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芝生の上を走る子犬のトイプードル
犬種図鑑
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2021.07.21

犬と過ごす幸せな時間

トイプードルの性格や特徴・飼い方や寿命までわかる|犬種図鑑

くるくるの巻き毛につぶらな瞳が特徴でトイプーの愛称でも親しまれているトイプードル。ペット保険大手アニコム損害保険株式会社の調査では、10年連続人気犬種ランキング1位に輝く人気犬種です。今回は、世界中で人気となっているトイプードルの性格や特徴、飼い方について詳しくご紹介します。

#トイプードル

西村 百合子/ホリスティックケア・カウンセラー、愛玩動物救命士

トイプードルの性格

白い毛のトイプードルが楽しそうに障害物を飛び越えている

見た目の可愛さからトイプードルに魅了される人が多い犬種ですが、トイプードルの魅力は可愛さだけにとどまりません。まるで人間のような知能を持つと言われているトイプードルは、どのような性格なのでしょうか。トイプードルの性格についてご紹介します。

社交的な性格

カナダのブリティッシュ・コロンビア大学の調査によると知能の高い犬種の2位にランキングされているスタンダードプードル。トイプードルもスタンダードプードルと同じように、賢く訓練生の高い犬種です。

トイプードルは人間に対しての愛情が深いため、飼い主やその家族を守るために、他の犬や見知らぬ人に攻撃的になることもありますが、基本的には誰とでも仲良くできる明るい性格が特徴です。ただし、子犬期からの社会化をしていないと人見知りで怖がりの犬に育ってしまう可能性があるため注意が必要です。

素直で活発

元来、鳥猟犬として活躍していたスタンダードプードルの血を引くトイプードルには、猟犬としての本能があります。トイプードルはカラダは小さいですが、アウトドアでアクティブに動くことが大好きで、好奇心が旺盛です。また、飼主の指示を待つ回収犬であったことから、飼主に対して従順で素直なところもトイプードルの特徴と言えます。

トイプードルの特徴

子犬のトイプードルが舌を少し出して嬉しそうに笑っている

ぬいぐるみのような可愛らしさからフランスのルイ16世、アン女王にも愛されたトイプードル。カールした巻き毛と大きな瞳、愛らしい顔立ちがトイプードルの魅力です。ここでは、トイプードルの体型、体質、毛色などを詳しくご紹介します。

体重・体高・大きさは?

トイプードルは、スタンダードプードルと同じスクエアな体型、筋肉質な体質が特徴です。体高25cm~28cm、体重は約3~5kgがスタンダードとされています。長い足とふわふわの大きな耳がトイプードルの外観の特徴で、飛び跳ねるように歩く姿もかわいさの一つと言えます。

毛色・被毛タイプ・抜け毛について

トイプードルは、スタンダード・プードルと同じように巻き毛やウエーブがかかった被毛が特徴です。抜け毛の少ないシングルコートですが、被毛が絡まりやすく毛玉ができやすいため、こまめなブラッシングが必要です。また、放っておくと被毛が伸びきってしまうトイプードルは、4~6週間ごとの定期的なトリミングが必要です。トイプードルは換毛期の抜け毛は少ないですが、日常的にお手入れすることによって被毛の美しさがキープできます。

多彩な毛色が認められているトイプードル。JKCでは、ブラック、ブラウン、グレー、ブルー、アプリコット、クリーム、ホワイト、シルバー、シルバーベージュ、レッドなどの単色が理想としています。この他にも、ブラウン&アプリコット、カフェオレ、ホワイト&レッド、ブラック&タンなどさまざまな配色のトイプードルも多くいます。

トイプードルの飼い方やしつけの仕方

黒い毛をしたトイプードルが棒を咥えて飼い主と遊んでいる

賢く、社会的、素直で、活発と飼いやすい犬種として人気のトイプードルですが、育て方によってはわがままで気が強い犬になってしまう可能性があります。誰にでも愛されるトイプードルに育てるには、どのような点に気をつければいいのでしょうか。ここでは、準備すべきポイントについてご紹介します。

飼育に適した環境

室内で飼う愛玩犬として誕生したトイプードルは、寒さに弱いことが特徴です。また、好奇心が強く遊び好きな性格から、室内で走り回ることも多いため、滑りやすいフローリングの床や家具の配置などに注意をする必要があります。トイプードルが生活する部屋は、滑りにくい素材の床材を選び、冬にはエアコンで室温の管理をしてあげましょう。

運動量について

愛玩犬ながら、活発なトイプードルには、1日に2回30分~1時間程度のお散歩が必要です。定期的にドッグランなどへ連れて行き、ボール遊びや自由に走り回ることでストレスを発散させてあげましょう。また、水辺での作業を得意としていたことから、水遊びも取り入れてあげると良いでしょう。賢く、運動能力の高いトイプードルは、運動不足になるとストレスがたまってしまい、無駄吠え、破壊活動などの問題行動を起こす可能性があるので注意が必要です。梅雨時など、外で運動が出来ない時には、鋭い嗅覚を利用して行うノーズワークや頭を使うゲームを行ってあげることもストレスを溜めないポイントです。

