きゅうりは水分が豊富な野菜で、その90%以上が水分でできています。また中毒成分なども含まれていないため、きゅうりを愛犬に与えても問題はありません。むしろ暑い時期などは、いつもの食事にきゅうりを少量トッピングしてあげることで、適度な水分補給にもなります。
きゅうりはほとんどが水分でできていますので、特別な栄養補給になるほどの栄養素は含まれていません。
ただし、きゅうりに多く含まれているビタミンKに関しては、他の食材から摂取したカルシウム成分を骨に沈着させる役目をしてくれます。そのため、カルシウム成分を含む食材ときゅうりを一緒に食べた場合、骨を健康に保つサポート効果が期待できます。
きゅうりには特に心配するようなマイナス要素の成分は含まれていませんが、犬に与える時にはいくつか注意しなくてはいけない点があります。
きゅうりを犬に与える時には、小さく刻んでから与えるようにしましょう。
きゅうりを指でつまんでみるとよく分かるのですが、水分を多く含んでいる割にきゅうりは固い野菜です。特に皮の部分は固く、大きなまま与えてしまうと犬は喉に詰まらせてしまう恐れがあります。
また、消化にも負担がかかってしまいますので、犬が丸飲みしても喉に詰まらせない程度の大きさに刻んで与えるようにしてください。
きゅうりはほとんどが水分なので、カロリーを気にすることがなくつい与え過ぎてしまう飼い主さんが多くいます。
確かに肥満を気にする必要はありませんが、水分を撮り過ぎてしまったことによる下痢症状や、消化不良による嘔吐を引き起こしてしまうことがあります。
犬にきゅうりを与える時には、小型犬であれば2~3㎝程度、大型犬でも10㎝程度の量にしておきましょう。
私たちはきゅうりを食べる時には、何かしらの調味料を加えることが多いです。そのため、犬に与える時にもそのままでは味気ないだろうと、少量の塩を振ったり調味料を加えたりして与える飼い主さんがいます。
もしも、何か味付けをしてあげないときゅうりを食べないのであれば、そこまでしてきゅうりを犬に与える必要はありません。人間用の調味料は、犬にとっては塩分過多となりますので、絶対に与えないようにしてください。
きゅうりを初めて犬に与えた時には、その後の様子を必ず確認するようにしましょう。
稀にですが、きゅうりに対して拒否反応を起こす犬がいます。体の柔らかい部分を痒がったり、下痢をしたりするような様子が見受けられましたら、ウリ科であるきゅうりにアレルギー反応を起こしている可能性がありますので与えるのは中止するようにしましょう。
その後も何か様子がおかしい点がありましたら、動物病院で診察を受けるようにしてください。
もしもきゅうりでアレルギー反応のような症状を見せた場合には、同じウリ科であるカボチャやメロンなども与えるのは避け、アレルギー検査を受けるのがおすすめです。
犬にきゅうりを与える時の注意点について紹介してきました。
きゅうりは、犬に与えても特に問題のない野菜ではありますが、水分補給以外には、愛犬に積極的に摂取して欲しい栄養素が含まれている訳ではありませんので、無理に与える必要もありません。
それでも、きゅうりのシャキシャキとした食感を好む犬はいるようですので、与える場合には紹介してきた注意点を守りながら適切な量を与えるようにしましょう。