magazine

犬に食べさせるためのきゅうり
食べもの
鉛筆アイコン

2021.10.15

犬×食べ物を知る!

犬にきゅうりをあげても大丈夫?栄養や量などの注意点【獣医師監修】

きゅうりは犬が食べても大丈夫な野菜で、上手に与えれば水分補給やダイエットのサポートに役立ちます。きゅうりは歯応えもあり、好んで食べる犬もいます。とはいえ、与える量や与え方には注意が必要です。
この記事では、きゅうりの栄養素や愛犬に食べさせる際の注意点、きゅうりを使って簡単に作れるおすすめの犬用レシピなどをご紹介します。

#Foods

監修:加藤 みゆき/獣医師(文:新井 絵美子/動物ライター)

犬はきゅうりを食べても大丈夫!

茶色の毛の犬がきゅうりを食べたそうに見つめている

きゅうりには、犬にとって中毒となる成分は含まれていないため食べさせても大丈夫です。きゅうりの成分の約95%は水分なことから、夏の暑い時期には水分補給として与えるのもよいでしょう。

また、きゅうりは低カロリーの野菜で、100g(中サイズ1本程度)あたり14kcalしかありません。そのため、細かく刻んでフードにトッピングし、ダイエット中のごはんのかさ増しとして取り入れることもできます。

きゅうりの栄養素・成分を紹介

きゅうりに含まれている栄養素や成分について見ていきましょう。

カリウム

カリウムには、体液のpHバランスを正常に保つ役割や、体内の余分なナトリウムを体外へ排出する働きがあります。また、神経刺激の伝達や筋肉機能などにも関与しています。(※1)

ベータカロテン

きゅうりの色素成分であるベータカロテンは、粘膜や皮膚の健康維持をサポートする役割や、活性酸素の産生を抑制する働きをしています。

ビタミンK

きゅうりにはビタミンKも多く含まれており、カルシウムを骨に沈着させる働きがあります。また、出血したときに血液を凝固させる働きにも関与しています。(※3)

犬にきゅうりを食べさせる際の注意点

犬に食べさせるためにざるに盛ったきゅうり

ここでは、犬にきゅうりを食べさせる際の注意点を解説します。

きゅうりを与える際の目安量

栄養があるきゅうりですが、与えすぎるとデメリットが生じてしまうので、1回に与えるのは、以下の量ぐらいにするようにしましょう。

  • 体重5kgの場合:約35g(約1/3本)
  • 体重10kgの場合:約60g(約2/3本)
  • 体重20kgの場合:約100g(約1本)

最初は少量あげて様子を見る

きゅうりには水分が豊富に含まれていることから、一度にたくさん食べさせるとお腹を壊して下痢や嘔吐を起こす可能性があります。そのため、最初は少量にとどめ、愛犬の様子を見ながら与える量を調整するようにしましょう。

小さくカットしてから与える

きゅうりは意外に硬いので、小さくカットしてから与えるようにしましょう。犬はよく噛まずに食べてしまうことが多いので、大きいまま与えると喉に詰まらせる恐れがあります。特に噛む力が弱くなってきた老犬などには注意が必要です。

何も味付けしていないで与える

マヨネーズやドレッシングが付いた状態のきゅうりは、犬にとっては味が濃すぎるので、味付けされたきゅうりは、たとえ欲しがっても与えないようにしましょう。きゅうりは淡白な味ですが、犬には味付けをせずに与えましょう。

この記事もチェック!

愛犬のためのきゅうりを使ったおすすめレシピ

ベージュの毛の犬がきゅうりを欲しそうに伏せをしている

ここでは、簡単に作れるきゅうりを使ったおすすめの犬用レシピをご紹介します。

きゅうりとチキンのサラダ

寒天寄せのようなきゅうりとチキンのサラダはツルッとした食感です。夏の暑さで愛犬の食欲が落ちたときなどにおすすめですよ。

材料

  • 鶏肉:50g
  • きゅうり:15g
  • パプリカ(黄・赤):それぞれ15g
  • セロリ:10g
  • 茹で汁:75cc
  • 粉寒天:1cc

作り方

  1. きゅうりとパプリカ、セロリを1cm角にカットする。
  2. 沸騰したお湯に1を入れて軽く茹でる。
  3. 2を引き上げたら、同じお湯で鶏肉を火が通るまで茹でる。
  4. 茹で上がったら粗熱を取り1cm角にカット、もしくは細かく裂く。
  5. 粉寒天を分量の茹で汁で溶かし沸騰させる。
  6. ボウルに茹でた野菜類と鶏肉を混ぜ合わせ、5を注いで冷蔵もしくは常温で固める。固まったら食べやすいように、少しほぐしてから与えてください。

きゅうりとアジの冷汁

きゅうりとアジの冷汁は、簡単に作れる栄養たっぷりのメニューです。作り方はとてもシンプルで、まずだし汁を用意し、ひと口サイズにカットしたアジと豆腐を入れて一煮立ちさせます。

そして、火を止めた後に刻んだきゅうりを入れ、すりおろした乾燥わかめを振りかければ完成です。

アジにはミネラルの一種であるセレンが多く含まれており、脳の活性化や免疫機能を高める働きなどをしてくれます。

きゅうりとじゃがいもの和え物

シャキシャキしたきゅうりと、ホクホクしたじゃがいもの食感が楽しめる和え物も、手軽に愛犬に作ってあげられるおやつです。

材料

  • きゅうり:1本
  • じゃがいも:1個

作り方

  1. 皮を剥いて千切りにしたじゃがいもを、火が通るまで茹でる。
  2. きゅうりを千切りにし、塩をひとつまみ振りかけ全体にまぶしてしんなりさせる。(塩はあくまでもきゅうりをしんなりさせる目的で使用するだけなので、ほんの少量入れる程度て大丈夫です)
  3. 1と和えて完成。

犬にきゅうりを与える際は適度な量を!

犬に食べさせるためにかごに盛ったきゅうり

きゅうりは水分をたくさん含んでいるため水分補給になり、熱中症対策としても役立ちます。ただし、与えすぎると下痢や嘔吐を起こすこともあるので、目安量を参考にしながら、愛犬の様子を見て食べさせるようにしましょう。
また、近年、きゅうりにはホストリパーゼという食物酵素が含まれていることが明らかとなっています。ホストリパーゼは人では体内の老廃物や毒素を排出するデトックスの役割があるため、犬においても同様の効果がある可能性があります。

今回ご紹介したきゅうりを使った犬用のレシピはどれも作り方が簡単なので、愛犬のためにぜひ作ってみてくださいね。

参考文献
  • 公開日:

    2019.08.24

  • 更新日:

    2021.10.15

いいなと思ったらシェア
ライター・専門家プロフィール
  • 加藤 みゆき
  • 獣医師
  • 日本獣医生命科学大学(旧・日本獣医畜産学部)を卒業後、獣医師として埼玉県内の動物病院にて犬・猫・小鳥の小動物臨床とホリスティック医療を経験。その後、小動物臨床専門誌の編集者を勤めた後、現在は都内の動物病院にて臨床に従事。 日々発展する小動物臨床の知識を常にアップデートし、犬に関する情報を通じて皆様と愛犬との暮らしがより豊かなものとなるように勉強を重ねて参ります。