magazine

犬も食べれるアスパラガスが並んでいる
食べもの
鉛筆アイコン

2021.10.15

犬×食べ物を知る!

犬にアスパラガスを与えて大丈夫?うれしい栄養や適量を紹介

春を代表する野菜のひとつがアスパラガスです。近年では、ハウス栽培が盛んになり、年間を通じて店頭に並んでいます。みずみずしいグリーンが食欲をそそるアスパラガスは、さっと茹でるだけで独特の香りと甘みを感じる野菜です。
そんなアスパラガスには、犬にも嬉しい優秀な栄養素が含まれています。
今回は、アスパラガスに含まれている栄養素や与え方、犬に与える際の適量と注意点について解説します。

#Foods

文:西村 百合子/ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士

アスパラガスは犬が食べても大丈夫!

茶色と白の毛の犬がご飯の受け皿の前で立っている

春~初夏に旬を迎えるアスパラガスは、ほろ苦い味とみずみずしさが特徴の野菜です。以前は、缶詰入りの白いアスパラガスが主流でしたが、近年では新鮮なグリーンアスパラガスが主役になっており、紫色のアスパラガスも店頭に並ぶようになりました。

薬膳では、冬の間に体に溜まった老廃物を排出する手助けをする苦味のある野菜を食べることを推奨しています。同時に、体に潤いを与える食材を適度に摂ることが良いとされています。
アスパラガスはそんな薬膳の考え方にもマッチし、春の食養生にぴったりな犬が食べられる野菜とも言えます。

アスパラガスの栄養素とは

アスパラガスは食べられるというだけでなく、犬にも嬉しい栄養素が含まれている野菜です。
アスパラガスにたっぷり含まれている葉酸は、犬の体内では少量しか産生されない栄養素で、特に妊娠中の母犬には欠かせない栄養素です。

また、アスパラガス独自のアスパラギン酸やビタミンB群など、豊富な栄養が含まれています。アスパラガスに含まれている栄養素をひとつずつ見ていきましょう。

【アスパラギン酸】

アスパラガスの芽の部分から発見されたアミノ酸の一種で、たんぱく質の合成に役立つ栄養素がアスパラギン酸です。疲労回復効果が期待できることから、栄養ドリンクなどにも使われていることでも知られています。エネルギーの代謝を活発にする成分で、アスパラガスの穂先に多く含まれています。

【ルチン】

そばに多く含まれていることで知られているルチンは、抗酸化作用があるとされるポリフェノールの一種です。活性酸素を減らし、炎症を抑える効果も期待できる栄養素で、ビタミンCと一緒に働き、毛細血管を丈夫にする役割があるとされています。

近年ペット用のサプリメントとしても注目されている成分で、アスパラギン酸の吸収を助ける役割もあります。

【葉酸】

ビタミンB9とも呼ばれる葉酸は、ほうれん草から発見された栄養成分で、神経組織の発達や貧血予防にも効果があるとされています。
犬は、腸内細菌によって葉酸が産生されていますが、必要な量が作られているかどうかはわかっていません。そのため、アスパラガスなどを入れた食事やサプリメントから摂取することが推奨されています。

この記事もチェック!

【ビタミンU】

キャベツから発見され、キャベジンとも呼ばれる栄養素がビタミンUです。正式にはビタミンではありませんが、体内でビタミンと似たような働きをすることからビタミン様物質と呼ばれています。

アスパラガスにも含まれているビタミンUは水溶性ビタミン様物質で、タンパク質の生成を活発にする働きがあります。
また、胃腸の粘膜を整え、胃酸の過剰な分泌を抑制する働きがあるとされていることから、胃腸薬にも使用されています。

【グルタチオン】

野菜の中でもアスパラガスに最も多く含まれている成分が、グルタチオンです。グルタチオンはアミノ酸の一種で、グルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸から出来ているたんぱく質です。抗酸化作用に大きな効果があるとされています。

【カリウム】

アスパラガスには、カリウムが100g中270mgと少し多めに含まれています。これは、カリウムが多いフルーツとして知られるキウイと同程度なのだそう。
カリウムは塩分の排出に役立つ栄養素で、利尿作用があることが知られています。
薬膳では体がむくみやすい春に、利尿作用のある食材を摂取することをすすめています。
犬にとってカリウムは、細胞の働きを正常に機能させるための必須ミネラルで、欠乏すると低カリウム血症を発症することがあります。

【ビタミン類】

アスパラガスには上記の他にも、βカロテン(ビタミンA)・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンEなどのビタミンが豊富に含まれています。

【その他】

アスパラガスにはミネラルや食物繊維、水分が豊富に含まれています。ビタミンやミネラル類と同時に、たんぱく質や食物繊維、水分まで摂取できる優秀な野菜と言えます。

犬にアスパラガスを食べさせる時に注意したいこと

たくさんの緑色のアスパラガス

犬にとっても嬉しい栄養がたくさん詰まっているアルパラガスですが、食べさせる時には以下の点に注意しましょう。

生ではなく加熱調理をしてから

犬にアスパラガスを食べさせるときは、必ず加熱調理をしてください。
犬は生の野菜を消化しにくく、消化不良を起こしてしまう可能性があります。

ピーラーを使って皮を取り除き、柔らかく茹で、刻んでから与えるようにして下さい。
また、どの野菜にも言えることですが、与え過ぎには注意が必要です。目安量としては、体重5キロの犬で1本までとなります。

野菜を消化することが苦手な犬は、食べ過ぎによって下痢や嘔吐などの消化器症状を起こすことがあるため、目安量はきちんと守りましょう。

少量与えて様子を見よう

初めてアスパラガスを犬に与える場合は少量から始めるようにしましょう。
アスパラガスにはごく少量ですが、毒性を持つ「アルカロイド」という物質が含まれています。これはアスパラガスだけでなくナスやトマトにも含まれていて、適量なら問題はありませんが、過剰摂取にならないように注意しておきましょう。

アレルギー症状にも注意を!

アスパラガスに限らず、初めての食材を食べた後に下痢や嘔吐、元気がなくなる、発疹が出るなどの症状が出たら、アレルギー症状かもしれません。アスパラガスを食べて症状が出た場合には、早めに動物病院で診てもらうことをおすすめします。

この記事もチェック!

愛犬の健康のために毎日の食事を大切に

茶色と白の毛の犬がランチョンマットの上に顎を乗せている

アスパラガスは栄養豊富な野菜です。また、みずみずしくシャキシャキとした食感は犬にとっても心地よいもの。おやつ代わりやトッピングとして、年間を通して活躍してくれる野菜と言えます。
選び方は、穂先が締まり茎が太くてまっすぐな切り口が乾燥していないアスパラガスがおすすめです。
与えすぎに注意をしながら、犬の食事メニューにアスパラガスを加えてみてくださいね。

  • 公開日:

    2019.07.19

  • 更新日:

    2021.10.15

いいなと思ったらシェア
ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。