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犬種 / イヌ図鑑

2019.06.06

犬と過ごす幸せな時間

ラフコリーの基本情報|歴史・特徴・平均寿命・かかりやすい病気など

世界で最も有名な犬と言っても過言ではない犬種がラフコリーです。短編小説「名犬ラッシー 家路」が映画、アニメ、ドラマ化され、世界中で「名犬ラッシー」=ラフコリーのファンが激増しました。今回は、そんなラフコリーの歴史、特徴、性格、育て方までを詳しくご紹介します。

#Lifestyle

Author :docdog編集部

最初に知っておきたいラフコリーのこと

優雅な外観、ゴージャスな被毛、ノーブルな顔立ちのラフコリーは、世界中に愛好家がいる犬種です。日本では、コリーと呼ばれていることが多い犬種ですが、ロングコートのラフコリーと短毛のスムースコリーの2つのタイプあり、牧羊犬グループに属するイギリス原産の犬です。ここでは、優雅な姿に隠された歴史や特徴についてご紹介します。

ラフコリーの歴史

ラフコリーの正確な起源は不明とされていますが、18世紀にスコットランドの高地で牧羊犬として活躍していたという文献が残っています。当時、スコットランドで牧羊犬として飼われていたコリーの原種は、スコッチコリーと呼ばれ大きく、強い攻撃的な犬だったと言われています。また、同じ時代にウェールズ地方で牧畜犬として飼育されていたコリーの原種は、体が小さく、フレンドリーで従順な性質の犬でした。
従順かつ羊や山羊の群れを追ってまとめることが得意な牧羊犬を必要としていた羊飼いによって、スコットランドの犬とウェールズの犬をさまざまな牧羊犬と交配して誕生したのがラフコリーだとされています。こののち、ボルゾイとの交配によって、ラフコリーの特徴的な顔立ちが作られたのではないかという説もあります。
その優雅な姿に一目惚れした愛犬家で知られるイギリスのヴィクトリア女王によって、イギリスに渡ったラフコリーは牧羊犬としてではなくショードッグとしての地位を確立し、人気犬種となりました。その後、アメリカに渡ったラフコリーは、前述のように「名犬ラッシー」として最も人気のある犬種の仲間入りを果たしたのです。最近では、牧羊犬としての座をボーダーコリーに譲り、家庭犬として多くの人に愛される犬種となっています。

ラフコリーの特徴

全犬種の中で最も美しい品種の一つとして人気のラフコリー。上品な佇まいと美しいロングコートは、多くの人を魅了しています。そんなラフコリーには、どのような特徴があるのでしょうか。詳しくご紹介します。

体型、体質

ラフコリーの特徴は、細長いマズルと上3分の1がおりたたまれている耳です。この耳の形を作るために、子犬の頃に耳上部にテープを貼ることが奨励されているのです。また、ボディがどんなカラーでも首回りには白い被毛がえりまきのように1周していることが良いとされています。この外観と知的な顔立ちが気品ある犬種として人気の秘密です。原産国イギリスでラフコリーの体型は、アメリカの基準より小さいことが求められています。イギリスでの標準的な体型は、オスの体高は約61~66cm、体重は27~34kg、メスは約55~61cmで、体重22~29.5kgがスタンダードとされています。

毛色、被毛、抜け毛

豊かなロングコートが魅力のラフコリーの毛色は、ブラックタン、セーブル、ホワイト、トライカラー、ブルーマールにホワイトのマーキングがスタンダードとされています。どのカラーでも首回り、足の一部、尻尾の先端はホワイトが標準のコートカラーです。また、原産国のイギリスでは認められていませんがアメリカではボディカラーにホワイトが認められています。ちなみに、コリーとは黒を表すアングロサクソン語「coll」が由来であると言われています。18世紀当時のコリーは、ブラックベースの毛色が主流だったのかもしれません。
ダブルコートのラフコリーは、ストレートで豊富なトップコートと柔らかく密なアンダーコートが特徴です。ゴージャスな飾り毛がコリーの容姿を引き立てています。換毛期には、密に生えているアンダーコートが抜け落ちるため、頻繁にお手入れしましょう。また、ボリュームのあるトップコートは絡まりやすく毛玉になりやすいため、毎日のブラッシングが必要です。

