magazine

しつけ

2020.09.03

愛犬にトイレを覚えてもらおう!失敗する原因と対処法を解説

始めて犬を飼育するにあたり気になるのは、トイレの問題ではないでしょうか。ペットシーツをトイレと認識してもらうためにも、トイレトレーニングをしっかり行うことが大切です。間違った方法でしつけると我慢してしまう場合もあるので、正しい方法でしつけましょう。

Author :江野 友紀/認定動物看護士

この記事をシェアする

子犬を迎え入れたら、まずトイレを覚えさせよう!

犬 トイレ

トイレトレーニングは基礎的なしつけです。子犬では最短1ヶ月ほどで覚えることができ、一度覚えると一生通用するといわれています。犬を迎えてすぐに教えることが出来ますので、子犬を迎え入れたらまずトイレを覚えさせるようにしましょう。
しつけには最適な環境を用意し、しつけのためのアイテムなどを活用して無理のない楽しいトレーニングを目指してください。トイレトレーニングは成犬になってからでも有効ですので、あせらずじっくりトレーニングしましょう。

トイレトレーニングに最低限必要なアイテムと環境づくり

トイレトレーニングに最低限必要なアイテムは、トイレシーツとサークルです。トイレシーツを敷き詰めたエリアをサークルで囲むようにして使います。
トイレのタイミングで愛犬をサークル内へ移動させ、ペットシーツの上で排泄したら、大げさなくらいに褒めます。このサイクルをトイレの度に行うことで、トイレの場所を覚えてくれます。失敗しても怒るのではなく、成功した時にうんと褒めてあげることが大切です。
トイレトレーニング中はペット用ベットなど無駄なものをケージ内に置かず、成功する環境を提供することも大切です。

トイレトレーニングにあると便利なもの

犬が排泄するための「トイレトレー」には、底面に滑り止めが付いているものや立ちションをする男の子用に壁が付いたもの、ワンタッチでシートの付け外しができるものなどがあります。
トイレが成功したときに与えるためのおやつや、トイレを失敗しがちな場所に吹きかける「しつけ用スプレー」も用意しておくと便利かもしれません。

トイレトレーニングの「いろは」

トイレトレーニングを効率よく行うには、飼い主がトイレのタイミングを把握することが大切です。
寝起きや食後、遊んだ後などトイレを行いやすいタイミングを把握するだけでなく、床の匂いを嗅いだり、クルクルとその場を回転するなどトイレ前の仕草も見逃さず、失敗を減らすように心がけてください。特に遊んでいる最中は一瞬目を離した隙になんてこともありますので、サークル外で遊ばせるときは片時も目を離さないようにしましょう。

犬の適切なトイレの回数や隠れている病気

犬 トイレ

トイレの頻度や状態は健康のバロメーターにもなります。普段からトイレの回数や量、色や匂いなどに注目していると、異常があった時にすぐに動くことが出来ます。病気は早期発見が早期回復に繋がりますので、少しでも異常を感じたらすぐに獣医師に相談するようにしてください。

愛犬のトイレの回数、1日何回が正常?どうなると異常?

トイレの回数は年齢により異なり、生後半年ほどの子犬は膀胱機能が未熟なため回数が多く、月齢プラス1時間程度の間隔でトイレをするといわれています。飼い主の元へやってくる生後3ヶ月程度の子では4時間に1回の頻度でトイレを行うため、1日で6回という計算になります。
成長するにつれ膀胱機能が発達し回数が減るため、成犬での1日の排尿回数は3~5回ほどになります。そして、老犬になると膀胱の筋力が低下や、肝臓の機能が低下により回数が増えることがあります。
屋外飼育の子の場合、室内飼育の子に比べ散歩までトイレを我慢する傾向が強く回数が少ない特徴があります。

