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2020.09.27

犬は納豆を食べても大丈夫!量の目安と注意点・お手軽レシピまとめ

日本人ならではの食材である納豆。近年は、健康志向の外国人からも注目を浴びている食材でもあります。大豆を発酵させて作られる納豆は栄養満点のまさに日本が誇るスーパーフード。そんな納豆を愛犬にも食べさせてあげたいと思う方も多いのでは? 今回は、納豆の持つ栄養素・与え方・犬に与える場合の注意点に加え、納豆の栄養素をさらにパワーアップさせる愛犬のためのお手軽レシピをご紹介します。

#手作りご飯レシピ / #納豆

Author :西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

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犬は納豆を食べても大丈夫!

大豆から作られる納豆には、大豆の持つ栄養成分はもちろん、発酵食品としての栄養成分や納豆独自の栄養成分が含まれています。アミノ酸のバランスが良い大豆には、肉類に匹敵するほどの良質なたんぱく質・脂質・ミネラル・ビタミン・食物繊維が豊富に含まれているため、納豆は与え方にさえ注意すれば犬に食べさせても大丈夫な食材です。

知っておきたい五大栄養素

五大栄養素とは、生命維持活動をするために必要なタンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルを指します。特に、納豆はアミノ酸スコアが高いことで知られており、納豆に含まれるタンパク質にはバランス良く必須アミノ酸が含まれています。このほかにも、多価不飽和脂肪酸、カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛、などのミネラル、ビタミンB群、ビタミンK2に加え、食物繊維も含まれています。中でも、納豆菌によって作り出される栄養素の一つビタミンK2は、カルシウムを体内に取り込むために欠かせない栄養素となります。

納豆ならではの栄養素が豊富

納豆には、リン脂質の一種で脳機能を維持してくれるコリンの供給源であり、細胞膜の主な構成成分のサポニン、ポリフェノールの一種で、抗酸化作用があるイソフラボン、脂質の酸化を抑え代謝を促進するレシチンといった大豆から作られている納豆ならではの栄養素が豊富に含まれています。また、ネバネバ成分のもととなるナットウキナーゼは納豆ならではの酵素です。それでは次の章で具体的な納豆の栄養素を見ていきましょう。

犬に食べさせる前にチェック|納豆の栄養素・成分とは?

犬 納豆

納豆は、煮て柔らかくなった大豆に納豆菌をふりかけ発酵させて作られる発酵食品の王様です。納豆に含まれている栄養成分は、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維といった五大栄養素の他にサポニン、イソフラボン、レシチン、ペプチドなど大豆ならではの栄養が含まれています。また、発酵過程で作られる納豆特有の成分ナットウキナーゼは、納豆ならではの酵素です。小さな一粒の中に、さまざまな栄養素が含まれている納豆は、犬にぜひ与えたい食材のひとつと言えます。

栄養素・成分1|ナットウキナーゼ

納豆特有のネバネバ成分に含まれているたんぱく質分解酵素がナットウキナーゼです。納豆独自の酵素であるナットウキナーゼは、納豆菌によって大豆が発酵する過程で作られます。血栓の元となるたんぱく質を分解する働きをすることが研究によってわかっています。

栄養素・成分2|レシチン

レシチンは、細胞膜を構成している主成分のリン脂質の一種です。リン脂質とは、体内で脂肪が運搬・貯蔵されるときに、タンパク質と結びつける働きや神経伝達に関わっている物質です。納豆に含まれている大豆レシチンは、血液中に長い時間留まることが特徴です。

栄養素・成分3|イソフラボン

抗酸化作用があることで知られている植物性のポリフェノールが、ビタミンPとも呼ばれる大豆イソフラボンです。イソフラボンの特徴は、その分子構造が女性ホルモンのエストロゲンに似ているところ。そのため、植物エストロゲンとも呼ばれています。

栄養素・成分4|ポリアミン

犬は自分が持つ腸内細菌によってポリアミンを生成することができますが、加齢とともにその量は減少していきます。ポリアミンは細胞分裂に関わる働きがあり、活発な新陳代謝を行うのに欠かせない物質です。

栄養素・成分5|大豆サポニン

植物の根や茎、葉などに多く含まれている抗酸化物質で、渋みや苦みの元となっているのがサポニンです。大豆にはこのサポニンが豊富に含まれていることから、大豆サポニンと呼ばれています。大豆サポニンは抗酸化作用が強いことが特徴で、現在でもその効果について数多くの研究がされています。

栄養素・成分6|大豆ペプチド

食事から摂取したたんぱく質は、消化酵素によってアミノ酸やペプチドに分解されます。大豆ペプチドとは、大豆発酵食品に含まれている栄養素で、体内での吸収が早く、短時間でアミノ酸を補給できることが特徴です。

