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赤い布の上にキウイと犬にあげるために割ったキウイがある
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2021.10.15

犬×食べ物を知る!

犬はキウイを食べても大丈夫?アレルギーや食べてもいい量を解説

ヘイワード、ゼスプリゴールド、レインボーレッド、香緑(こうりょく)。これらはすべてキウイの名称だとご存知でしたか?
適度な酸味と甘みのバランスが魅力のキウイは、犬が食べても大丈夫なフルーツの一つです。
しかし、アレルギー発生頻度が高いフルーツであることを認識しておきたいところです。
今回は、キウイに含まれる驚きの栄養素や色による違い、犬に食べさせる場合の適量やアレルギーなどを詳しく解説します。

#Foods

文:西村 百合子/ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士

犬も食べられるキウイについて

白とグレーの毛のパグが机の上に顔を乗せている

ビタミンやミネラルなどの栄養が豊富なキウイは、マタタビ科のフルーツです。
中国からニュージーランドにわたり、育種が重ねられ、人気のフルーツとなりました。
日本へは1960年代にニュージーランドから輸入され、みかんの産地を中心に栽培が始まりました。最近では日本オリジナルのキウイも多く販売されています。

豊富な種類があるキウイ

キウイは各地でさまざまな品種が誕生し、現在では10種類以上の品種が流通しています。
中でも最も一般的な品種がニュージーランドで誕生したヘイワードと呼ばれるグリーンキウイです。
また、ニュージーランドのゼスプリ社が独自で開発したスウィートグリーンや国産の香緑(こうりょく)、讃緑(さんりょく)などが流通しています。

一方、スーパーなどで目にすることが増えてきたのが、果肉が黄色いゴールドキウイです。
こちらもゼスプリ社が独自で開発したゼスプリゴールドやサンゴールドが主流ですが、国産のさぬきゴールドやアップルキウイといった品種も見かけるようになりました。

さらに、新品種として注目されているのが、赤い果肉のゼスプリレッドです。
日本でも、静岡県で開発された種周辺の果肉が赤いレインボーレッドも希少品種として人気があります。

キウイはフルーツの王様!

カットされたキウイ

キウイは、フルーツのなかでも栄養価の高さはトップレベルです。
たんぱく質、食物繊維、カリウム、カルシウムなどのミネラル類、ビタミンCをはじめとした各ビタミンなど17種類の栄養素が、フルーツ100gからどのぐらい摂取できるかを表す「栄養素充足率」が最も高いのがキウイです。
また、低カロリーであることも特徴の一つで、「フルーツの王様」と呼ばれています。

ただし、アレルゲンであるたんぱく質分解酵素のアクチニジンが含まれているため、初めて犬に与える時は少量から与えることが大切です。

グリーンキウイとゴールドキウイの栄養の違いは?

酸味と甘みのバランスが良く、みずみずしさが特徴のグリーンキウイに対し、甘みが強いゴールドキウイ。その違いはどういった点でしょうか。

食物繊維が豊富なグリーンキウイ

グリーンキウイもゴールドキウイも栄養価の高いですが、グリーンキウイは食物繊維が多く、腸内フローラ改善作用が期待できるとされていることから、便秘改善やお腹の調子を整えるのに役立つと言われています。

ビタミンCたっぷりのゴールドキウイ

ゴールドキウイは、日本人向けに開発された品種と言われ、なめらかな口当たりが特徴です。
ゴールドキウイにはビタミンCがグリーンキウイの2倍含まれています。

ビタミンCは犬の体内で生成することができますが、必要量すべてを補えるわけではありません。
そのため、キウイなどビタミンCが豊富な食材から摂取することで、犬の健康維持のためにも有効です。
特に、加齢によって不足しがちになる栄養素でもあるため、ゴールドキウイは犬にとって嬉しいフルーツと言えます。

犬にキウイを与える時の注意点とは

輪切りにカットされたキウイ

食物繊維が豊富なグリーンキウイには、たんぱく質分解酵素のアクチニジンが多く含まれています。このアクチニジンは、少量でもアナフィラキシーショックを起こす可能性がある物質です。キウイの原材料表示が推奨されているのはこのためです。

ラテックスにアレルギーのある犬は要注意

アクチニジンは、天然ゴムのラテックスにアレルギーを起こす犬にとっては危険な物質とも言えます。
アクチニジンとラテックスが持つたんぱく質の構造が似ていることから、「ラテックスフルーツ症候群」とも呼ばれています。
ラテックスアレルギーを持っている犬の場合は、キウイでアナフィラキシーを起こす可能性があるため注意が必要です。

このアクチニジンは、ゴールドキウイにはわずかしか含まれていないため、安全のためにもキウイを犬に与える時はゴールドキウイを選ぶことがおすすめです。

どれくらいの量までなら与えてもいいの?

健康な犬でラテックスにアレルギーのない犬であれば、基本的にはグリーン、ゴールドどちらのキウイを食べても大丈夫です。
はじめは少しだけ与えて、犬の体調や様子を観察しましょう。体調や様子に異変がない場合でも、与える量を増やすときは、必ず犬の様子を見ながら徐々に増やしてください。
キウイ1玉が約100g程度のため、体重10kgの犬で半玉くらい与えても問題ないとされています。
ただし、与える時は必ず皮をむいてあげてください。

キウイの皮はむいてあげて

ニュージーランドでは、皮ごと食べることが推奨されているキウイですが、犬にとってキウイの皮は消化しづらいもの。犬によっては消化不良から、嘔吐や下痢の原因となる可能性があります。

こんな症状が出たらアレルギーを疑おう!

メロンや桃と同じように、キウイもアレルギー表示が推奨されている特定原材料に準ずる食品です。
キウイを与えて、「下痢」「嘔吐」「口や目の周りなど皮膚が痒くなる」「ぐったりしてしまう」「目が充血する」などの症状が出た場合はアレルギーを発症した可能性があります。
また、キウイはアナフィラキシーを起こす可能性もあります。

犬が初めてキウイを食べる時は体調の良い日を選び、犬の変化に気づいてあげられるように、半日は一緒に過ごせる日を選びましょう。

もし、犬の体調や様子に異変が見られた場合、できるだけ早く動物病院で診察を受けてください。診察の際、獣医師に的確な情報を伝えられるよう、どのぐらいの量のキウイを食べたのか記録しておくことも大切です。

食べすぎに注意して犬とキウイを楽しもう

茶色の毛のトイプードルが机の上で座っている

キウイは、飼い主と一緒に犬も食べられるフルーツのひとつです。
栄養価も高く、不足しがちなビタミンやミネラルを摂取できますが、アレルゲンであることも事実です。
また、水分が豊富なフルーツですが、水分摂取の代わりにはなりません。水分を摂取させたい場合はキウイを使用したジュースやスムージーにして、たっぷりの水分量を確保することが大切です。
年間を通して手軽に食べられるキウイを上手に活用して、栄養補給をしてくださいね。

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  • 公開日:

    2019.07.26

  • 更新日:

    2021.10.15

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ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。

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