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住まい / 生活

2019.10.23

愛犬も人も快適に家で暮らすためにできること|コツと注意点を解説

犬と暮らしていく上で、気にしたいことの1つが愛犬にとって暮らしやすい家なのかどうかということ。人間目線で見ると、おしゃれで暮らしやすい家かもしれませんが、犬目線で見ると危なくて暮らしにくい家かもしれません。だからと言って犬の快適さを優先すると、人間が暮らしにくい、そんな悩みもあるはず。少しでもお互いに快適な暮らしをしたい、そう考えている方に向けて、犬と暮らす家づくりの工夫やポイントをご紹介します。

Author :西村 百合子(ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士)

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犬も人間も快適な家とは?

犬 家

犬が室内で暮らすことが当たり前となっている昨今、従来の人間目線だけで考えられた間取りや家具の配置がされた家づくりでは、犬にとって不都合なことばかり。犬が快適に暮らすことは、とても大きな課題に感じますが、ちょっとした工夫や気配りをしてあげることで、犬も暮らしやすくなるのです。

犬が安全かつリラックスする家づくりとは

犬 家

犬と暮らすために、まず知っておきたいのは、犬は人間よりも低い空間で生活するということ。また、人間が入り込めないような狭いところも大好きです。そんな犬が安全に暮らせる上に、リラックスできる家とはどんな家なのかを知るためには、犬の習性や行動特性を再確認する必要があります。

犬は狭いところにいると安心する

オオカミなどの野生動物は、暗く狭い穴蔵を好んで生活しています。狭い空間は、外敵から身を守ることができるため、動物にとって本能的に安心できる場所なのです。オオカミを祖先に持つ犬も、やはり狭くて暗い空間を好みます。カミナリや花火などの大きな音がする時に、犬が押入れや洗面所の片隅などに逃げ込むのも安心できるからなのです。

犬にとって家族は群れの一員

犬の習性として群れで行動することが挙げられます。家族の一員として飼い主ファミリーと暮らす犬にとっては、自分の群れは人間の家族。犬種にもよりますが、群れを大切にする犬は、一人ぼっちにされるよりも家族と一緒にいる時間が大好きです。

犬はなんでも口にしてみる

犬にとっては、ぬいぐるみも電気のコンセントも同じおもちゃにしか過ぎません。小さな子供が手に取ったものをなんでも口に入れたがるのと同じように、犬もまずは口に入れてみます。犬は、自然界にある犬にとって危険なものは本能的にかぎわけますが、人間が作ったものに関してはそれが危険なものであると犬のDNAには記録されていません。そのため、リモコンやスマホ、靴下など飼い主の匂いが付いているものは全て口に入れてみたくなるのです。もちろん、キッチンやテーブルに置きっぱなしにしているお菓子や食事は犬が真っ先に口に入れたくなるものと認識しておきましょう。

犬には自分のテリトリーが必要

犬はテリトリー意識が強く、自分のテリトリーを守ろうとする動物です。そのため、来客に対して吠えたり唸ったりします。また、自分のテリトリーであることを主張するために、マーキングという行動をとります。家で暮らす犬にとって、庭を含め全てが自分のテリトリーです。逆に綺麗好きであることも犬の特徴です。そのため、家の中でマーキングをさせないためにも、庭やテラスなどテリトリー意識を満足させる場所を作ってあげることも大切です。

犬が暮らしやすい家の間取りとは

犬 家

犬と快適に暮らすために第一に考えたいのは犬がリラックスできる空間作り。そのためには、間取りにも工夫が必要です。犬の動線を考え、家の中に犬が動きやすい通り道を作ってあげることも一つの方法です。また、犬が入って良い部屋と入ってはいけない部屋を決めることも大切です。

おすすめはバリアフリー

犬は、家の中でも走り回りたい動物です。そのため、少しの段差でも爪を引っ掛けてケガをしてしまったり、階段から落ちてしまったりと、家の中でケガをするケースが増えてきています。まずは、犬の安全性を考えて、段差のないバリアフリーの間取りにすることがおすすめです。

