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しつけ

2020.08.24

犬のおすわりは簡単4ステップでしつけを!教え方・失敗しないしつけのコツとは

犬のしつけの基本とも言える「おすわり」。愛犬がちょこんと座って飼い主を見ている姿は愛らしさを感じますよね。また、おすわりは、犬と暮らすうえで出来ていると役に立つしつけの1つです。いつでもどこでもおすわりができると、犬も飼い主も落ち着いて安全に暮らせるようになります。・・・しかし侮るなかれ。「おすわり」は一見簡単そうにも見えますが、なかなか奥が深いしつけの1つでもあります。そこで今回は、犬の基本のしつけ「おすわり」の上手な教え方を、具体的な4つのステップでご紹介します。また、失敗しないための秘訣をご紹介しますので、しつけに苦手意識のある方はぜひ読んでみてください。

Author :docdog編集部

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犬の「おすわり」のしつけの準備・心構え

子犬がマットの上でおすわりしている状態

おすわりの教え方の具体的なステップを確認する前に、飼い主さんが準備しておく必要があることをご紹介します。

ご褒美を用意する

犬にしつけを行なう場合には、ご褒美を使うのが効果的です。一般的にはご褒美としては「おやつ」「おもちゃ」の他、飼い主さんの声で「褒める」というものがあります。おやつは犬が満腹になってしまうと、しつけの質が落ちてしまうのと、肥満になるリスクがあるため、可能であれば「おもちゃ」「褒める」から使うようにしましょう。普段から遊んでいるお気に入りのおもちゃがあるとベストです。

落ち着ける・集中できる環境を作る

犬に対して「おすわり」などのしつけを教える場合、初めのうちは、犬が落ち着ける・集中できる環境を作ってあげる必要があります。犬が気になってしまうおもちゃを片付け、テレビやオーディオの音を消し、少し余裕を持ったスペースを確保してトレーニング環境を作っていきましょう。また、おすわりのしつけを行なう場合には、特に犬の足が滑りにくい環境を作ってあげるのも大切なポイントです。おすわりがしにくい床だと、なかなか上手くいかないかもしれませんので、できればカーペットやマットを敷いてあげましょう。

犬が集中力を保てるのは10~15分程度と言われています。「集中力がなくなってきたな」と感じたら、一旦しつけは切り上げて時間を置いてからまた試すようにしましょう。

指示語を統一する

家族の誰かは「おすわり」、別の誰かは「Sit」「すわれ」といったように指示語がばらばらだと、犬は混乱してしまいます。しつけを始める前に、家族の中で指示語を統一しておくようにしましょう。英語で「おすわり」は「Sit(シット)」というコマンドが用いられています。家族全員が使いやすく覚えやすい言葉で統一しましょう。

失敗しても叱らない、押さえつけない

愛犬が上手くできなかった場合は、叱ったりせず前のステップに戻ってやり直すことを心掛けましょう。犬は「上手くできたらいいことがある!」という成功体験を得ることで、教えたことを覚えられるようになっていくため、「1ステップずつできるようにする=1ステップずつ成功体験を得る」必要があります。

また、お尻を強く押さえて「こうするんだよ」と力ずくで教えるのもNGです。そのようにすると、「おすわりの掛け声=体を押さえ込まれる」と紐づいてしまうので逆効果になります。

失敗したときは1つ前のステップに戻り、焦らずに教えていきましょう。

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犬の「おすわり」のしつけ|教え方4ステップ

ハスキーがおすわりしながら飼い主を見上げている様子

犬におすわりを覚えさせるには、段階的に進めていくのが効果的です。最初のうちはボールやおやつ等のご褒美を活用してみましょう。それでは具体的にどのように教えていけばよいのか、「おすわり」のしつけの教え方を4つのステップに分けて解説します。

ステップ1.まずはボール遊びで気を引く

最初から「おすわり」と言っても、犬は何を意味しているのか理解できないため、まずはおすわりを教える前に、愛犬と一緒にボール遊びをしましょう。ロープなどがついたボールであれば、犬と引っ張りっこをしたり、ボールを犬のまわりに転がすなどして、ボールに興味を持つように工夫してみてください。

ステップ2.おやつを鼻先に近づけて座ったらほめる

犬がボールに興味を示すようになったら、ボールを犬の視線の上に少しずつゆっくりと上げていきます。犬の真上にボールを持っていくと、犬はボールを見上げるために自然とのけぞるような格好になり、最終的にはおすわりの姿勢を取ります。そこですかさず「おすわり!」と声を発し、犬がお尻を床につけて完全に座った姿勢になったら「イイコ」とほめ言葉をかけ、座った状態をキープさせたままご褒美として褒めてあげましょう。

このとき、大げさにほめると犬が興奮しておすわりの姿勢を維持できなくなることがあるので、穏やかに軽くほめるぐらいで大丈夫です。これを繰り返すことによって、ボール遊びをして愛犬とのコミュニケーションを深めていけると共に、おすわりという姿勢そのものと同時に「おすわり!」という声がその合図(コマンド)となることを犬が覚えていきます。

ステップ3.飛びつく場合はボールを高い位置にキープ

おすわりを教えている途中で、ボールを握っている手に犬が飛びついてきた場合は、高い位置に手を上げて犬が届かないようにします。

その際ですが、ボールを握った手は飼い主の顎の下あたりに持ってくるようにしてください。そうすることで犬が飼い主の顔に注目しやすくなるので、犬とアイコンタクトを取りながらトレーニングができます。

