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2019.08.06

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憧れの犬の多頭飼い。そのメリットとデメリットは?多頭飼いする前に知っておきたいこと

2頭、3頭と犬を連れている人を見ると、「いずれ自分ももう1頭飼いたい!」「多頭飼いしてみたい!」そう思ったことはありませんか? 今回は、ゴールデンレトリバーを15年間多頭飼いしてきた筆者の経験もふまえ、多頭飼いのメリット・デメリットから迎える時に確認したいポイントや注意点、コツまでをご紹介します。

#Lifestyle

Author :西村 百合子(ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士)

犬の多頭飼いには楽しさ以上のメリットも!犬にも飼い主にも嬉しいメリットとは?

犬 多頭飼い

犬は群れで生活することを好む動物です。 1頭でいた時と2頭になってからを比べると、先住犬の表情に変化があった、シニアの先住犬が元気になったなど、新たな発見もできる多頭飼い。
まずは、多頭飼いのメリットについてご紹介します。

犬同士で遊べる

1頭でいた頃は散歩にいくとき以外は寝ていた犬が、多頭飼いになると家の中でも2頭で遊べるようになります。
群れで生活することを好む犬にとって、自分の弟分・妹分となる存在ができることで室内で遊ぶ時間が増え、雨の日でもストレス発散ができるようになり、それは犬にとって大きなメリットだと言えます。

分離不安の解消に繋がる

お留守番は犬にとって精神的な負担がとても大きいもの。特に分離不安気味の犬にとっては、2頭いることが大きな心の支えとなります。
ただし、イタズラ好きの犬同士の場合はイタズラの度合いも倍増するため、帰ってきた時に家の中がめちゃくちゃになっている可能性もあるので注意が必要です。

先住犬が元気になる

年が離れた犬を2頭目に迎えた場合、先住犬にとっては新しい犬の存在が刺激となる場合が多く、食欲が出る、走る、ワンプロをするなど若返ることもしばしば。
今までは、お散歩も短時間で済ませていた犬が、2頭目が来たことで急にボール遊びをするなど活動量が増えることもあります。

2頭目のしつけが楽になる

先住犬がきちんとしつけを身に着けている場合、「このうちでのルールはこうだよ!」と2頭目の教育係を先住犬が担ってくれる可能性もあります。また、「待て」「おいで」「おすわり」「ふせ」といった基本的なしつけを先住犬が横で見せてくれることで、2頭目の犬がコマンド(飼い主からの指示)を早く覚えてくれる場合もあります。

犬好きの飼い主にはたまらない毎日を送ることができる

同じ犬種でも、個性はそれぞれ。2頭いることで、性格の違いが良くわかることも多頭飼いの醍醐味とも言えます。また、日ごろから犬同士の会話を目の当たりにできることも毎日の楽しみ。多頭飼いすると、今まで気づかなかった「犬」の良さを新発見したり再確認したりすることができます。

犬の多頭飼いには、事前に知っておくべきデメリットも多い

犬を多頭飼いすることは楽しいことばかりではありません。デメリットとなる面も事前にしっかりと理解することが大切です。

先住犬の真似をする

先住犬がしっかりとしつけを覚えていない場合、2頭目のしつけをすることがとても難しい場合があります。
犬は良いことも悪いことも先輩の犬を真似することで、新しいことをどんどんと覚えていきます。そのため、どんなに一生懸命ルールやコマンドを教えても、先住犬がやっていないことであれば覚えてくれない可能性があります。

先住犬との相性が悪いと一緒に暮らすことが困難なことも

多頭飼いをする時にとても重要なのが、犬同士の相性です。特に2頭目を成犬で迎える場合は、衝突してお互いがストレスを抱えてしまうことはしばしば見受けられるトラブルです。犬種が違う場合は気質が大きく異なることもあるため、最悪の場合はどちらかが攻撃に出ることも考えられます。

また、一方が大人しい性格でもう一方が積極的な性格だった場合には、一方にストレスがたまり健康を害する可能性もあります。こればかりは飼い主の努力では改善が難しく、せっかく迎え入れた新しい家族なのに犬同士を会わせないように工夫するしか手立てがなくなり、一緒に暮らす意味が無くなってしまいます。

お別れのときに落ち込む

これは多頭飼いに限った話ではありませんが、ペットと一緒に暮らす生活にはいつか必ず別れのタイミングがやってきます。飼い主にペットロスがあるように残された犬にとっても同居犬の死は大きな喪失感を感じる出来事であり、その悲しみは飼い主の想像を超える場合があります。そのような事態をあらかじめ想定し、犬同士が依存し合わないように育てていくことも多頭飼いの難しさと言えます。

多頭飼いをする前に確認したいポイント

犬 多頭飼い

単に犬がたくさんいたら楽しそうという理由だけで多頭飼いはできません。多頭飼いする前に、必ず確認しておきたいポイントをご紹介します。

頭数分の生活スペースは十分にあるか?

