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2019.06.05

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犬の介護の新しい在り方|頑張り過ぎない老犬介護の秘訣とは

いつかはやってくる愛犬の介護。人間の介護と同じで、体力面・精神面においてとてもパワーが必要です。仕事や家事などの心配もあって、愛犬の介護を不安に思う方も多いのではないでしょうか?今回は老犬介護のコツや便利グッズをご紹介していきます。

#Lifestyle

Author :docdog編集部

犬も人も「介護」は自立を促すことが大事

上手に出来ないこと、時間がかかってしまう事を手助けしてあげたくなる気持ちはとても分かります。
しかし、まだ出来ることまで全てを手伝ってあげてしまうと愛犬の体はどんどん弱ってしまうので、犬の介護も人間同様に自立を促す事が大切です。

愛犬が今できることを確認してみよう

年をとった愛犬のサポートをする際には、今できていることを確認することが大切です。できている事は可能な限り自分でやらせてあげましょう。
上手にできないこと、失敗しやすいことは環境を変える工夫をしてサポートをしてあげます。

年を取ると出来なくなってくること

シニアになると今まで出来ていた事が少しずつ出来なくなっていきます。
・段差を降りるのに時間がかかるようになる
・トイレまで我慢が出来ずに粗相をしてしまう
・耳が遠くなり飼い主さんの声が聞こえづらくなる
・お散歩で長時間歩く事が辛くなる
色々な事が出来なくなる愛犬の姿を見るのは辛いですが、どうか悲しまないでください。
出来ることを褒めてあげながら今までと同じように明るく愛情を注いであげる事が愛犬の生きる力になるはずです。

愛犬ができないことを手助けしてあげよう

愛犬ができない事を手助けしてあげながら、今までと同じように過ごしてもらう事を意識しましょう。
ソファーに乗って飼い主さんとくつろぐのが好きな愛犬の為に2~3段のステップを用意してあげたり、トイレの数を増やしてあげたりと、実際に手をかけない事でも手助けしてあげる方法はあります。

「食べる」「歩く」「排泄する」のサポートのコツ

手助けしてあげると言ってもどのように手伝えば良いのかわからない事が多いですよね。
ここでは生きるために必要な3つの項目ごとにサポートのコツをご紹介します。
老犬のペースに合わせながら出来なくなってきた事をサポートしてあげましょう。

「食べる」

老犬になると喉の筋肉が衰えてくるので飲み込む力が弱くなります。噛む力も弱くなってくるので、カリカリのドッグフードはふやかしてあげたり、缶詰などの柔らかく消化の良いごはんに変えてあげましょう。
食べる姿勢も大切で、フードボウルを少し高い位置に置いてあげるとスムーズに飲み込めるので食べやすくなります。
自力でごはんを食べる事が出来ない場合は、老犬用の流動食をシリンジ(針の無い注射器)で食べさせてあげます。
愛犬を膝の上に載せ、口の端から少しずつ入れてあげましょう。勢いよく押し出すと喉に詰まってしまうので気を付けてくださいね。

「歩く」

犬にとって歩くことは運動であり、外の匂いを嗅ぐことは気分転換になります。以前のように散歩が出来ないからと家にこもるのは良くありません。歩くスピードはゆっくりになりますが、少しずつ休みながら愛犬のペースに合わせて歩いてあげましょう。
お散歩は好きだけど歩くのが辛そうな老犬には、カートを使ってお散歩をするのもおすすめです。
飼い主さんと一緒にゆっくりお散歩しながら外の匂いを嗅ぐだけでも刺激があり気分転換になるでしょう。
歩行用のケアハーネスも便利です。老犬の胴体をしっかり支えながら自力で歩かせることが出来ます。
人間と同じで犬も寝たきりになると途端に筋力が落ちてくるので、少しでも歩ける間はサポートしてあげながら運動させる事がとても大切です。

「排泄する」

老犬になると肛門の括約筋がゆるむ為、トイレまで間に合わない事が増えてくるでしょう。
しかし粗相をしたからといって、決して叱ってはいけません。犬もいたずらで粗相をしているわけではないので、叱られたら悲しい気持ちになってしまいます。
年を取った愛犬が粗相をする事が増えたなと感じたら、今までよりもトイレの位置を近くしてあげたり、数を増やしてあげるなどの対策を取ってあげましょう。
寝てる時間が多くなってきた愛犬は、起きてすぐにベッドで排泄をしてしまう事もあります。そのような場合にはオムツを付けてあげましょう。オムツは常に付けていなくても、寝るときだけの使用など様々に活用出来ます。