ステップ4.慣れてきたらコマンドのみで

上記のステップを何度も繰り返し、連続してできるようになったら、今度は手を握って犬の正面に出して「おすわり」と声をかけ、座ったらほめてボールを与えます。そして、手の合図なしで「おすわり」と声をかけ、座ることが出来たら同様に褒めてあげてください。

コマンドを言っても犬が反応してくれなかった場合は、ボールを使用せずに手で誘導してあげます。それでもおすわりの姿勢にならない場合は、犬のおしり部分を軽く押して、おすわりの姿勢に誘導します。

最初は犬がなかなか覚えられないこともあるかもしれませんが、何度も繰り返して練習していくと、「おすわり」の言葉だけで座れるようになっていきます。

おやつを使う場合

おすわりを覚えさせるときにおやつを使うことも一般的です。ただし、食欲に訴えるおやつは、一見効果的なアイテムに感じますが、覚えてもらいたい「おすわり」という本来のしつけとは違う方向に行くリスクもあることを覚えておきましょう。

例えば、おやつへの欲望の制御が効かなくなる、おやつがないとおすわりしなくなるなどおやつをもらうための行動が「おすわり」と犬が覚えてしまう可能性もあるため、飼い主は十分な注意を払う必要があります。また、かわいすぎて飼い主がつい与え過ぎるケースも多く見受けられるので、「おすわり」を教える時には毅然とした態度で臨むことが大切です。

犬が「おすわり」できない場合|しつけの点検項目

犬がおすわりできないで立っている状態

おすわりは比較的簡単なしつけに該当しますが、それでもなかなか犬が覚えてくれないときには、他に原因があるかもしれません。原因の1つとして飼い主のおすわりに対する認識がズレているというケースもあります。おすわりのしつけを行なう際、犬がなかなかおすわり出来ない場合には以下のポイントを点検していきましょう。

おすわりの「動作」ではなく「姿勢」

おすわりという行動を飼い主さん自身がどのように認識するかも、実はおすわりを教えるときのコツになります。ズレてしまいがちなのが、おすわりは「動作」ではなく「姿勢」という認識です。

おすわりがうまく覚えられない原因に、犬に対して立った状態からの「動作」としておすわりを教えているケースが多くあります。「動作」としておすわりを教えてしまうと、犬は立っている姿勢からしかおすわりをしなくなる可能性があります。そのため「姿勢」としておすわりを教える必要があるのです。

「姿勢」としておすわりを教えることで、寝ている状態や伏せをしている状態など、どんな体勢の時でも犬がおすわりすることができるようになります。“犬の姿勢を座っている状態に誘導する”という観点ではどの状態も同じしつけ方法になるため、ぜひ犬がさまざまな体勢のときに、「姿勢」としておすわりを教えてみてください。

環境・時間・アイテム・コマンドなど基本を見直そう

まずは、犬が集中できる時間や環境を整えることが大切です。犬が集中できるのは10分~15分ほどです。また、周りに犬がいたり、他に興味を持つようなものがある環境では犬は集中できません。犬が集中できる環境で行っているか、長くしつこくやり過ぎていないかを再度確認しましょう。

また、ボールなどのおもちゃ、おやつ、褒めるといったご褒美アイテムの選択や与えるタイミングや分量などが適切かどうかも確認する必要があります。さらに、飼い主または家族で指示やコマンドが統一されているかなど、しつけの基本ももう一度見直しましょう。

妥協しないで根気よく

中途半端におすわりを教え、飼い主が満足してしまうと、犬もそれが正しいことだと認識してしまいます。飼い主が妥協せずに根気良く、さまざまな状態のときでのおすわりを教えることが、「動作」ではなく「姿勢」としてのおすわりのマスターにつながります。そうして覚えた精度の高いおすわりは、あらゆるしつけを成功に導く基本となりますので、根気よく頑張ってください。

途中で動いてしまう場合

犬にとって「おすわり」をする行為と「待つ」と言う行為は、同じことのように思えて実は別物になります。「おすわり」の状態を維持するためには“次の指示があるまで動かない”という別のしつけを行なう必要がありますので、別途「マテ」のしつけをするようにしましょう。「おすわり」のしつけのときには少しでも「おすわり」が出来たら褒めるというのが鉄則です。

おすわりが出来なくなった場合

これまで「おすわり」が出来ていた犬が急にその指示に従わなくなった場合には、身体のどこかに痛みを感じている可能性があります。何か思い当たる節がないかを確認し、動物病院に相談するようにしましょう。歩くときにふらついていたり、身体の特定の部位に触ると嫌がるといった仕草が見られるようになった場合には、目には見えないかもしれませんが、怪我をしている可能性があります。

また、犬がお座りの姿勢になったまま、お尻を引きずるように歩くこと(=お尻歩きすること)がありますが、これは別名「スクーティング」と呼ばれる動作で肛門に何らかの異常があるサインと言われています。同様に早めに動物病院を受診しましょう。

犬のおすわりはしつけの入門編だからこそ重要!

犬が飼い主の横でおすわりしている

おすわりは数ある犬のしつけの中でも入門編と言えるしつけです。ただし、ここで妥協してしまうと、伏せや待てなどのしつけにも影響してしまいます。犬との信頼関係を築くためにも、たかがおすわり、されどおすわりと意識ししつけに取り組むようにしてみてください。

  • 公開日:

    2019.06.17

  • 更新日:

    2020.08.24

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