去に、マルチーズと一緒に暮らしていた経験をもとに、犬との生活の魅力や育て方のコツなどを、わかりやすくお伝えします。