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2019.06.04

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愛犬の肉球が腫れる。ひび割れている。気をつけたほうがいいことは?

肉球は犬の体にかかる衝撃を和らげるクッションのような役割を持つ部位で、犬が歩くために無くてはならないものです。そのため、肉球が健康な状態でないと犬は歩くことすらままならなくなります。
普段どおりに生活していても肉球が擦れる、火傷などのトラブルを起こすこともあり、炎症を起こしてしまうと治るまで安静にしていなければいけません。肉球の怪我や病気は犬の「ストレス」にも繋がるためできるだけ健康な状態で保つことが望ましいですが、そのために「どうすればいいのか」わからないと困ってしまいますよね。ここでは肉球の病気や怪我、肉球のケアの方法などについてご紹介します。

#Healthcare

Author :docdog編集部

愛犬の肉球はどんな状態?

子犬の頃はピンク色でとても柔らかい肉球ですが、その後の生活環境により肉球の状態は変わっていきます。室内飼育であまり外を散歩しない犬は肉球が柔らかく、コンクリートの上をたくさん歩く犬は肉球が固くなります。 肉球は犬が立った状態だと隠れてしまう部位のため、飼い主ですらどんな状態になっているのか知らないことも多いのではないでしょうか。ここでは肉球の役割、気をつけるべきサインについてご紹介します。

犬にとっての肉球の役割

犬にとって肉球は「足の負担を軽減させる」、「地面の感触を確かめる」、「発汗」などの役割を持っています。犬は歩く、走るだけでなく急に飛びつくなどいろんな行動を取り、飼い主を驚かせることもありますよね。衝撃を和らげ、足にかかる負担を軽減させてくれます。 犬は地面の感触で場所を覚えます。例えば、トイレにペットシーツを敷きトイレトレーニングをすると次第に犬はペットシーツの感触で「この場所はトイレの場所だ」と感じるようになります。犬は視覚が衰えている分聴覚・触覚・嗅覚などの五感で補っています。何度も同じ場所を歩く行動は肉球で地面の感触を確かめるためです。 肉球は体の中で唯一発汗の役割を持つ部位です。体温調節だけでなく、緊張状態になることでも発汗します。体温を下げる行動は口を開けて呼吸をする「パンティング」でも可能ですが、発汗する部位が肉球しかないため、体温を下げることがとても苦手な動物です。

気を付けるべきサインってなんだろう?

肉球の健康のために気をつけるべきサインは「犬の歩き方や行動」です。犬は歩くときにかならず肉球を使うため、何らかの異常がある場合歩き方がおかしくなります。他にも、しきりに肉球を舐める、動くのを嫌がるときには肉球を確認しましょう。 肉球を観察しても異常があるかわからない場合は動物病院を受診しましょう。肉球は怪我をすると治りにくく、怪我に気づくのが遅れることが多いため悪化しやすい部位です。治療を開始すると多くの場合、肉球を休ませるために行動制限がかかります。動き回ることができずストレスがたまり、尻尾を噛む、体の毛をむしるなどの異常行動を起こすこともあります。散歩の後に肉球に何か異常がないか確認してあげると、肉球の病気やケガの早期発見に繋げることができます。

肉球の病気やケガはどんなものがあるの?

犬は靴を履かずに散歩に行くことが多いため室外で怪我を負ってしまう事もありますが、実は室内でも肉球の病気を引き起こすことがあります。ここでは肉球の病気やケガについてご紹介します。

指間炎

指間炎は何らかの原因により肉球の間(指間)に炎症が起こる病気です。原因は散歩中の怪我、火傷、トリミングでの傷など様々で、指間が赤く腫れ、熱を持ち、進行すると膿んでしまいます。炎症を起こすことで痒みも出るため犬が気にし、舐めるだけでなく噛むこともあります。患部にさらに傷が付き、症状が悪化していくため早めに治療を行うことが重要です。治療は原因の除去とともに患部の被毛をバリカンで刈り、通気性をよくします。症状により異なりますが内服薬や塗り薬などを処方されることが多いです。同時に症状を悪化させないようにエリザベスカラーも処方されます。