室内で多頭飼いする場合は、ケージやベッドなど頭数分用意する必要があります。特に大型犬の場合は、1頭ずつの寝るスペースを用意するだけでかなりのスペースを確保しなくてはなりません。まずは。多頭飼いを始める前に、頭数分のスペースが十分に取れるかを確認する必要があります。

先住犬の性格はどうか?

飼い主が多頭飼いを望んでも、先住犬が性格的に他の犬を受け入れない可能性もあります。特に、お散歩に行った時などによその犬をかまっているとやきもちを妬く、気が弱い、逆に親分体質で他の犬に対して攻撃的になるなどの性格の犬は、新たに犬が家族に加わることを望まない可能性があります。

多頭飼いするときの注意点

犬 多頭飼い

多頭飼いをするためには、飼い主としてそれ相当の覚悟も必要となります。そのためには、家族の同意はもちろんのこと、全員が協力的になれる環境であることや先住犬の性格をよく把握しておくことが大切です。

まず先住犬を尊重する

先住犬と新しく迎える犬の関係を良くするためにも、常に先住犬を尊重することを心がけましょう。

特に、新しく迎える犬がパピーである場合は何かと手がかかるため先住犬をおろそかにしがちです。今まで、家族の愛情を一身に受けてきた先住犬にとっては放置されることや大好きな家族の愛情が他に向くことがストレスとなったり、大きなショックを受けてしまう可能性があります。また、嫉妬心から今までしたことのないイタズラをすることも考えられます。何があってもまずは、先住犬を尊重し最優先することを念頭に置く必要があります。

飼育費用を負担できるか確認する

多頭飼いすることで、フードはもちろんワクチンや予防注射代に加え、おもちゃ、リード、カラーといった日用品に至るまで、すべて頭数分用意することになるため今まで以上に経費がかかります。
最近では多頭割引制度を導入している動物病院や保険会社、有料ドッグランなどもありますが、基本的には1頭の時と比べ出費がかさむことは必須となるためそれなりの覚悟が必要となります。

年齢が近い場合は同時に年をとる

当たり前のことですが、兄弟犬や1~2歳違い程度の犬を多頭で飼う場合、同時にシニア期を迎えます。
特に、血統が近い場合は同じような病気を発症する可能性が高く、医療費の負担が倍増したり介護が同時期に始まることとなります。多頭飼いする時は、必ず5年後、10年後を見据えることが鉄則と言えます。

お嫁さん、お婿さんという考えで多頭飼いしない

多頭飼いを成功させるポイントとして、オスとメスの組み合わせを推奨している記述をよく見かけますが、決してそうとは言い切れません。同性同士の場合でも十分に良好な関係を保つことができます。

異性同時の場合は、オスはメスを守ろうとして他犬に対して攻撃的になることもありますし、最近では少なくなりましたが繁殖のためにオスとメスを多頭飼いする考えはとても危険です。繁殖はプロのブリーダーに任せるべき事項です。「自分の犬の子供の顔が見たい」という理由で多頭飼いすることはおすすめできません。

多頭飼いで上手に暮らすためのコツ

犬 多頭飼い

多頭飼いは、うまくいけば犬も家族も楽しいことこの上ないもの。
そこで、犬まみれの生活を楽しむためのコツをご紹介します。

年の差がある場合

先住犬と年の差が離れていると、初めのうちはお互いに遊ぶことができていても、年を追うごとに若い犬の活動量と先住犬の活動量に差が出てきます。若くて活発になってくる年頃の犬と、シニアになった犬を同じように遊ばせることは、お互いストレスになりかねません。常に犬達の状態を観察し、お互い無理のないように生活させることが大切です。

早いうちに上下関係をつけさせる

犬は、年齢関係なく上下関係をつけようとします。特に、若くてネルギー溢れる犬を迎えた場合、先住犬に対して優位を強調する可能性があります。どんな場合でも、必ず先住犬が優位になれるように気を配ることは多頭飼いを成功させるための最重要課題と考えましょう。

どちらかの犬をひいきしない

ありがちなことが、無意識のうちに愛情差をつけて接してしまうことです。
どちらの犬も平等に扱うことは最初はとても難しいことですが、多頭飼いを成功させるためには必要不可欠なことです。そのためには、食事はもちろんおもちゃなどの日用品も頭数分用意しましょう。

多頭飼いするためには覚悟と心構えが必要

犬 多頭飼い

お伝えしたように多頭飼いをするためには、いくつかのハードルをクリアする必要があります。しかしこのハードルさえクリアできれば、犬も飼い主もとても楽しい生活を送ることができます。多頭飼いは、私たち飼い主にかけがえのない時間を与えてくれることは間違いありません。また、先住犬が旅立ってしまっても、飼い主にとっては大きなペットロスを抱えずに暮らすことができます。犬たちの会話やお互いに気遣いする様子などを見て、犬の新しい一面を発見できることも間違いありません。

かけがえのない時間を一緒に過ごすことができる多頭飼いを成功させ、是非犬まみれの生活を楽しんでみてください。

◎ライタープロフィール

西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法等により保護されています。

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