寿命、かかりやすい病気

平均的な寿命が12~14歳と長生きのラフコリーですが、コリー特有の病気があります。代表的な病気として、コリーノーズ(日光皮膚炎)、進行性網膜萎縮症、コリーアイ、先天性難聴、メラニン色素欠損によって起こるワールデンブルグ・クライン症候群、グレイコリー症候群(好中球減少症)など遺伝疾患が多いため、迎える時にはブリーダーによく確認することをおすすめします。

ラフコリーの性格

社交的で穏やかな性格が特徴のラフコリーですが、飼い主に忠実な牧羊犬としての気質も持っています。ここでは、ラフコリーの性格について詳しくご紹介します。

温厚で親しみやすい性格

知的で礼儀正しいラフコリーは、犬を初めて飼う人にもおすすめできる犬種です。誰とでも社交的に接することができるため、家族の良きパートナーとして暮らすことができます。ただし、群れを好む牧羊犬の性質であることから、誰もいない家で長時間のお留守番には向きません。

優しくて飼い主にも忠実

牧羊犬の本能を持っているラフコリーは、飼い主には忠実で一緒に何かをすることが大好きです。また、一緒に暮らしている小動物や先住犬とも仲良くできる優しさを持っています。ただし、忠実であるがために、家族の敵になる人物や動物には激しく吠えることがあるので注意しましょう。

ラフコリーの育て方

牧羊犬としての本能を持つラフコリーは、どのように育てればいいのでしょうか。ラフコリーの育て方についてご紹介します。

環境

広い牧場や野山を駆け回っていたラフコリー。カラダはそんなに大きくはありませんが、いつでも走り回ることのできる広い庭がある環境で飼育することがポイントです。自由に走ることができない環境の場合は、頻繁にドッグランなどへ連れて行ってあげましょう。また、吠えながら羊を追い込む牧羊犬の性質上、日常的によく吠える犬種のため、吠えても近所迷惑とならない環境を選ぶことも大切です。

運動

優雅な外見とは裏腹に、ラフコリーは運動量を必要するので1日最低でも2時間程度のお散歩が必要です。敏捷で走ることが大好きなラフコリーは、ボール遊びやディスクがおすすめです。また、運動性能に加え賢さも備わっているので、追跡訓練など頭を使う遊びもラフコリー向きと言えます。使役犬であるラフコリーには、何か仕事を与えてあげることも忘れずにいてください。

しつけ

犬としての美しさ、運動性能、賢さと全てを備え持っているラフコリーは、しつけが入りやすい犬種と言われています。しつけが入りやすいと言っても、飼い主がしっかりとしたリーダシップを取れつことが大前提です。注意したいのは、賢いがために、悪いこともすぐに覚えてしまう点です。仔犬期から、しっかりとしつけをすることで、最良のパートナードッグとなります。

ケア

ラフコリー自慢の美しい被毛をキープするためには、毎日のブラッシングがかかせません。ダブルコートであるため、換毛期にはかなりの抜け毛が出るので、丁寧なブラッシングが必要です。特に、柔らかい毛質で被毛が絡まりやすい耳の後ろや脇の下は毛玉ができないようにしてあげることが必要です。

ラフコリーと過ごす幸せな時間

名犬ラッシーが日本でも放送されている頃、ラフコリーは人気犬種の上位に位置していました。最近では、その姿を見かけることも少なくなってしまいましたが、優美な立ち姿と風になびくロングコートは見る人を魅了します。そんなエレガントな外観のラフコリーですが、遠くにいる動物を発見すると追いかけてしまう牧羊犬としての資質も強く残っています。ラフコリーを暮らす場合には、飼い主が常にリーダーシップをとり、またストレスが溜まらないように適度な運動をさせてあげることが重要です。

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