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茶色の毛の犬が暑さでバテて地面に這いつくばり氷を欲しそうにしている
食べもの
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2021.10.22

【獣医師監修】犬に氷を与えるメリットは?注意点とおすすめの与え方

夏になると冷たいアイスやかき氷を食べたくなる機会も多くなりますが、犬は夏場でも自前の毛皮を着ており、熱さに弱いと言われています。そんな愛犬には自分と同じ冷たいものをあげたくなることがあると思います。
そこで今回は『氷』について紹介していきます。猛暑を乗り越えるために氷を使った夏バテ対策や愛犬に氷を与える際の注意点などを詳しくご説明します。

#Lifestyle

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:関 ゆりな/ドッグライター)

犬が氷を好きな理由

黒と茶色の毛の犬が暑さでバテていて氷を欲しそうにしている

すべての犬が氷を好きというわけではありませんが、氷が大好きな子は多いようです。なかには冷蔵庫の製氷室を開けた音を聞いただけで駆けつけてくるという子も。

なぜそんなに犬たちは氷に惹かれるのでしょうか?

好奇心旺盛だから

犬は、好奇心旺盛で見たことのないものや食べたことがないものに興味を示します。どんなものなのか知るために、匂いを嗅いだり、噛んで確かめて好奇心を満たしています。

触れてみるとひんやり冷たくて、ツルツルと滑ってなかなか掴めないため、面白いおもちゃ感覚なのかもしれませんね。

犬に氷を与えるメリット

茶色の毛の犬が蛇口から出た水をガブガブ飲んでいる

ここでは、犬に氷を与えるメリットについて紹介していきます。

散歩や運動後のクールダウン

全身に汗腺が分布している人間とは違い、犬は肉球や鼻先などにしか汗腺がありません。汗をかいて体温を調節することができないので、口を開けて舌を出し「ハァハァ」と呼吸するパンティングという呼吸法で体温を調節します。

犬がハァハァと呼吸している時に氷を与えると舌や口の中が冷えて、運動や散歩で火照った体のクールダウンに役立ちます。

ダイエット中のおやつに

氷は水でできていますから、ゼロカロリーです。ダイエット中でおやつが禁止の子でも、氷ならカロリーを気にせず楽しむことができます。また、氷を追いかけて遊ぶ子も多いので、おやつを食べながら運動できて一石二鳥です。

ただし、ゼロカロリーだからと言って与えすぎるのは体調を崩す可能性があるので程々にしましょう。

犬に氷を与える際の注意点3つ

犬に与えるためのブロックの氷

ここでは、犬に氷を与える際の注意点を3つ紹介していきます。

【1】お腹を壊すことも

与えれば与えるだけ氷をガリガリと食べる子もいますが、少しの量でもお腹を壊してしまう子もいます。特にお腹が弱い子や胃腸が弱い傾向にある子犬は、少しの量でもお腹が冷えて下痢や嘔吐を引き起こしてしまうこともあります。

初めて与える時は少量からにし、心配な場合は与えないようにしましょう。氷を与える目安量は、体の大きさやその子の体質にもよりますので、体調を見ながら与えて適量を見極めるようにしましょう。

【2】丸呑みに注意

小さなサイズの氷だと遊んでいるうちに丸呑みしてしまい、喉に引っかかってしまうことがあります。

普段から噛まずに急いで丸呑みしてごはんやおやつを食べているような子には、小さく砕いてあげるか丸呑みできない大きなサイズの氷を与えるようにしましょう。

大きいサイズの氷であっても溶けると丸呑みできるサイズまで小さくなりますので、氷を与えている時は目を離さず、そばで見守るようにしましょう。

【3】少し濡らしてから与える

冷凍庫から出したばかりの氷を触ると舌や手にくっつくことがありますよね。無理やり剥がすと出血することもありますが、ある程度解ければ自然と離れます。

犬の舌に氷がくっついてしまうと驚いて、無理やり剥がそうとして怪我をしてしまう可能性があります。口の中に怪我をして痛い思いをさせないように、あらかじめ氷を濡らしておくなどの対策をとりましょう。

犬に氷を与えるおすすめの方法

茶色とこげ茶と白の毛の犬が地面に置かれた氷を舐めている

ここでは、おすすめの氷の与え方を紹介していきます。

お水に氷をいれる

お散歩のあとやたくさん遊んだ後など体温が上がって暑そうにしている時は、氷を入れた冷水をあげるといいでしょう。

ただし、あまりにもキンキンに冷やすと嫌がって飲まなかったり、お腹を壊してしまうことがあります。普段の飲み水に氷を1個か2個程度入れてあげるようにしましょう。

おやつ代わりに

先ほども言いましたが、氷は水なのでいくら食べてもゼロカロリーです。ダイエット中でおやつを禁止している子でも、ガリガリとかじることで満足感を得ることができます。

氷を好んで食べるようならストレスなくダイエットを成功できるよう、上手に活用してあげましょう。

おもちゃとして

氷を与えると追いかけて遊ぶ活発な子には、大きめの氷を作っておもちゃのかわりに与えるといいでしょう。色んな形の氷を作れる製氷皿が販売されており、ボールのように丸い氷を作れるものもあります。

夏場は暑さで運動量も減少しがちになりますから、涼しい室内で大きめの氷を使って遊ばせるとクールダウンしながら体を動かすことができそうですね。

犬に氷を与える際は上手に活用しよう

白とクリーム色の毛の犬が氷を食べて元気な表情を浮かべている

氷が苦手な子に無理やり食べさせる必要はありませんが、喜んで食べる子ならおやつ代わりや暑い季節のクールダウンに活用しましょう。

ただし、胃腸が弱い子や子犬はお腹を壊してしまうこともあるため、様子を見ながら与えてくださいね。

  • 公開日:

    2019.08.29

  • 更新日:

    2021.10.22

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ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。