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健康管理 / 病気

2020.09.04

犬に関する仕事を知ろう!

獣医師の仕事内容とは?活躍の場は動物病院だけじゃない!

犬の飼い主さんにとって、動物病院はなくてはならない存在です。しかし動物病院で活躍する「獣医師」の仕事について、実際の詳しい内容を聞く機会は少ないかもしれません。ここでは獣医師の仕事内容や資格の取得方法、仕事のやりがいなどについてご紹介します。

#犬にまつわる仕事/資格

Author :江野 友紀/認定動物看護士

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獣医師の活躍の場は動物病院だけじゃない!

獣医師

獣医師に対して、皆さんは病気になった動物の診療を動物病院で行うイメージをお持ちだと思います。しかし実際に動物病院で動物の診療に従事する獣医師の他にも多種多様な活動分野がありますので、その中のいくつかをご紹介していきます。

小動物臨床獣医師

小動物臨床獣医師は犬猫の他に、ウサギやハムスターなどの伴侶動物と呼ばれる小動物を対象に診療を行う獣医師です。一般の動物病院で勤務する獣医師は病気の動物を治療する他、フィラリア予防、ワクチン接種、健康診断などの動物の健康管理やその指導を行っています。

また病気には狂犬病などの人と動物の共通に罹る感染症である人獣共通感染症もあり、その予防や対策を行うことも獣医師の重要な役割です。最近は人医療のように皮膚科や眼科、整形外科などの診療科を持つ大学病院や二次診療施設も増えてきています。また犬猫以外のハムスター、小鳥などを専門に見る病院も増えてきています。

産業動物臨床獣医師

産業動物臨床獣医師は農業共済組合や農業協同組合などに勤務して、畜産農家に往診する獣医師です。また産業動物向けの民間の診療施設もあります。乳牛や肉牛、馬、豚、鶏など家畜の診療や予防、健康管理の指導などを行っています。

公務員(行政)獣医師

農林水産省や厚生労働省では獣医系技官の採用があります。本省や動物検疫所などが勤務先になり、公衆衛生の監督や感染症対策などの分野において仕事を行っています。
また、各都道府県や市区町村での地方公務員の獣医師もいて、食肉衛生検査所や家畜保健衛生所、農林水産試験場、動物園や水族館などで勤務しています。
さらに動物向けのワクチンや治療のための医薬品の安全性試験、製造、流通、使用などの薬事監視を行う獣医師もいます。

その他の分野で活躍する獣医師

大学や研究所などで研究者として獣医学についての研究や獣医師を目指す学生の教育、実験動物の管理を行う獣医師、海外技術協力として発展途上国の家畜衛生や公衆衛生の指導を行う獣医師もいます。

獣医師の役割・求められる資質とは

獣医師

社会における獣医師の役割と、獣医師に求められる資質についてご紹介します。

獣医師の役割

前述のとおり様々な分野で活躍する獣医師ですが、どの分野においても専門的な知識を活かした動物のプロとしての見識が求められます。
人と共生する動物の健康を守り、動物から人に感染する人獣共通感染症への対策を講じるなど、人と動物が共に生きる社会において、なくてはならない存在です。

獣医師の資質

獣医師は動物相手の仕事と思われがちですが、仕事仲間や取引先と円滑に仕事を進めるなど、コミュニケーションスキルを身に付けておく必要があります。
中でも動物病院で働く小動物臨床獣医師は、ペットの健康に不安を抱いている飼い主さんの心に寄り添い、病気についてわかりやすく説明したり、治療方針についても理解を得ながら進めていく必要があります。そのため、高いコミュニケーション能力が求められます。

獣医師になるためには?必要な資格について

獣医師

日本には現在、約3万人の獣医師がいますが、獣医師になるにはどうすれば良いのでしょうか?ここでは獣医師免許を取得する方法や獣医師国家試験についてご説明します。

獣医師免許の取得

獣医師になるには獣医師免許が必要です。獣医学課程のある6年制大学を修了すると、獣医師国家試験を受験する資格が与えられます。その試験に合格すると農林水産大臣から獣医師免許を取得することができます。獣医学課程のある大学は全国に国公立大学、私立大学併せて、現在は17大学あります(2018年末時点)。

獣医師国家試験の内容と合格率

獣医師国家試験は毎年2月に北海道、東京、福岡の3ヵ所で行われます。マークシート方式で、2日間かけて獣医学全般について出題されます。その内容としては動物の体の構造(解剖学)や仕組み(生理学)などの基本的な内容から、公衆衛生や衛生学に関する知識、獣医学の臨床的事項という外科や内科などの知識、獣医師法や獣医療法などの法律に関する問題が出題されます。

2019年から過去5回の獣医師国家試験の合格率は約75~88%となっています。

獣医師の仕事のやりがい

獣医師

厚生労働省の出している平成28年賃金構造基本統計によると、獣医師の給与額の水準は月40万円とされています。また、動物病院の獣医師は勤務時間が長く、1日12時間以上勤務することもあり、決して楽な仕事とは言えません。更に、獣医療は日進月歩であり、獣医師免許を取った後も研鑽が必要です。
このように、大変なことが多いように思える仕事ではありますが、動物が病気に罹ったときに自分自身の力で元気にしてあげられること、動物の治療や予防を通じて飼い主さんの喜んでくれる顔を見られることは大きなやりがいに繋がることでしょう。

獣医師に求められる覚悟とやりがい

獣医師

獣医師の仕事は、国家資格を取得するまでの期間も長く、働き始めてからも決して楽な仕事ではありません。一方で、動物の命を預かりながら、飼い主さんの不安を取り除くことができる仕事に、やりがいと使命感を持つ方も多くいます。簡単に取得できる資格ではありませんが、興味がある方は獣医師という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。

◎ライタープロフィール
江野友紀 認定動物看護士

江野 友紀/認定動物看護士

地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。

  • 公開日:

    2019.07.24

  • 更新日:

    2020.09.04

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