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犬種図鑑

2020.02.27

犬と過ごす幸せな時間

秋田犬ってどんな犬?歴史・性格・しつけ・お手入れ・かかりやすい病気まで

日本犬と呼ばれる犬種には、柴犬・紀州犬・四国犬・北海道犬・甲斐犬・秋田犬の全6種類の犬がいます。日本犬の中で秋田犬は、大型犬に分類されており、体もとても大きいため、人に飛びつくときに力も強く、押し倒されてしまう勢いです。現在、そんな秋田犬の人気は海外にも広がり、映画などにもたびたび出演するようになりました。見た目の可愛さだけでなく、ここでは、秋田犬の歴史・特徴・性格・育て方のコツまでをご紹介します。

#秋田犬

Author :docdog編集部

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最初に知っておきたい秋田犬のこと

秋田犬

秋田犬は可愛らしい姿をしていますが、最初に知っておいてほしいことがいくつかあります。その犬の歴史はとても重要で、犬の性格や性質にも影響していきます。ここでは秋田犬の歴史や特徴についてご紹介します。

秋田犬の歴史

秋田犬の祖先犬はマタギ犬(人間と一緒に狩りをする犬の総称)だと言われています。江戸時代に闘犬が秋田県大館地域の領主によりはじめられ、秋田犬は闘犬として土佐犬やジャーマンシェパードなどの大型犬と交配をされていきました。

1916年に闘犬が廃止され、秋田犬の愛好家やブリーダーたちの活躍により、1931年に秋田犬が天然記念物保存法に登録され、たくさんの方に知られることとなったのです。

しかし、戦争が始まり、軍用犬以外は軍へ連れて行かれることになります。このままでは秋田犬の存続が危ぶまれしまうと考えた愛好家は、秋田犬と軍用犬シェパードの交配や、秋田犬を疎開させることで犬種を守る努力を行ないました。そして、その努力の甲斐もあり、終戦後、残った秋田犬をベースに秋田犬の作出が行われ「秋田犬」という犬種は守られていきました。

秋田犬の特徴

秋田犬は映画やテレビなどで見ることはあっても育てている方が少ない犬種です。そのため、大型犬で被毛がふさふさというイメージは強いものの、実際はどんな犬なのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。ここでは秋田犬の体型・体質、毛色・被毛・抜け毛、寿命・かかりやすい病気についてご紹介します。

体型、体質

体高61~67cm、体重35~59kgの体型を持つ秋田犬は、足が長くガッシリとした体をしています。耳は三角形の厚みのある立ち耳で、鼻は黒々としています。闘犬として交配されていたこともあるため、筋肉量は多く、力も強いです。

毛色、被毛、抜け毛

毛色は赤、白、胡麻、虎です。被毛は基本的に短毛で、まれに長毛タイプの秋田犬が生まれることもあります。短毛ですがアンダーコートとオーバーコートを持つダブルコートの犬種なので、毛が密に生えており保温性は高いです。

犬は自身で体温調節をすることを苦手とする動物です。そのため、被毛の密度や量などで体温を調節します。抜け毛は比較的多いため、定期的にブラッシングを行いましょう。特に季節の変わり目は抜け毛が多くなりますので、1日に1度ブラッシングをしてあげましょう。

寿命、かかりやすい病気

秋田犬の平均寿命は10~15歳前後です。平均寿命はその犬の遺伝的要因や生活環境などにより変わります。犬とできるだけ長く一緒に生活を送りたいのであれば、適切な運動量、清潔な生活環境、栄養価の高い食事、こまめに健康診断を行うなどできるだけストレスの少ない生活を心掛けましょう。

かかりやすい病気は「腸重積」「皮膚病」などです。

「腸重積」は何らかの原因により腸が重なってしまう病気です。重なった腸は血行が悪くなり時間が経つと壊死していきます。腸重積は腸閉塞を引き起こす原因にもなるため、下痢・嘔吐、腹痛、元気・食欲がなくなるなどの症状が見られる場合は出来るだけ早く動物病院を受診しましょう。腸が壊死してしまうと、壊死した部分を取り除くために開腹手術を行います。手術は全身麻酔、1週間程度の入院が必要になります。費用も相当かかるため、注意したい病気の一つです。