ムリをしない介護のコツ

「愛犬の為に出来る限りの事はしてあげたい!」という気持ちで自分を追い込んでしまっていませんか?しかしムリをしてしまっては気力も体力も続かなくなってしまいます。
愛犬も、お父さんお母さんが大変そうな姿よりも、ニコニコしている姿を見ていたいはずです。
周りの人に相談してみたり、便利な施設やグッズを使いながら、飼い主さんが心に余裕を持った介護が出来たらきっと愛犬も嬉しいはずです。

介護の様子を周囲に伝えてみよう

食事や排泄の介助、寝たきりであれば床擦れにならないよう小まめな寝返りをさせるなど、毎日続く介護はなかなか大変な事です。一人で抱え込んでしまうと気分が落ち込んでしまう事もあると思います。
そんな時は周りの人に介護の様子を伝えてみませんか?SNSで介護の様子を発信してみるのもおすすめです。
共感してもらえたり、同じような経験をした人からアドバイスをもらえる事もあるかもしれません。

老犬ホームやペットシッターを活用しよう

仕事をしている人は日中の介護に悩みますよね。愛犬の為を思えば自分が面倒をみてあげたいという気持ちはとても分かります。
しかし無理はせずに、老犬のお世話に慣れている老犬ホームやペットシッターも活用していきましょう。
飼い主さんの負担ばかりが増えてしまっては明るく介護をする事が難しくなってしまいますよね。
いざという時に頼れる場所を探しておくのがおすすめです。

介護グッズを活用しよう

最近は便利な介護グッズも販売されています。
歩行のサポート、食事のサポート、排泄のサポート...
サポートグッズは特に飼い主さんの体力面をサポートしてくれるものが多くあります。どうしても労力や時間がかかりがちな介助をサポートしてくれるグッズをどんどん使用していきましょう。

犬も人も疲れない!老犬介護グッズを賢く使おう!

介護グッズを上手に使えれば、愛犬の負担も介護の負担もグッと軽減されます。
これから紹介する介護グッズは老犬の為だけではなく、愛犬がケガをした際や病気になってしまった際にも役立てる事が出来ます。

老犬のベット・寝具の選び方

老犬になってくると以前より寝ている時間がとても長くなります。その様子を見て「年を取ったんだなぁ」と感じる方は多いのではないでしょうか。
寝てる間に寝返りをうてれば良いのですが、自力で起き上がることが出来なくなると体重の重みによって血の巡りが悪くなるので床ずれを起こしやすくなってしまいます。
愛犬がほぼ寝たきりになったら、ベッドは床ずれ防止用のベッドに変えてあげましょう。床ずれ防止ベッドは体重を分散させてくれる構造になっているので、床ずれになりにくい仕様になっています。
愛犬が脚を伸ばしてゆったり寝られるように、フラットで大きめのベッドがおすすめです。
自力でベッドまで移動できる愛犬には、1辺が段差の低くなっているタイプのベッドがおすすめです。顎を乗せられる枕も用意してあげると喜ぶと思いますよ。

オムツの選び方と工夫

オムツはメーカーによって形や吸収力が多少異なるため、最初はまとめ買いをせずに少量ずつ買って試しながら愛犬に合うオムツを選ぶのがおすすめです。
しかし犬用のオムツはまだ種類も少なく価格も割高になっています。毎日の消耗品ですし、出来る限りコストは抑えたいですよね。
少し手間はかかりますが、人間の赤ちゃん用のオムツを使用するのもおすすめです。
尻尾の位置をカットして使用します。価格もお手頃で吸収力も良いので、オムツを使いたいけど費用面が心配な方は試してみると良いかもしれません。

歩行を助けるグッズとは

立つ力が弱くなってくると歩行も不安定になり、小さな石や少しの段差でも足をひっかけて転んでしまう事もあります。
歩行が怪しくなってきたなと感じたらハーネスタイプのケアグッズを使用すると良いでしょう。
胴体周りをすっぽり覆って持ち上げられるタイプや、お尻だけを持ち上げるタイプがあります。愛犬の歩行状態に合わせて選んでくださいね。

ムリなく明るい介護で素敵な老犬生活を

今回は、ムリをしない老犬介護のコツをご紹介しました。老犬になってくると出来なくなることが増えるのは当たり前。出来なくなったことを悲しむのではなく、出来ることを喜び・褒めてあげるように意識していけば、きっと素敵な老犬生活を送ることができるようになると思います。

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