柴犬に抜け毛が多い理由は、被毛の構造にあります。
柴犬の被毛にはオーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)があり、ダブルコートと呼ばれる2重構造をしています。オーバーコートとは、外部の刺激から皮膚を守る役割をする硬い被毛のことで、アンダーコートは保湿や保温の役割を担い、体温を調節するための柔らかい被毛のことをいいます。
ダブルコートを持つ犬種の場合は年に2回の換毛期があり、春には冬毛が抜けて夏毛に、秋には夏毛から冬毛に、いずれの時期もアンダーコートのみが生え変わります。柴犬は分厚い被毛の持ち主ですが、気候の変化に適応できるのはこの被毛の生え変わりのおかげなのです。
普段から抜け毛が多い柴犬ですが、換毛期は特に大量の抜け毛が発生し、あまりに抜け毛が多く驚くことも少なくありません。抜け毛をそのままにしておくと、皮膚トラブルの原因になるため、お手入れをする必要があります。
柴犬の被毛のお手入れには、ブラッシングが欠かせません。ブラッシングは換毛期においては毎日、それ以外の時期は週1~2回行いましょう。
抜け毛を取り除かないと被毛が蒸れやすくなり、皮膚疾患を引き起こす可能性があります。柴犬は皮膚疾患にかかりやすい犬種なので、換毛期は特にこまめなケアが必要です。
抜け毛のお手入れには、スリッカーブラシやファーミネーターをメインに使い、仕上げにコームを用いるとよいでしょう。
スリッカーブラシもファーミネーターも抜け毛をすっきりと取り除けるブラシですが、強く押し当てると皮膚を傷つけてしまうので、優しくブラッシングをしましょう。ファーミネーターは、毛の流れにそってとかしていきます。
スリッカーブラシは、鉛筆の持ち方のようにして持って使います。そのようにして持つと余計な力がかかりづらくなるからです。毛をかき分けて、根元から毛の流れにそって水平に動かしてとかします。鋭角に動かすと皮膚を傷つけてしまうので注意しましょう。
抜け毛が取り除けたら、最後にコームでとかして整えます。このとき、コームに抜け毛が多く引っかかる場合は抜け毛が取りきれていないので、再度スリッカーブラシやファーミネーターでとかして取り除きましょう。
床に落ちた抜け毛の掃除は掃除機で吸い取るのが基本ですが、フローリングの場合はその前にまず、フローリングモップや粘着クリーナーなどで抜け毛を取りましょう。そうすることで抜け毛が舞い散るのを抑えながら、ある程度の抜け毛を取り除くことができます。フローリングモップなどで取りきれなかった抜け毛は、掃除機で吸い取るときれいになります。
カーペットの場合は掃除機をかけて抜け毛を吸い取り、粘着クリーナーをかけてきれいにします。カーペットの毛足が長く、掃除機と粘着クリーナーをしても抜け毛が取りきれなかった場合は、ゴムの滑り止めがついた軍手を活用するとよいでしょう。軍手を手にはめて、カーペットの表面をこするだけで、抜け毛をかき出すことができます。
普段から抜け毛が多い柴犬ですが、換毛期の抜け毛の量はびっくりするほど発生します。毎日のブラッシングは大変かもしれませんが、しっかりと行いましょう。ブラッシングをすると被毛の通気性がよくなり、皮膚疾患の予防になります。
また、部屋の掃除もしっかりと行い、清潔を保つよう心がけましょう。
「柴犬を知ろう!」記事一覧