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老犬の小型犬が柔らかい日差しの中ソファーに寝ている
健康管理 / 病気
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2021.07.22

老犬の痙攣に対処する方法!原因や発作・対策について紹介【獣医師監修】

老犬が突然体を硬直させて痙攣を起こすような場面に出くわすと、ほとんどの飼い主さんが驚いてどうしていいのか分からなくなってしまうでしょう。老犬の起こす痙攣とは一体どのようなものなのかを事前に知っておくことで、いざという時にもパニックにならずに落ち着いて行動をすることができます。
ここでは、老犬の痙攣について紹介します。

監修:相澤 啓介/あさか台動物病院 獣医師

老犬の痙攣はなにが原因で起こるのか

毛の長い老いた小型犬がクッションに顔をうずめて元気がなさそうにしている

老犬が痙攣を起こす原因は様々あるのですが、運動をした後などに筋肉が小刻みに震えるような痙攣や、寝ている時にピクピクと足を動かすような動きは筋肉疲労からきているものですので心配をする必要はほとんどありません。

ただし、次のような病気が原因で起こる痙攣の場合には、最悪の場合、命に危険が及ぶ場合もありますので、早めに動物病院を受診するようにしてください。

てんかん

犬の痙攣の原因で多いのがてんかんです。てんかんが原因による痙攣は、予兆もなく痙攣の大きさにも違いがあります。

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中毒症状

何かしらの毒素の影響で、体に痙攣が起こります。急性的なものが多いです。

腎不全

腎臓機能に異常を来たすことで、毒素が尿として排出されずに体内に溜まり、それがきっかけで痙攣を起こすことがあります。
急性腎不全によるものは、そのまま危険な状態に陥ってしまうこともありますので、早急な処置が必要です。

脳腫瘍

脳に腫瘍ができることで、神経異常を来たし痙攣を引き起こします。

老犬が痙攣を起こした時の対処法

老犬が床に伏せてこちらを見て何かを訴えている

老犬が痙攣を起こした時には、まず飼い主さんは落ち着くようにしてください。飼い主さんがパニックになって大騒ぎをしても、痙攣はおさまりませんので、まずは冷静になりましょう。

体には触れないようにする

痙攣を起こしている老犬が周囲の家具や壁などにぶつかって怪我をしないように、周囲の安全を確保してください。

この時に、つい老犬を抱き上げてしまいそうになりますが、痙攣の途中で体に触れてしまうとさらに痙攣を悪化させてしまうことがありますので、老犬の体には極力触れないようにしてください。

動画を撮影しておく

もしも気持ちに余裕があれば、老犬が痙攣をしている動画を撮影し、時間を測っておくようにしてください。痙攣を起こしていた時間を明確すると共に動画を撮影しておくことで、その後動物病院で診察を受ける際、診断の参考になることがあります。

老犬の痙攣に慌てないための知識

老犬のダックスフンドが辛そうにベッドに伏せてしまっている

老犬の痙攣は、多くの場合、突然発生します。ただ、老犬の様子をよく確認していると、痙攣を起こす前には、急にソワソワしたりと少し挙動不審な動きをすることがあります。しかし、これが痙攣の前触れだとはなかなか気が付きにくいものです。

痙攣を起こす時間は、てんかんが原因であった場合には長いと1時間程度続く場合もあります。

痙攣の発作はさまざま

老犬が痙攣を起こした時には全身が硬直状態となって痙攣する場合や、体の一部分だけが小刻みに震える場合など様子も様々です。さらに、痙攣の最中にはよだれが口から流れ出たり、失禁をしたりすることもあります。

痙攣した際にはこれらの症状が起こり得るということを事前に認識しておくだけでも、実際に痙攣を目の当たりにした時に慌てず行動できる可能性が高まります。

老犬の突然の痙攣にも慌てずに

老犬のダックスフンドが悲しそうな目で飼い主を見上げている

老犬の痙攣は、本当にある日突然起こります。これは今まで健康で病気一つしてこなかったような犬だったとしても、同じように痙攣が起こる可能性を持っています。いつも元気に散歩で走り回っていても、老犬の体は年齢と共に当然衰えていて、心臓の機能なども知らず知らずのうちに低下しています。

元気だからといって激しい運動をし続けてしまうと、心臓が悲鳴をあげて痙攣を引き起こしてしまうかもしれません。老犬になったら成犬の頃と同じような運動は避け、途中で休憩を挟むようにしてあげてくださいね。

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  • 公開日:

    2019.08.31

  • 更新日:

    2021.07.22

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ライター・専門家プロフィール
  • 相澤 啓介
  • あさか台動物病院 獣医師
  • 1988年生まれ。日本大学/生物資源科学部獣医学科公衆衛生学研究室を卒業し、その後、あさか台動物病院で勤務。一般外来のほか、循環器の分野に専門的に携わっています。獣医師という立場から、大切なワンちゃんの健康をサポートするために、正しく分かりやすい情報を伝えたいと思っています。
    【 主な所属学会・研究会・団体 】 埼玉県獣医師会、日本動物病院協会、日本獣医循環器学会、日本獣医がん学会