犬がしっぽを振る理由は、一言で言うと興奮しているからです。
「楽しい」「嬉しい」「威嚇」などの感情が高ぶるとしっぽの動きに表れ、興奮の度合いが高まるほどしっぽは激しく揺れます。
その為、必ずしもしっぽを振るという行為が嬉しさだけを表しているわけではないので、場面によっては注意が必要になります。
犬の感情はしっぽの位置によっても読み取ることが出来ます。
しっぽが低い位置にある時は穏やかな状態、高い位置にある時は警戒や自信満々の状態になっているので、しっぽの動き方と合わせて見ることで犬の感情がよりわかりやすくなりますね。
犬がしっぽを振る時の気持ちは「嬉しい」だけではなく、いくつかの種類があります。
気持ちを知っておくと犬の事がもっとよく分かるようになるので、是非しっぽに注目してみましょう!
愛情や歓迎を表す時は、しっぽを少し落としながら小刻みにパタパタとふります。
飼い主さんが帰宅した時にしっぽを振りながらお出迎えする犬は多いですよね。
犬同士では仔犬が母犬に甘える時にも同じようなしっぽの振り方をします。
また、愛犬と目が会った時にも小刻みに振ることがありますが、これは「ん?なになに?あそぶ?」という期待の意味が込められています。
おやつ!ごはん!さんぽ!など、喜びが抑え切れない時にしっぽをブンブン振ります。この様子は皆さんも見たことがあるのではないでしょうか?
勢い余って大きくグルングルンとしっぽを回す犬もいます。
感情をめいっぱい表現している姿はとても可愛いですよね!
しっぽを高く上げながら小刻みに振っている時は、目線の先にいる対象に対して牽制や威嚇をしている状態です。
お散歩中に正面から知らない犬が歩いてきた時などによく見られるしっぽの振り方ですが、良い状態とは言えないので犬の注意をそらしてあげる必要があります。
しっぽを振るという行為は必ずしも喜びだけを表しているわけではなく、そのままにしておくと問題行動に繋がってしまう可能性もあります。
飼い主さん次第でしっぽを振るという行為はコントロールする事が可能です。愛犬の様子を見ながら適切な対応をしていきましょう。
勢いよくしっぽを振っているときは主に嬉しさや楽しさを表していますが、この時にオーバーリアクションで反応すると犬は余計に興奮してしまいます。
犬の興奮を高めることによって吠えやすくなる等の問題行動が出やすくなってしまうので、しっぽを振っている時は出来るだけ冷静に対応するのが良いでしょう。
犬や人に注目しながらしっぽを高い位置で小刻みに振っている時は、その集中を解いてあげるという意味で注意してあげましょう。
この状態の時は相手に向かって威嚇をしているので、放って置くと近付いた時に攻撃に出てしまう可能性があります。
声をかけたり、お腹をそっとタッチして飼い主さんの方に意識を向かせるのが有効です。
犬がしっぽを振る理由は喜びだけではなく、威嚇や牽制という意味も含まれます。
しっぽを下げながらパタパタと振る行為は問題ありませんが、勢いよく振ったり、しっぽを高い位置で振ったりする時は注意が必要です。
余計な興奮をせずにノンストレスで過ごせるように、愛犬のしっぽを観察してみましょう。