「ドックドッグ いぬたび」は、そもそも日本で古くからお祭りや儀式の際に履かれている足袋(たび)から開発のヒントを得ました。忍者のように、靴が足にフィットしていて"犬が履ける足袋"を作れたら。というところからこの名前が名付けられました。
また、完全にスタッフ間の裏話ですが、あえて平仮名にすることで犬が靴を履いて旅をすることを連想してもらえないか?という下心も、実はありました(笑)
「ドックドッグ いぬたび」は、足袋に硬いラバーの貼り付けなどを一切行わず、ミシンと糸のみを使用した縫い製法で作られていて、足に優しく、足の形に沿って包み込むため脱げにくいという特徴があります。
しかし、ただ人間の足袋を真似するといってもそう簡単にはいきません。犬には人でいう"かかと部分"がないため、足袋のように、かかと部分で固定することができないのです。
さらに、人と異なる犬の動きや犬特有の走り方に対応した形にしなくてはならず、約2年の開発期間を費やしまして(大変お待たせしました!)、ようやく現在の形状の、包み込むようにして履かせて、足の甲で留める形状が生まれたのです。
「ドックドッグ いぬたび」はたくさんの方々の協力によって完成しました。今回は、このデザインに関わって頂いたスタイリストの内澤 研さんにこの商品への想いを伺いました。
Q. 犬の靴を作ってみてほしい!と言われたとき、どんなことを思いましたか?
A.
靴を履いて自由に駆け回る犬。。。うーん、靴ってどういうこと?犬が靴を履くの?そんなことを考えていました。作っても必ず脱げると思ったのが最初の印象でした。
Q. どんな靴を作ろうと考えたのでしょうか?
A.
どんな靴がいいか考えていくうちに、ふと、"忍者"のように歩ける靴があったらいいんじゃないかと思いました。靴が足にフィットしていて、犬が「抜き足、さし足、忍び足」と静かにそっと歩けたらいいなと考えました。
Q. この「ドックドッグ いぬたび」を開発するのに約2年間という月日がかかりました。どんな2年間でしたか?
A.
初めは、サイズ関係無く、巻きつける様に作ってみれば大丈夫!なんて、考えていました。しかし、それはとても甘かった。走ると巻く帯の部分がバラバラ...と。とにかくズレてプラプラしてしまうんです。一頭一頭の足のサイズも違えば形も違う。犬種によっても様々だし、とても迷いました。なかなか答えが見いだせない中、沢山のテストサンプルを作り、沢山のテストを重ねていき、気が付いたら1年近くの月日が経っていました。
そして何とかして、やっと!どの犬種にも当てはまるポイントを見つけたんです。この時点で30パターンくらい作りましたかね。そこから更にサイズパターンを展開し、また何度もテストサンプルを作り、今の形が完成までに約15個のテストサンプルを作成しました。ダブルベルトもそんな試行錯誤の中から生まれました。そんな経緯を経て今の形にたどり着きました。2年というととても長いように聞こえますが、実は毎日新しい発見があり、あっという間に過ぎていったのです。僕にとっては波乱繁盛で多くの課題を乗り越えた2年間でしたね。
Q. では、この商品を手に取ってくれるお客様に一言コメントをお願いします!
A.
この靴のデザインを始めた頃、実は犬を飼ってはいませんでしたが、今では二頭の犬と一緒に暮らしています。とっても大切な家族です。二頭と一緒に歩行のテストを繰り返しました。何度も何度も。一つ一つ問題をクリアしながら。その二頭のおかげで苦労や失敗が生かされ、より確かなものへと変わっていきました。この靴は、肉球を守りたいと言う想いを叶え、愛犬との関係をもっと深い物にしてくれます。毎日の事から、そのシーンにあわせた使い方が出来ます。
ちょっとやそっとじゃ脱げない仕様になっていますので、是非一度試してみてください!
「ドックドッグ いぬたび」は本当に多くの方の協力によってできた商品です。試作品をお客様に何度も試して頂いたり、多くの獣医や有識者にアドバイスをもらい、少しずつ今の形に近づきました。いままで足に合うサイズがなかったコや足にフィットする靴が見つけられなかったコに是非お試しいただけたらと思います。ONLINE STORE・Amazonページにも詳細がございますので是非ご覧いただけたら幸いです。
いぬたび・Amazonページ