トイレを我慢してしまう愛犬への対応策

トイレの回数が少ない場合、病気ではなく愛犬が我慢している可能性もあります。トイレを我慢する理由としては粗相により怒られた経験や、環境の変化によるものなどがあります。排泄を我慢するのは体に悪いため、適切な回数行ってもらえるよう対処する必要があります。
トイレを促す方法としては、トイレのコマンドを教えることが有効といわれています。水分の多い食事を与えるなど必然的にトイレの回数を多くし、トイレを行うタイミングで掛け声をかけてあげます。「チーチー」や「トイレ」などどんな言葉でも大丈夫ですので、トイレと掛け声を関連付けさせることで掛け声によりトイレを行うようになり、適切に排泄することが出来ます。

愛犬のトイレ事情から見えてくる病気

トイレは健康管理で重要な情報を伝えてくれます。回数が多い場合は、膀胱炎など尿路感染症や尿路結石、腎不全などの病気の可能性があります。量が多くなった場合は、子宮蓄膿症や前立腺がん、糖尿病、クッシング症候群などの可能性、逆に少ない場合は尿路結石、腎炎、腎不全の可能性があります。
ツーンとした匂いがあったり、濃い黄色の尿や血尿だったり、逆に無色でも病気の可能性があります。日頃からトイレの状態を把握しておくことで、異常に気づきやすくなり病気の早期発見に繋がります。

犬がトイレを失敗する原因と対処法

犬 トイレ

犬のトイレの失敗が続く場合の原因と対処法の例をご紹介します。

飼い主さんの観察不足

トイレトレーニングの失敗で最も多原因が、飼い主さんの観察不足によるものと言われています。飼い主さんが目を離した隙にトイレ以外の場所に排泄してしまうことで、不適切な場所での排泄が習慣化してしまうことがよくあります。
トイレトレーニング期間中は可能な限り犬をよく観察し、目を離さなければならないときにはサークルやケージの中で過ごさせましょう。また、以前排泄を失敗した場所に臭いが残っていると同じ場所に排泄してしまうことがあるので、臭いを落としておくことも大切です。

粗相したときに叱っている

トイレトレーニングで失敗したとき、つい叱ってしまう飼い主さんは多いのではないでしょうか。
飼い主さんが「あーっ!」「こらー!」と大きな声を出すと、犬は「飼い主さんが自分に注目してくれた」「喜んでくれた」と勘違いし、余計に失敗を繰り返してしまうことがあります。また、排泄すること自体を怒られていると思い、排泄を我慢してしまうこともあります。
排泄を失敗したときには反応せず、速やかに片付けることが重要です。

体調が悪い

犬は膀胱炎や尿路結石になると、頻尿や血尿などの症状が見られたり、残尿感があり不適切な場所で排泄してしまうことがあります。また、新しい環境に慣れていない仔犬がストレスによりトイレを失敗することもあります。
トイレトレーニングができている子が突然失敗するようになったり、頻尿や嘔吐など他の症状を伴う場合には、早めに動物病院を受診しましょう。

愛犬に正しくトイレを覚えてもらおう

犬 トイレ

愛犬の排泄の失敗は飼い主さんにとってストレスですが、犬にとってもストレスになってしまうことがあります。愛犬を迎え入れたら、まず愛犬が排泄を覚えやすい環境を用意し、正しいトイレを覚えさせましょう。愛犬がトイレを我慢してしまったり失敗した場合には、正しく対処することも大切です。

◎ライタープロフィール
江野友紀 認定動物看護士

江野 友紀/認定動物看護士

地域密着型の動物病院にて、動物看護士として14年ほど勤務。看護業務の合間にトリミングもしています。
ドッググルーミングスペシャリスト、コンパニオンドッグトレーナーの資格を保有。
普段の仕事では、飼い主様の様々な疑問や悩みを解消できるよう、親身な対応を心掛けています。
ライターの仕事を通して、犬と人が幸せでより良い生活を送るためのお手伝いさせていただきたいです。

  • 公開日:

    2019.05.24

  • 更新日:

    2020.09.03

この記事をシェアする