しつけのポイント

知能の高いトイプードルは、しつけが入りやすいことでも知られていますが、その反面、飼い主がきちんとしたリーダーシップを発揮できないでいると自分勝手なわがままな犬に育ってしまいます。特にトイプードルは、学習能力が高いため、早い時期からの社会化トレーニングがとても有効です。飼い主と常に一緒に行動をしたいトイプードルにとって、社会化トレーニングは必須と言えます。

定期的なケア

換毛期には抜け毛が少ないトイプードルですが、ブラッシング、トリミングなどの被毛ケアは必須です。特に、プードル独特のトリミングであるプードルクリップにはさまざまなデザインがあり、飼い主の楽しみの一つともなります。また、トリミングすることでトイプードルの被毛を常に清潔に保つことができます。

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トイプードルの寿命や病気について

トイプードルが芝生の上を颯爽と走っている

アクティブで元気いっぱいのトイプードルの平均寿命は15歳と長生きな犬種ですが、遺伝疾患やかかりやすい病気があります。

かかりやすい病気

特に小型犬が発症しやすい膝蓋骨脱臼は、トイプードルに多く見られる病気です。また、遺伝疾患として糖尿病、進行性網膜萎縮症の発症が挙げられます。さらに、その特徴的な容姿から、歯周病、ドライアイ、外耳炎などもかかりやすい病気と言われています。

トイプードルという犬種の由来

茶色い毛をした子犬のトイプードルがカーペットの上で休んでいる

まるでぬいぐるみのような可愛さから、TVCMに一緒に出演した浅田真央選手が飼っているエアロをはじめ、多くの芸能人やスポーツ選手を魅了しているトイプードル。現在FCIで認められているプードルの中で、最も小さいタイプがトイプードルです。

どこが原産国?

プードルは大きく分けるとスタンダードプードル、ミニチュアプードル、トイプードルの3タイプがあります。この中で、最も古くから存在していたのがスタンダードプードルで、トイプードルはスタンダードプードルを小型化した犬種であると言われています。そんなトイプードルの起源は、諸説あり現在でも議論が続いています。

プードルはドイツ語?

フランスでは国民的人気を持つスタンダードプードルは、フレンチプードルとも呼ばれ、フランス原産の犬と言われています。一方で、プードルという名は、水をはねかけるという意味のドイツ語が起源とされていることから、ドイツが原産ではないかと推測するケネルクラブもありますが、詳細はわかっていません。また、スタンダードプードルの祖先は中央アジアにいた巻き毛の犬だったと言われています。この巻き毛の犬が、アジアからかポルトガルへ渡り、フランス、ハンガリー、ロシアなどへ広がり、水中作業を得意とする犬と交配した結果、現在のスタンダードプードルが誕生したとも考えられています。

カモを獲る犬

泳ぎの能力と賢さを併せ持ったスタンダード・プードルは、16世紀にはフランスでカモ猟を使役として活躍していました。このことからフランスでは、プードルではなく「カニッシュ」(カモを獲る犬)と呼ばれています。また、水猟犬としてだけではなく愛玩犬として、フランスはじめヨーロッパの貴族からも絶大な人気を得ていました。一説には、この時代にトイプードルが誕生したと言われています。

トリュフ探知犬

また、訓練性能の高さから、サーカス団で「トリックドッグ」としても活躍していたスタンダードプードルは、イギリスに渡り、優れた嗅覚を生かしトリュフ探知犬として能力を発揮。トリュフを掘りだすために小型化されたという説もあります。さらに、20世紀に入りアメリカに渡ったスタンダードプードルが、アメリカの家庭犬に向く犬として小型化され、トイプードルが誕生したと言う説など諸説ありますが、現在のFCIでの登録は、原産国がフランスとなっています。

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プードルと日々の新しい発見を楽しもう

白い毛をしたトイプードルがおもちゃを噛んで遊んでいる

ぬいぐるみのようにかわいさから人気沸騰中のトイプードルですが、トイプードルは好奇心旺盛で活発な犬種です。最近街で見かけるトイプードルは、綺麗な洋服を着て、ペットバギーに乗せられている仔が多くいます。どんなに可愛くても、トイプードルはファッションアイテムや動くぬいぐるみではありません。小型犬の中でも活発な種類であるトイプードルですから、好奇心を満足させられるお散歩や思いっきり走ることができる環境作りを心がけて、ストレスのたまらない生活を送らせてあげてください。

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  • 公開日:

    2019.06.21

  • 更新日:

    2021.07.21

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ライター・専門家プロフィール
  • 西村 百合子
  • ホリスティックケアカウンセラー、愛玩動物救命士
  • ゴールデンレトリバーと暮らして20年以上。今は3代目ディロンと海・湖でSUP、ウインドサーフィンを楽しむ日々を過ごす。初代の愛犬が心臓病を患ったことをきっかけに、ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。 現在、愛犬のためにハーブ療法・東洋医学などを学んでおり、2014年よりその知識を広めるべく執筆活動を開始。記事を書く上で大切にしていることは常に犬目線を主軸を置き、「正しい」だけでなく「犬オーナーが納得して使える」知識を届ける、ということ。