「皮膚病」は柴犬などの日本犬にも多く見られる病気で、皮膚の赤みや痒み、進行すると掻きむしり膿むこともあります。皮膚疾患は早く治療をすることで完治するまでの時間を短くすることができます。犬が体を痒がる姿や皮膚に何らかの異常が見られる場合は動物病院を受診しましょう。

他にも「甲状腺機能低下症」や「眼瞼内反症」などがあります。食欲・元気がない、下痢・嘔吐などの症状がなくても、犬の様子に何か気になることがあればかかりつけの獣医師に相談しましょう。定期的に動物病院を受診することで、病気を早く見るけることができる他、獣医師や看護師と信頼関係を築くことで些細なことでも相談しやすくなりますよ。

秋田犬の性格

秋田犬

日本犬といえば飼い主に忠実な犬が多く、知らない人には警戒しあまり懐かないイメージがありますが、秋田犬はどんな性格なのでしょうか。ここでは秋田犬の性格についてご紹介します。

忠誠心が大変厚く、家族には愛情深く保守的

秋田犬は忠誠心が厚く、家族には愛情深く接してくれます。飼い主の指示に従い、行動してくれるため、信頼関係をしっかり築ければ、しつけトレーニングも比較的覚えさせやすいです。

警戒心が強い一面も

秋田犬は警戒心が強い一面もあります。そのため、自分のテリトリー内に侵入された場合、吠える・唸るなどの攻撃行動を取ることがあります。知らない人にも警戒するため、初めて会う秋田犬にむやみに触るのは控え、飼い主も散歩時などに急に触れられないように気をつける必要があります。

秋田犬の育て方

秋田犬

秋田犬は大型犬であるがゆえ、育て方には注意が必要です。ここでは秋田犬の育て方についてご紹介します。

環境

秋田犬は抜け毛が多く、皮膚疾患になりやすい犬種ですので、部屋の掃除をこまめに行います。抜け毛が多く不衛生な環境で生活することで皮膚のバリア機能が低下し、皮膚炎や病気にかかりやすくなります。抜け毛の多い時期は気がついたときに部屋を掃除してあげましょう。

運動

秋田犬は1日2回・1時間以上の運動が必要になります。もともと体力がある犬種なので、運動不足になりやすいです。そのため、散歩以外にもできるだけ体を動かす時間を取ってあげましょう。警戒心が強く急に触られると攻撃的になる可能性もあるため、散歩中は他の人がむやみに触らないように注意しましょう。

しつけ

秋田犬は体が大きく力も強いです。そのため、座れ・待て・伏せなどの基本トレーニングはしっかり行いましょう。飼い主に対しての愛情や忠誠心もありますが、警戒心も強いため、飼い主の指示に従うようにコントロールしましょう。しつけトレーニングに自信がない場合はドッグトレーナーや動物病院などに一度相談してみましょう。

ケア

秋田犬は被毛量がとても多い犬種です。そのため、2,3日に1度は全身をブラッシングしましょう。抜け毛の多い時期は必要に応じて回数を増やします。被毛量が多いため、体温調節が苦手で熱中症になりやすいため、気温の高い時期には注意しましょう。

秋田犬と過ごす幸せな時間

秋田犬

ここでは秋田犬の歴史・特徴・性格・飼い方のコツまで、秋田犬のすべてをご紹介しました。秋田犬は被毛量や必要な運動量が多いため、育てる上で気をつけなければいけない点も多く、飼い主が犬のための時間を多く取る必要がある犬種です。犬と一緒に過ごす時間を長く楽しみたい、犬と一緒にたくさん遊びたい方にオススメです。

大型犬を育てる上では、小型犬を育てるより注意しなければいけない点が比較的多くあります。散歩中には歩いているだけでも、他の犬や通行人を驚かせてしまうこともあります。注意点を踏まえて育ててあげることで、秋田犬とのより良い生活をおくってくださいね。

  • 公開日:

    2019.07.19

  • 更新日:

    2020.02.27

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