愛犬を室内飼いしている方たちの中には、「うちのコは家の中で自由にさせておいてもイタズラもしないし、寝る時は一緒だし、犬小屋なんて必要ないわ」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、犬は縄張り意識を持つ動物です。決まった居場所がないと、家全体を縄張りだと認識してしまい、多くの場合は、常に広い範囲に気を配って守ろうとしてしまいます。そうすると警戒心が強くなり、よく吠えたり、ストレスの原因になってしまうことも。
そうならないためにも、そのコ専用の犬小屋やスペースを作って、安心できる居場所を作ってあげることは大切です。(もちろん室内でもOKです!)
子犬を家に迎え入れるときや、里親として初めて家に来る犬を迎える時には、必ず犬小屋やケージを用意しておきましょう。
犬小屋のサイズは、大きすぎず小さすぎず、中でUターンができるくらいがちょうどいいサイズだと言われています。
初めての場所に連れてこられたコは不安でいっぱいです。ケージなどを犬小屋として用意した場合は、そこにタオルなどをかぶせて、外が見えないようにしてあげると安心して過ごしてくれるようになります。
犬小屋を室内に置くときには、まずは置く場所を考えましょう。
直射日光が当たる場所や、クーラーの風が直接当たる場所などは避け、何かあった時のために、家族の目の届く場所が安心です。ですが、周りがあまりにガチャガチャしていると、当の愛犬がゆっくりできなくなってしまいます。
犬小屋を壁側にくっつけるなどして、できるだけ静かな環境に置いてあげると、愛犬が落ち着いて過ごせる快適な場所になります。
犬小屋を屋外に置くときには、日当たりや風通しを考慮する必要があります。
犬を外で飼う場合、この犬小屋で愛犬はほとんどの時間を過ごすことになります。そのため、できるだけ快適な環境に置いてあげることが大切です。
置く場所としては、大きな木などがあればその下へ、なければ家の軒下など、直射日光が当たらず、日中は日陰になる場所が理想的です。愛犬をつないでおくリードも、愛犬が自分で居場所を選べるように短かすぎないものを選びましょう。夏場は涼しい日陰へ、冬の寒い日には日向ぼっこができる場所へ移動できるように考慮してあげてください。
また、犬小屋を大きな通りに面した場所へ置いてしまうと、人通りが多く、愛犬の気が休まらないという可能性もあります。さらに、縄張り意識が強いコだとよく吠えるようになってしまうこともあるので、そのあたりも考慮した上で置く場所を決めることが大切です。
犬種によっては、室内飼育が好ましい場合もありますので、犬を迎える前にチェックしてみましょう。
どれくらいのクオリティを求めるかによって違ってはきますが、一般的な犬小屋を自分で作るのはそれほど難しくはありません。
設計図などをダウンロードできるサイトもあり、さらに今はホームセンターで木材のカットサービスをしているところも多いので、そういったサービスを利用すれば、あとは家に帰って簡単な組み立てだけでOK!
オリジナルハウスを作ってあげれば、愛犬との絆もきっと深まるはずです。
犬小屋を置くときは、飼い主さんにとって都合のいい場所ではなく、愛犬にとってどこが一番快適な場所なのかを考えて置いてあげることが大切です。
一日の多くの時間を過ごす犬小屋をできるだけ快適にして、愛犬にとってストレスのない生活をかなえてあげてくださいね。