栄養素・成分7|大豆たんぱく

畑の肉とも呼ばれる大豆の約30%が良質なたんぱく質です。大豆のたんぱく質は、アミノ酸スコア100と肉や魚に匹敵する栄養価の高さが特徴です。

栄養素・成分8|ビタミン

納豆には、カルシウムを骨に吸着させる働きや血液凝固には欠かせないビタミンK2が豊富に含まれています。また、犬に欠かせない栄養素であるビタミンB群や若返りのビタミンとして知られるビタミンEも豊富に含まれています。

犬に納豆を食べさせる際の注意点

犬 納豆

犬にとってたくさんの有効な栄養素が含まれている納豆ですが、意外とカロリーが高く、リンをはじめプリン体、セレンも含まれているので、過剰摂取は避けたいものです。また、付属のタレやからしは使用しないようにしましょう。

納豆を与える際の目安量

栄養豊富で犬が大好きだからといって、納豆ばかりを朝晩1パックずつなど、たくさんの量を与えないようにしましょう。

目安量は下記の通りです。
・体重10kg以下の場合:10g(四角いパック1/4程度)
・体重20kg以下の場合:16g(四角いパック1/3程度)
・体重30kg以下の場合:25g(四角いパック1/2程度)

注意点1|大豆アレルギー

栄養豊富な納豆ですが、犬が嫌がる場合は無理しないことが大切です。まれに大豆アレルギーを発症する場合があるので、納豆を食べて発疹や、痒がる、嘔吐、下痢などのアレルギー症状が出たら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

注意点2|腎臓機能が低下している場合は要注意

納豆には、リン脂質である大豆レシチンが豊富に含まれています。そのため、リン制限食を与えている場合や腎臓の数値が悪い場合は、獣医師の指示に従いましょう。

注意点3|与えすぎに注意

栄養豊富な納豆ですが、納豆には嘔吐や肝機能障害を引き起こすおそれのあるセレンが含まれています。セレンは、抗酸化作用が強く、適量であれば問題ありませんが取りすぎると中毒症状を起こすことがあるため、与えすぎには注意が必要です。

愛犬のための納豆を使った手作りご飯レシピ

犬 納豆

納豆を愛犬に与える場合は、なるべく有機栽培の大豆を使用した消化吸収が良いひきわり納豆を選びましょう。ひきわり納豆が手に入らない場合は、通常の小粒納豆を包丁て叩いて細かくしてあげましょう。また、酵素であるナットウキナーゼは、加熱によって不活性化してしまうため、火を通さずにあげることがおすすめです。レシピ作りのポイントとして、リンが多く含まれている納豆にはカルシウム豊富な食材との組み合わせがおすすめです。

レシピ1|ひじき納豆

納豆にはリンが豊富に含まれているため、カルシウムが豊富なひじきとの組み合わせでバランスをとりましょう。

<材料>
・ひきわり納豆 1パック
・乾燥ひじき 5g程度

<作り方>
・乾燥ひじきに熱湯をかけて戻す。
・戻した乾燥ひじきを水でよく洗う。
・納豆とよく混ぜ合わせる。

レシピ2|納豆の青のり和え

香りが良い青のりは、ビタミン・ミネラル豊富な食材です。特に、犬の体内での細胞分裂や造血作用に働くビタミンB12、甲状腺ホルモンの合成に役立つヨウ素が含まれています。

<材料>
・ひきわり納豆 1パック
・青のり 大1程度

<作り方>
・納豆をよくかき混ぜる
・青のりを加えてよく混ぜる

レシピ3|納豆の黒ごま和え

黒ごまは小さい粒ながら栄養豊富な食材です。特に、ゴマ特有のゴマリグナンには、抗酸化成分であるセサミンが含まれ脂質の代謝や活性酸素除去に働きます。また、カルシウム、鉄分も豊富に含まれています。犬は、粒状のままでは消化しにくいため、すりごまにしてあげましょう。

<材料>
・ひきわり納豆 1パック
・黒ごま 大1程度

<作り方>
・納豆をよくかき混ぜる。
・黒ごまをすり鉢でよくすりつぶす。
・すりつぶしたごまと納豆を和える。

栄養たっぷりの納豆はバランス栄養食

犬 納豆

匂いの強いものを好む犬は、納豆も大好物のひとつです。納豆を犬が食べると口がネバネバするのでは?と心配される方も多いのですが、ご飯にトッピングした納豆を食べても人間のように犬の口はネバネバしないようです。気になる方は乾燥した犬用の納豆おやつが販売されていますので、まずはそこからチャレンジしてみてはいかがでしょうか?ただし犬が嫌がる場合には無理は禁物です。栄養価は抜群で、リーズナブル、手間いらずといいことづくめの納豆をぜひ今夜のご飯にトッピングしてみてください。

  • 公開日:

    2019.08.23

  • 更新日:

    2020.09.27

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ライター・監修者プロフィール
  • ライター:西村 百合子
  • ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士、犬の東洋医学生活管理士2級
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。