犬専用のスペースを作る

群れで暮らすことを大切にする犬ですが、一人でいる時間も犬にとっては重要です。狭い場所を好む犬のためには、階段下のデッドスペースにハウスを置いたり、リビングの片隅を犬専用スペースとしてドアで仕切るなど、犬が安心してリラックスできる場所を作ってあげることも大切です。

犬が家で安全に暮らせるための工夫も必要

犬 家

犬と暮らすためには、安全性を考慮することが大切です。人間が暮らす家は犬にとっては危険がいっぱい。だからと言って簡単に家を建て替えるわけにもいきません。そこで、犬が安全に暮らせるための工夫をご紹介します。

滑らない床材を選ぶ

犬のカラダに最も負担がかかるのが滑る床です。床が滑ることで、関節や股関節への負担が大きく、最悪の場合は歩くことに支障が出るほどの障害が出てしまいます。犬が生活する部屋には、カーペットを敷き詰める、滑らない床材を使用するなどの工夫をしてあげましょう。

階段の勾配を緩やかにする

階段は、犬にとってとても危険な場所です。特に急勾配の階段は、怖いばかりか落ちてしまう危険が伴います。2階へ上がることを禁止している飼い主もいますが、見えない場所に犬は興味を持つもの。もしもの場合に備えて、階段は犬が上りやすい緩やかな勾配にすることがおすすめです。

ペットフェンスを活用

キッチン、階段口、玄関など犬が入っては困るところ、飛び出しては危ないところにはペットフェンスを設置しましょう。出入り禁止であることが犬にもわかりやすく、思わぬ事故を防ぐことができるためペットフェンスを活用することがおすすめです。

玄関口にシャワーを設置

散歩から帰ってきた時やドロ汚れを落としたい時に便利なのが、外シャワーです。家に入る前に、まずは外シャワーで汚れを落とすことができれば、家の中が泥足で汚れる心配がなくなります。マンションでも1階に設置されているところがあります。

玄関土間はタイル張りがおすすめ

犬はひんやりしたところで寝ることが大好きです。玄関の土間をタイルやテラコッタ張りにしておくことで、好きな時に冷たいところで寝ることができます。また、濡れた足で帰ってきてもすぐに拭き取ることができるので掃除も楽になります。

犬と家で暮らす時の注意ポイント

犬 家

人間の住む空間は、犬にとって危険がいっぱいあります。そのためには、犬目線で家を見つめ直し、必要であればリフォームすることも大切です。また、人間の快適さは犬にとっては快適ではない場合があることを認識することも必要です。

室温に注意を

犬と暮らす時に、気にかけたいのが室温です。夏は、気温の他に湿度にも気を配り、熱中症を予防しましょう。また、床暖房を使用する家では、冬でも熱中症の危険性があるため、犬が涼しいところへ移動できる工夫をしてあげることも大切です。

コード類の置き場所に注意

家電製品のコードはじめスマホの充電コードなど、家の中にはコード類が張り巡らされていませんか。人間には気にならないコード類ですが、犬には格好の遊び道具となる可能性があります。特に、歯がかゆい仔犬や物を噛むことが好きな犬には注意が必要です。コード類にはカバーをつける、上からマットを敷くなどの工夫をして犬の目が届かないようにすることがおすすめです。

犬にとって危険な植物を植えない

意外と盲点となるのが、花壇の花や家庭菜園の野菜です。観賞用として美しい花や人間が食べて美味しい野菜も、犬にとっては危険な植物である可能性があります。犬にとってどんな植物秋犬なのかをよく調べることも、犬と暮らす上で大切な注意ポイントとなります。

犬も人間も快適な空間作りを

犬 家

犬と暮らすためには、犬目線であらゆるものを再チェックする必要があります。特に、初めて犬を飼う場合は、家の中を犬仕様に替える必要があります。建て替えや大掛かりなリフォームをしなくても、少しの工夫で犬が安全に暮らすことは可能です。今回の記事を参考にして、ぜひ犬が安全かつリラックスできる空間作りを目指してみてください。

◎ライタープロフィール
西村 百合子

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。
現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

  • 公開日:

    2019.07.24

  • 更新日:

    2019.10.23

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