火傷や凍傷

冬場ストーブなどに触れること以外にも、夏場の太陽に熱されたコンクリートの上を歩くことで肉球は火傷を起こしてしまいます。凍傷は長時間の雪遊び、雪道の散歩などで起こります。火傷をすると肉球が肉球が変色し、赤く腫れます。歩くことを嫌がる、足を引きずる、足を上げるなどの行動が症状として見られます。火傷の場合、すぐに動物病院を受診することが望ましいですが、応急処置として水に濡らし、保冷剤などを使用し冷やしましょう。凍傷は肉球の変色、水ぶくれが起こり、症状が進行すると患部が壊死してしまいます。凍傷を起こしたときは、応急処置として体や患部を温めます。壊死した足は最悪切断しなければいけなくなるため、凍傷の場合もすぐに動物病院を受診しましょう。

どんな場所に気をつけたらいい?

肉球に怪我をさせないためにはアウトドアに連れて行く時だけではなく、散歩中も足元に気をつけるようにしましょう。道路にはガラスの破片やガムなどのゴミが落ちていることがあるため、危険な場所は抱き上げて散歩をするなどの対策が必要です。中型犬や大型犬で抱き上げるのが難しい場合は犬用の散歩用靴下を履かせましょう。アウトドアによく連れて行く場合はあらかじめ犬用の靴下を履かせておくと良いかもしれません。足先は敏感な犬が多く、靴下を履かせようと考えている方は「履くことになれさせる訓練」も必要になります。

その他、肉球に変化が出る病気

肉球に変化が出る病気として「犬ジステンパーウイルス感染症」があります。肉球や鼻などの皮膚が固くなるハードパッドという症状が見られ、接触感染、空気感染も起こす感染力の強い病気です。死亡率が高く、発症すると治療を行っても後遺症が残ることもあります。発熱、咳・くしゃみ鼻水などの呼吸器症状、下痢・嘔吐などの消化器症状、結膜炎、白血球減少などの症状が現れ、その後、ジステンパー脳炎、痙攣、麻痺などの神経症状が現れます。子犬や老犬などの免疫力が低い動物は重症化しやすいため注意が必要です。治療は出ている症状に対して行う対症療法になるため、栄養価の高い食事や衛生的な環境で免疫力を高める治療を行います。犬ジステンパーウイルス感染症はワクチン接種で予防できる病気なのでしっかり予防接種を行うことが大事です。

普段からどんなケアができるだろう?

肉球を健康に保つためには普段からどのようなケアを行えば良いのでしょうか。ここでは肉球のケアについてご紹介します。

肉球クリームを使うには?

肉球のケアは「肉球クリーム」を塗りマッサージしながら行います。肉球クリームはジェル、ローション、蜜蝋など様々なタイプがあり、香りも異なります。犬は嗅覚が優れた動物なので匂いの強すぎるものは避け、クリームを舐めとってしまう犬も多いため安全な物を選びましょう。肉球クリームは足の裏の被毛をバリカンで刈り、濡れタオルなどできれいな状態にしてから使用します。

犬の靴や靴下はどうやって使う?

犬の靴や靴下は足先から被せて使用します。初めて靴下や靴を履くときは違和感から嫌がる犬が多いです。歩き方がおかしくなることや、無理やり脱いでしまうこともあります。履かせる時は靴下を履いても嫌がらないように時間をかけてトレーニングを行いましょう。靴や靴下を購入するときはメジャーを使い、幅、縦、足首の太さを測定し、犬の足にピッタリなサイズを選びましょう。

その他、肉球を守るためにはできること

肉球を守るためには「清潔を保つ」ことが大事です。散歩の後は必ず肉球を濡れたタオルなどできれいに汚れを拭き取り、清潔に保つよう心がけましょう。犬の肉球をきれいにすることで怪我や火傷などにも早く気が付くことができるため病気の早期発見にも繋がります。

普段からのケアで、愛犬の肉球を守ろう

犬にとって肉球は歩くためにとても大事です。肉球が健康な状態でないとストレスが発散できず噛む・吠える、物を壊すなどの問題行動を起こしてしまう可能性があります。肉球が健康な状態で保たれていることこそが犬の健康にも繋がります。犬とともに一生健康に過ごすためには肉球をしっかりケアし大切にしていきましょう。

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