夏のアスファルトは、日没後も熱さが残りやすく、飼い主さんが気付かぬうちに、肉球を火傷してしまうコが多くいます。そんな悲しい怪我を防ぐために、お出かけ前に手の甲で地面を5秒間タッチして、地表面の熱さを確認する、思いやりのアクション。それが「#わんタッチ」です。
docdog(ドックドッグ)では、犬の肉球の火傷を未然に防ぐために、夏の外出時には、気温や湿度への配慮に加え、地表面の温度を手の甲(手の平よりも温度を感じやすい)で確認し、"熱い"と感じたら、散歩の時間帯を変更したり、犬の靴を着用する等の工夫をするように呼びかけています。
プロジェクト開始以降、InstagramやTwitter等のSNSで「#わんタッチ」のハッシュタグ(SNS上でのキーワード)をつけた、多くの投稿をいただいています。ここでは、愛犬家の皆さんからの「#わんタッチ」投稿をご紹介しちゃいます!
まずは1つ目。
ちゃんと地面をタッチして確認した後に、愛犬との2ショット写真を撮って投稿してくれたようです!
海のビーチやプールで足の裏が「アチチッ」となった記憶がある方は多いと思いますが、果たして地表面温度は何度まで上昇するのでしょうか?
docdog(ドックドッグ)の独自調査によると、赤外線温度計で計測したところ、真夏のアスファルトの地表面温度は日中約65度まで上昇し、人間では裸足で立っていられないほどの熱さになることが分かっています。(※1)
気温が下がった夕方になっても、日中に吸収し続けた熱を保持しているため、日が沈んだ後でもアスファルトの地表面は熱がこもったままの状態に。(※2)
動物の皮膚は、43度以上の地面温度で低温火傷を引き起こすリスクがあるため、気温や時間帯のみで安全性を判断するのではなく、お出かけ前に地表面温度を確かめることが、愛犬の肉球を守る第一歩となります。(※3)
(※1)2017年7月、docdogによる独自調査(東京都港区での計測)
(※2)Berens,J.J.(1970). Thermal contact burns from streets and highways.Jama,214(11),2025-2027.
(※3)一般的に、動物の⽪膚が1時間以内の曝露で低温やけどを引き起こす温度は43度程度(Suzuki et al. 1991)であり、30分か
ら1時間程度おさんぽした場合に肉球火傷リスクがあると仮定した。
犬の飼い主さん300名を対象としたWEBアンケート調査(※4)では、7割以上の飼い主さんが散歩時の暑さ対策を
行なっているのに対して、肉球の火傷対策はわずか1割程度の方しか行なっていないことが分かりました。
犬の熱中症への配慮や対策が当たり前になっている一方で、夏の地面の熱さへの認識はまだまだ低く、知らぬ間に肉球を傷めてしまう事故が発生しています。
(※4)2017年7月インターネット調査 300名/ドックドッグ調べ
普段、裸足で外を歩くことが少ない我々が、地表面の温度を気にすることはほとんどありません。愛犬と外出をする際には、我々が体感で得られる"暑さ"以外に、足元の"熱さ"にも注意していただけたらと思います。
犬は多少痛くても吠えたり鳴いたりして訴えることは少ないですが、肉球の火傷に至らなくても足裏に熱さを感じることでストレスを感じる要因になります。また、歩く時に地面に接する足裏(肉球)は、傷が治りにくい部位であるため⼗分に注意が必要です。
「#わんタッチ」は、誰でも簡単にすぐにできる、愛犬への思いやりアクションです。夏のお出かけ時やお散歩中に愛犬が日陰等の涼しい場所でうずくまる、日なたでは速足になる等の様⼦が⾒られたときには、ぜひ地表面の温度を触って確認してみてください。