magazine

犬の生態 / 気持ち

2019.07.07

愛犬が「ため息」をつく理由とは?リラックス?ため息のメカニズムを探る

お散歩から帰ってきた後や寝入る前などに、犬が「フーッ」とため息をつくのを聞いたことがありませんか?人間の場合は、疲労やストレスが溜まったとき・一息つきたいとき等に「はぁ」「ふう」とため息をつくことが多く、『ため息をつくと幸せが逃げるよ!』なんて言われることもありますが、犬のため息にはどんな理由があるのでしょうか?今回は、犬がため息をつく3つの理由と、ため息のメカニズムに迫ります。

#Healthcare

Author :docdog編集部

この記事をシェアする

そもそも「ため息」のメカニズムって?

犬 ため息

アメリカの科学雑誌Natureに発表された論文によると、動物や人間がため息をつくことで、肺を大きく開かせる働きがあることが分かったと掲載されています。

通常の呼吸からため息に切り替えるボタンが脳内にあり、肺の酸素と二酸化炭素の交換機能が損なわれた時に、ため息という形で深い呼吸をするというメカニズムがあるそうです。

つまり、人間は肺に酸素が足りなくなると、自然とため息によって酸素を取り込むということです。

また、ストレスがたまり、自律神経が優位になると呼吸が浅くなり、血中の酸素が不足気味になることから、ため息をつくことで呼吸が深くなることも分かっています。ため息=深呼吸と考えることができれば“幸せが逃げる”こともなさそうですよね。

犬がため息をつく3つの理由

犬 ため息

犬の呼吸も、人間と同じように肺で二酸化炭素と酸素交換する生命維持に欠かせない生理的現象です。人間のため息のメカニズムが解明されてきたことから、犬のため息についても人間と同じように、生理的現象であったり、感情表現の一つであると考えられています。

ただし、人間のため息と犬のため息の大きな違いは、人間が口を開いてため息をつくのに対し、犬は鼻から空気を抜くようにため息をつくところです。また、犬種によっては、体調が悪いサインであることも考えられるので、この場合には注意が必要です。

1.犬がため息をつくときの心理~ストレス・不満~

人間のため息と同じように、犬もストレス・不満を感じたり、疲れている時にため息をつきます。これは、犬があくびをするカーミングシグナルと似たような行動といえます。期待はずれでガッカリした時や不快な気分になった時などに、「フーッ」とため息をついて気持ちを切り替えようとしているサインと言えます。このようなため息をついた時は、犬が緊張していないかなど、犬の状態をよく観察してあげましょう。

2.犬がため息をつくときの心理~リラックス~

犬がリラックスしている時に、無意識でため息とつくことがあります。たくさん遊んでクタクタに疲れた日の夜やお腹がいっぱいになった時などに、無意識でため息をつくことがあります。このようなため息をついた時は、飼い主として嬉しい瞬間とも言えます。

3.犬がため息をつくときの心理~要求行動~

犬は学習能力の高い動物です。自分の行動に対して、飼い主の反応を感じ取り、次からはその行動を要求行動に切り替える賢さを持っています。要求吠えはその特徴的なものと言えます。「ため息をついたらママが優しくしてくれた」など、ため息をつくことが要求行動の一環となる場合があります。もし、犬が意識的にため息をついていると感じたら辛いかもしれませんが、無視するようにしましょう。

犬のため息が多いときに気にした方がいいこと

犬 ため息

以上のように犬のため息には、大きく分けて3つの理由があります。リラックスした状態でため息をついている場合や要求行動としてのため息については、特にケアする必要はありません。

しかし、ストレスからため息をついていると感じた場合には、そのストレスを取り除いてあげるなどのケアが必要です。ため息と同時に、尻尾がピンと立っている、耳の後ろをかくなどの犬が不快な時にとる行動が見られたら、原因を確かめ、取り除いてあげましょう。

ため息が多い犬種

犬が体調が悪そうな時にため息をついた場合は注意が必要です。特に、呼吸器の問題が起きやすいパグフレンチブルドックボストンテリアなどの短頭種が、頻繁にため息をついていたり、ため息なのかいびきなのか判断できない場合は、注意深く観察する必要があります。また、ため息ではなく鼻呼吸をしている場合には、気管や循環器の病気である可能性があるため、獣医師に相談してみることをおすすめします。

犬のため息が気になったら病院へ

犬 ため息

実は私も、リードをつけるのに手間取っている時に、思いっきりため息をつかれたことがあります。その時は、思わず犬に謝ってしまいましたが、犬も人間と同じようにストレスがあるとため息をつくことに、そのとき気がつきました。犬の「ため息」を聞いたことがないという方は、日々の犬との生活で、注意深く観察していると、犬のため息に気が付けるかと思います。

犬のため息には、いろいろな合図が含まれています。ご紹介したようにリラックスした「ため息」は問題ありませんが、ストレスから出る「ため息」に気がついた場合は、的確な状況判断をしてあげてください。また、元気がない・食欲がない等の症状がある場合には、獣医師に相談してみることをおすすめします。

この記事をシェアする