magazine

犬種図鑑

2020.03.11

犬と過ごす幸せな時間

ボルゾイを様々な角度から検証!犬種の特徴は歴史を紐解くことから

優雅な立ち姿で気品が漂う顔立ちのボルゾイは、その美しさだけでなく抜群の俊足を誇る運動能力も兼ね備えている犬です。そんなボルゾイの性格や特徴をはじめ、育て方のコツや歴史にいたるまで、まとめてご紹介していきます。

#ボルゾイ

Author :docdog編集部

この記事をシェアする

最初に知っておきたいボルゾイのこと

ボルゾイ

それぞれの犬種が持つ特徴は、その犬の歴史と大きく関係しています。そこでまずは、ボルゾイの歴史からご紹介します。

ボルゾイの歴史

ボルゾイはロシア原産の犬です。起源はさまざまな諸説があり明確に分かっていませんが、視覚と俊足を活かして狩りをするサイトハウンドと、ロシア土着の狩猟犬とを掛け合わせた犬と考えられています。

13世紀ごろボルゾイは、ロシア貴族たちの間でうさぎ狩りする猟犬として用いられていましたが、15世紀になるとロシアンシープドッグなどと交配し、オオカミ狩りもできる大型犬へと改良されました。

こうしてロシア貴族により飼育されていたボルゾイですが、1917年のロシア革命により、一時期は絶滅の危機に陥ります。しかし、かつてイギリスやアメリカの上流階級に贈答していたボルゾイが生存しており、それらの繁殖に成功したことで絶滅の危機を乗り越えることができました。

以前はロシアン・ウルフハウンドと呼ばれていましたが、1936年にボルゾイの犬種名に改められ現在に至ります。

ボルゾイの特徴

ボルゾイといえばまず思い浮かぶのが、迫力のある体の大きさではないでしょうか。体型や体質などをはじめとしたボルゾイの特徴について、詳しく見ていきましょう。

体型、体質

ボルゾイは大型犬に属しますが、大型犬の中でも体が大きい犬種です。オスに比べてメスのほうが、体の大きさはやや小さい傾向にあります。

・オス:体高75~85cm、体重34~48kg
・メス:体高68~78cm、体重25~40kg

流線型の骨格でスリムな体型ですが、時速50kmものスピードで走ることができる俊足の持ち主です。

頭部から口先までが細長く華奢な顔つきなものの、顎が非常に発達しており口にくわえたものは、なかなか放さないほど噛む力が強いのも特徴です。また、サイトハウンドの血筋を受け継いでいるので、視力が優れています。

毛色、被毛、抜け毛

ウェーブがかったフサフサとした長い被毛は、滑らかで触り心地のよい毛質です。毛色はブラックやホワイトの単色をはじめ、ブラックとホワイト、タン(黄褐色)が入った3色の毛色、ホワイトと以下の色が組み合わさった種類などが存在します。

・シルバー(銀色を帯びた明るめのグレー)&ホワイト
・ゴールド(輝きのある黄褐色)&ホワイト
・レモン(明るい茶色)&ホワイト
・レッド(赤みを帯びた茶色)&ホワイト
・セーブル(シルバーや茶系統の明るい色に黒い毛が混ざった毛色)&ホワイト

被毛は皮膚を保護するためのオーバーコート(上毛)と、体温調節の役割をするアンダーコート(下毛)からなるダブルコート(2重構造)です。
ボルゾイをはじめとしたダブルコートの犬は換毛期があり、春と秋にアンダーコートが生え変わります。そのため、その時期は通常よりも多くの抜け毛が発生します。

寿命、かかりやすい病気

ボルゾイの平均寿命は10~12歳程度といわれていますが、個体差による体質や育った環境による影響などで寿命は変わってくるので、あくまでも参考程度に覚えておくとよいでしょう。

かかりやすい病気としては、胃捻転が挙げられます。胃捻転はボルゾイのように胸底が深い犬がなりやすく、何らかの原因により胃の中にガズが溜まって胃が膨らんでしまい、胃がねじれる病気です。胃のねじれに伴い血管のねじれも生じるため、血流が止まり壊死を招きます。

