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2021.05.10

犬の仕事を知ろう!

愛犬飼育管理士(JKC)とは?試験の受け方・問題など資格について解説

愛犬飼育管理士という資格をご存知ですか?聞いたことはあるけれど、どんな資格なのか詳しく知りたい、資格を取得したいと思っているが、どうやって資格を取得するのか分からない。
そんな方に向けて、愛犬飼育管理士の資格取得方法や資格を取得することで得られるメリットを簡単にご紹介します。

#犬にまつわる仕事/資格

文:西村 百合子/ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士

「愛犬飼育管理士」正式には「JKC愛犬飼育管理士」

愛犬飼育管理士がテキストを開いて勉強をしている

愛犬飼育管理士とは、一般社団法人ジャパンケンネルクラブ(JKC)が公認する資格で、正式には「JKC愛犬飼育管理士」と呼びます。

JKCとは、国内で飼育・繁殖されている純粋犬種の犬籍登録(血統書の発行)、ドッグショー、訓練競技会、アジリティ競技会などの展覧会、競技会を開催し、国際畜犬連盟(FCI)に加盟している団体です。

また、JKCでは純粋犬種の保護、質の向上にも努め、スタンダードの指定やDNA登録などの他に、災害救助犬育成事業も行っています。このJKCが、動物愛護精神普及のために設けられた資格がJKC愛犬飼育管理士なのです。

JKC愛犬飼育管理士の試験を受ける方法

ノートの上にシャープペンが2本乗っている

愛犬飼育管理士は講習を受講し、受験をすることで取得できる資格です。ここでは、資格を取得する方法をご紹介します。

受験資格は満18歳以上

受講・受験をするにあたって特に必要な資格はありませんが、講習日当日に満18歳以上であること、資格を取得する際にはJKCに入会し会員となることが定められています。

講習会では、「動物の愛護及び管理に関する法律」(動愛法)の理念に基づいて作成されたテキストが使用されます。講習会受講ののち、資格試験として筆記試験が行われ、合格者のみがJKC愛犬飼育管理士として公認されます。

なお、講習会と筆記試験は、全国の会場で行われますが、各会場ともに先着人数が決まっているので、受講希望者はJKCのホームページに記載されている受講できる会場、受付開始日をチェックしましょう。

資格取得までにかかる費用

資格を取得するために必要な費用は、講習会受講料(テキスト代含む)7,300円、受験料7,000円を申し込み時に現金書留にてJKCに送付します。

試験合格後、資格登録料金は3,200円です。JKCの会員ではない場合は、JKCの会員となる必要があるため、JKC入会金2000円、会費1年分4000円が必要となります。

合格率や難易度はどれくらい?

愛犬飼育管理士の講習と試験は同じ日に行われます。

講習は「動物の愛護及び管理に関する法律」に基づいて作成されたテキストを使用して、午前中から始まり約4時間行われます。講習終了後、約1時間の試験となります。

試験には、講習を受けた内容が出題されるので、一般的な社会常識、動物に関する知識、テキストの内容を理解できていれば、合格できると言えるでしょう。合格率70%以上と比較的高いのが特徴です。

愛犬飼育管理士の資格を取得するメリット

白い毛の中型犬とコーギーが匂いを嗅ぎ合いながら挨拶している

70%以上のの受験者が、わずか1日で取得できるJKC愛犬飼育管理士の資格。動物に関する資格の中で、最短で取得できると言っても過言ではありません。また、歴史ある畜犬団体として、多くの関係者から絶大な信頼を受けているJKCの公認資格であるということも、大きなメリットと言えます。

動物取扱業者として登録できる

愛犬飼育管理士の資格を取得して得られる最大のメリットは、多くの自治体でJKC愛犬飼育管理士資格が動物取扱業者の登録要件の一つとして認められていることと言えます。

登録については、各自治体に判断が委ねられていますが、多くの自治体ではJKC愛犬飼育管理士の資格を持って、動物取扱業者として登録が可能となっています。

具体的に動物取扱業者って?

動物取扱業とは、動物を扱うことを仕事としている業種全般(全7業種)を指します。

  • ペットショップなどの動物を販売することを目的として繁殖または輸出入を行う業者
  • ペットホテルなど動物を保管することを目的として動物を預かる業者
  • ペットレンタル・撮影モデルなどの目的で動物を貸し出す業者
  • 訓練士などの動物を預かり訓練を行う業者
  • 動物園など動物を見せる業者
  • 動物オークションなど動物の売買を競りの方法によって行うこと
  • 老犬ホームなど有償で動物を譲り受けて使用を行うこと

ペットサロンや訓練士など、動物と関わる仕事の開業を考えている人には、必ず各自治体に申請が必要な事項です。

仕事にするには動物取扱責任者が必要

JKC愛犬飼育管理士の資格を取得することで、動物取扱責任者として登録することが可能です。動物取扱業は、各事業所ごとに動物取扱責任者を配置することが義務付けられています。つまり、動物を扱っている業種では、必ず一人以上の動物取扱責任者が必要になるということです。

  • 営もうとする第1種動物取扱業の種別と同じ種別でで半年以上の実務経験
  • 営もうとする第1種動物取扱業の種別にかかる知識および技術についてを1年間以上教育機関にて学習し、卒業している
  • 営もうとする第1種動物取扱業の種別にかかる知識および技術を習得していることの証明(資格)

通常、動物取扱責任者の登録を行うには、次の3つのうちどれかの要件を満たしている必要があります。

どの要件も、なかなか取得できるものではないため、JKC愛犬飼育管理士資格を取得することは、動物に関する仕事をしたい人にとって大きなメリットと言えます。

愛犬飼育管理士はおすすめの資格

短時間で取得することが可能なJKC愛犬飼育管理士は、資格取得と同時に動物取扱業者、動物取扱責任者の登録要件も満たしています。

このことは、個人で訓練士として開業を考えている人から、大型のペットホテル開業を考えている人にまで、大きなメリットとなるのではないでしょうか。

今後、新たに動物に関する事業の展開を考えている人は、ぜひJKC愛犬飼育管理士の資格取得を目指してみてください。

愛犬飼育管理士とはペット業界の仕事にメリットがある資格

椅子に座ったトイプードルがトリミングをしてくれるのを待っている

JKC愛犬飼育管理士は、他の多くの資格に比べ少ない費用で時間も短く取得できる資格である上、動物取扱責任者登録まで可能になるといった開業やペット業界の仕事に就きたい人にとっては大きなメリットがある資格です。現在、動物に関する資格取得を考えている方は、検討してみてくださいね。

  • 公開日:

    2019.08.23

  • 更新日:

    2021.05.10

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ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。