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健康管理 / 病気

2019.10.02

犬も足がつるの?愛犬が足をピンと伸ばす理由とは

愛犬と暮らしていると、突然足を「ピーン」と伸ばしているところを見たことはありませんか?

私たち人間は足がつったとき(別名こむら返り)、しばらくの間動けなくなって、できるだけつったところを伸ばそうとしますよね。もしかして、愛犬が足を伸ばしているのも、つってしまったからなのではと心配になる方もいるでしょう。

今回は、そもそも犬は足をつることがあるのか、あの「ピーン」と足を伸ばすしぐさにはどんな意味があるのかについて解説します。

#Healthcare

Author :docdog編集部

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犬には「足がつる」という症状があるの?

犬 足 つる

結論から言うと、犬には「足がつる(こむら返り)」という症状は無いと考えられています。

もし、散歩中やジャンプの着地時などに、愛犬の足が急に「ピーン」と伸びきってしばらく動かないようなら、全く別の理由が考えられます。足を伸ばしていること以外に、愛犬に何か症状がないかよく観察した上で、適切な対応を行うことが必要です。

つるときのように、足を伸ばしている原因は?

犬 足 つる

では、愛犬が足をピンと伸ばしているのは何故なのでしょう。

実はこの症状の裏側には、脱臼やヘルニアなどの関節や骨・神経が関係した病気が隠れている可能性があります。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨(しつがいこつ)とは、膝の前側にある皿型の骨のことです。この膝蓋骨が正常な位置にあることで、歩いたり走ったりする時にスムーズに関節を動かすことができます。

膝蓋骨脱臼は、この骨が本来あるべき位置からズレて脱臼してしまっている状態のことで、脱臼すると膝の曲げ伸ばしがうまくできず、歩行の異常や跛行、足の痛みなどが生じます。脱臼の状態によっては手術が必要になることもあるため、症状が疑われる場合は直ちに動物病院を受診しましょう。

この膝蓋骨脱臼には、完全に骨が外れてしまう完全脱臼と、部分的に骨の位置がズレてしまう亜脱臼があります。亜脱臼の場合は、犬が背伸びをすることで骨が正常な位置に戻ることもあります。

股関節脱臼

股関節(こかんせつ)脱臼とは、文字通り股関節から骨が外れてしまった状態のことで、足に痛みを伴い足を引きずる等の歩行障害を引き起こします。足をかばってスキップをするように歩いたり、痛みのため仕草や表情に現れる場合も。

症状が見られる場合は、早急に獣医師の診察を受けましょう。

椎間板ヘルニア

椎間板(ついかんばん)とは、背骨と背骨の間にあるゼリー状のクッションのような役割を担っている組織です。この椎間板が、本来ある場所から逸脱して脊髄を圧迫している状態が、椎間板ヘルニアです。

症状のひとつに足の麻痺が挙げられ、程度によっては足を引きづったり、つったような仕草を見せることもあります。症状が見られる場合は、悪化する前に必ず動物病院に行くことが重要です。

足がつるようになる症状に、効果的な対策

犬 足 つる

愛犬を足腰周りの病気から守るために、私たちができることはあるのでしょうか。

愛犬の足腰周りに配慮した環境づくり

脱臼の場合は、普段から脱臼リスクを軽減する環境づくりをしてあげることで、未然に防ぐことができます。愛犬の足腰周りに注目すれば、自ずと対策案は出てくるはずです。

例えば、フローリングや畳、階段などの床材は、人間が裸足で歩く分には心地よい環境と言えますが、身体を支える肉球の面積が小さく、爪や毛が長い犬にとっては、むき出しの滑りやすい床材は滑りやすく、生活しやすい環境とは言えません。

室内飼いの場合は、クッション性が高く滑りにくい素材の絨毯やマットを敷き詰めるなど、愛犬の足腰周りに優しい環境づくりへの配慮が必要でしょう。床一面を工夫することが大変であれば、愛犬の足に滑り止めの靴下を履かせることも、手軽にリスク軽減ができる解決策と言えます。

用途別の靴下紹介記事はこちら → 愛犬に靴下を履かせたい人の疑問を解消!ポイントとおすすめ商品をご紹介

犬の足腰を守ろう

犬 足 つる

犬には「足がつる」という症状は無いようですが、足をピンと伸ばす仕草には足腰周りの病気が隠れている場合があるようです。

愛犬の症状をよく観察して、異常が続くようならただちに獣医師の診察を受けましょう。また、人間にとって暮らしやすい室内環境は、犬にとっては生活しづらい場合があります。愛犬の足腰を守るために日ごろからできることを取り入れ、いつまでも元気にお散歩や運動ができるような工夫を行うのがよいでしょう。

  • 公開日:

    2019.08.17

  • 更新日:

    2019.10.02

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