柴犬カットとは犬のカットスタイルの1つで、たとえ「柴犬」ではなかったとしても、柴犬のように見立ててカットすることをいいます。
単に柴犬ぐらいに短毛にするのではなく、柴犬のように顔まわりは丸くふんわりと、耳は丸みを帯びた立ち耳に、そして短いながらもモフモフ感が出る体のラインにカットします。加えて、柴犬のトレードマークであるクルンとした巻き尾のように、しっぽまでも似せてカットし、まさに柴犬っぽさがあふれたカットスタイルです。
近年、柴犬カットはとても人気があり話題になっていますが、そのきっかけは柴犬のようにカットしたポメラニアンが、インスタグラムやツイッターで注目を集めたことであったと考えられます。
ある程度、愛犬の毛を短くカットすることができる飼い主さんはいると思いますが、柴犬の特徴を掴みながら似せてカットすることは決して簡単ではないため、プロのトリマーさんにお願いするのが一般的です。
柴犬カットの料金はトリミングサロンによって差がありますが、平均5,000~7,000円ぐらいです。一般的にカットはバリカンやハサミを使いますが、ハサミのみの使用でお願いする場合は追加料金がかかる場合もあるので、事前に料金を問い合わせておくとよいでしょう。
なお、柴犬カットはカットの仕方が少し違うだけで、柴犬とかけ離れた仕上がりになってしまいます。そのため、各トリミングサロンホームページや口コミなどを確認し、信頼できるトリマーさんにカットしてもらえるといいですね。
柴犬カットは、もともと毛の長さがある程度ないとできないため、犬種によって向き・不向きがあります。柴犬カットができるのは、以下の犬種などが挙げられます。
・ポメラニアン
・チワワ
・トイプードル
・コーギー
・パピヨン
どの犬種もそれぞれの可愛さがありますが、柴犬カットにすることで、また違った魅力を引き出すことができます。
ポメラニアンやパピヨンは毛質の関係上、毛の切りすぎやバリカンを使用してカットすると、毛が伸びづらい、または毛質が変化して伸びてこなくなってしまうことがあります。
毛が伸びなくなると被毛の密度が低くなり、寒さに弱くなるなどの支障がでるため、ハサミのみを使用してカットしてもらったほうが良いです。
また、コーギーも短く切りすぎないよう注意が必要です。短毛種であるコーギーは、トリミングをしなくても被毛を美しく保てるうえ、暑さにも対応できます。よって、短くしすぎると皮膚が日差しの影響を受けやすくなり、皮膚トラブルや熱中症などのリスクが高まります。
どれぐらいカットしたらよいのか、事前にトリマーさんに相談しておきましょう。
柴犬カットは、ただ見た目がかわいいというだけではありません。柴犬のように毛を短くカットすることですっきりし、暑さ対策になるメリットがあります。ただし先述の通り、切りすぎはかえって逆効果になるため注意しましょう。
トリミングにより、愛犬の見た目の雰囲気は大きく変わります。柴犬のように顔まわりをふっくらとさせたり、モフモフのボディにしたりすることで本来の犬種の特徴と混ざり合い、また違った魅力が引き出されます。
ただし、バリカンでのカットや切りすぎにより、毛が伸びにくくなることがあるので、トリマーさんに相談してからカットするようにしましょう。
愛犬をどんなカットスタイルにしようか考えている方は、柴犬カットを検討してみてはいかがでしょうか?