胃捻転の原因ははっきりと分かっていませんが、胃にガスが溜まる要因には、食後の激しい運動や早食いなどが関係しているのではないかと考えられています。そのため、1回の食事量を少なくして食事回数を増やす、食後は1時間程度休ませるなどを心がけるとよいでしょう。

また、眼病や皮膚疾患もかかりやすい傾向にあります。

ボルゾイの性格

ボルゾイ

ボルゾイは、比較的無駄吠えが少なく穏やかな性格ですが、その一方で好奇心が強く活発な面もあり、全体的にバランスのとれた性格の持ち主です。

優雅で落ち着いている!

ボルゾイは気品が漂う外見どおり、優雅で落ち着いた性格です。そのため、子どもにも優しく接することができます。また、飼い主にもよく甘え、愛情深く接してくれます。 ただし、繊細な一面もあるため、知らない相手には警戒心を見せることも少なくありません。

好奇心が強く遊びが好き

もともと猟犬だったこともあり、好奇心旺盛で遊ぶことが大好きです。ドックランで自由に体を動かして遊んだり、ボール遊びや宝探しゲームをしたりなどをして、運動欲求や好奇心を満たしてあげるように心がけましょう。

ボルゾイの育て方

ボルゾイ

ボルゾイを育てるには、大型犬ならではの特性を理解して対応する必要があります。育て方のポイントを押さえておきましょう。

環境

ボルゾイは跳躍力があり、1m程度の柵であれば簡単に飛び越えてしまいます。もし広い庭があり、室内と庭とを行き来できるように過ごさせる場合は、ある程度高さのある柵を設置して脱走しないよう注意が必要です。

運動

先述のとおり、ボルゾイはたくさんの運動量を必要とする犬なので、毎日1~2時間以上の散歩が欠かせません。また、普段の散歩では思いっきり走り回れないため、週に1回はドッグランで遊ばせるのが望ましいです。 運動不足になると、ストレスから無駄吠えをするようになることもあります。十分に運動をさせるようにしましょう。

しつけ

子犬のうちから呼び戻しのトレーニングをしっかりと行っておきましょう。ボルゾイは猟犬としての気質が残っているため、「獲物」と認識したものを見ると追いかけたくなる衝動が出るときがあるからです。

呼び戻しのトレーニングのやり方は、まずフードを持った手を犬の鼻先に近づけます。そして犬から少しずつ離れ、「オイデ」と優しく声をかけながら犬がついてくるように誘導し、一旦かがんで止まります。飼い主の足元まで来たら褒め言葉をかけながらおやつを与え、そのままそっと首輪をつかんでください。

これを何度も繰り返すことで、「走り回っているよりも、飼い主のところへ戻ったほうがよいことがある!」と認識し、「オイデ」と呼べば戻ってくるようになります。

ケア

被毛が長いボルゾイは脇の下や内股、耳の裏や尻尾の付け根など、被毛がよく擦れる場所に毛玉ができやすいので、定期的にブラッシングをして整えてあげましょう。最初にスリッカーブラシやピンブラシで毛のもつれをほぐし、そのあとコームで整えるときれいになります。

また、換毛期においては、こまめにブラッシングをして抜け毛を取り除いてあげてください。抜け毛を取り除くと被毛の通気性がよくなるので、皮膚疾患の予防にもなります。

ボルゾイと過ごす幸せな時間

ボルゾイ

優雅で気品あふれるボルゾイは、落ち着きのある穏やかな性格も魅力の犬です。ただし、運動不足になると無駄吠えをするようになることもあるので、毎日の散歩はもちろん、時々ドッグランでも思いっきり遊ばせてあげましょう。
子犬のころからしつけを行い、信頼関係を築いてボルゾイと幸せな時間を過ごしてください。

  • 公開日:

    2019.06.28

  • 更新日:

    2020.03.11

この記事をシェアする