magazine

  1. トップページ
  2. MAGAZINE
  3. シャーペイと暮らす飼い主なら知っておきたい!犬種の基本情報

2019.05.31

読みもの        

犬と過ごす幸せな時間

シャーペイと暮らす飼い主なら知っておきたい!犬種の基本情報

中国南部原産のシャーペイは、シワが刻まれたユニークな顔立ちから、ブサカワ犬として人気がありますが、世界的に飼育頭数が少ない希少犬種でもあります。祖先ははっきり分かっていませんが、古代犬の一種だと言われているシャーペイについて詳しくご紹介します。

#Lifestyle

Author :docdog編集部

最初に知っておきたいシャーペイのこと

深いシワシワの顔が特徴的で、愛犬家で有名なデビッド・ベッカムファミリーの一員であることでも知られているシャーペイ。シャーペイの正式名称はチャイニーズ シャー・ペイで、英語訳すると「サンドスキン」という意味があります。パグと雰囲気が似ていることから愛玩犬と思われがちですが、使役犬に分類されている犬種です。中国南部で飼われていた古代のシャーペイは、寒さに対応できる体質と防具のような厚い皮膚、そして独立心が強い性質から、優秀なイノシシの狩猟犬として活躍していました。また、人に媚びない性格で番犬としても重宝されていたのです。最近では、その風貌から世界的に人気の犬種となっていますが、シャーペイがAKCに正式登録されたのは1992年で、AKC134番目の品種となっていることはあまり知られていません。

シャーペイの歴史

中国あるいはチベットが原産といわれているシャーペイは、約2000年前である漢王朝時代に誕生したと言われています。紫色をした舌を持つことから、チャウチャウが祖先ではないかと考えられていますが、詳しいことは解明されていません。シャーペイの歴史を紐解いていくと、絶滅の危機に瀕した悲しい歴史であることがわかります。

中国広東省で農民に番犬として飼われていたシャーペイですが、ギャンブルの対象として闘犬として使われることも多く、より丈夫で強い犬へと選択繁殖されてきた歴史があります。その結果、噛まれてもダメージを受けないしわの多い皮膚と目への攻撃を避けるための、くぼんだ目を持つ風貌のシャーペイが誕生したのです。しかし、犬の飼育は食物の無駄使いであるとする中国政府によって、シャーペイを含む中国古来の犬は、誠に残念なことに大量虐殺されたと言われています。わずかに残ったシャーペイは、香港、台湾、マカオに渡り種の保存が行われましたが、絶滅の危機に瀕していました。1960年代に香港のブリーダーからアメリカへと渡ったシャーペイは、アメリカの愛好家によって繁殖され現在のシャーペイへと繋がったとされています。

シャーペイの特徴

中国原産の古代のシャーペイに比べ、頭が大きく、カバのような形の口を持つ現代のシャーペイ。種の保存のために長期にわたり繰り返されてきた繁殖の過程で、シャーペイは現在のユニークな風貌へと変化を遂げてきました。シャーペイの特徴は、その名前の由来でもあるサメ肌のようなザラザラした肌にあります。英語で「サンドスキン」と呼ばれるように、触ってみると紙やすりにも似た感触です。また、「中国の格闘犬」との異名を持つ古代のシャーペイの名残りである、噛まれてもダメージを受けない垂れ下がり深くシワの寄った肌も特徴の一つです。

シャーペイのもう一つの特徴が、紫色の舌です。シャーペイが独特の暗い紫色の舌を持つことから、同じような暗い青色の舌を持つチャウチャウが祖先ではないかと推測されているのです。この舌の色が、なぜ他の犬のようにピンク~赤い色の舌と異なっているのかは解明されていません。誕生から現代まで、詳細がわからないこともシャーペイの特徴だと言えます。

体型、体質

原産地である中国でスタンダードとされるシャーペイは、四角いボディの中型犬で、メロンのような形の頭、バッファローのように太い首、貝殻型の小さな立ち耳、シワで覆われた顔、カバに似たマズル、根元が太く先細のハイセットの尻尾を持つこととされています。体高は63~69cm、メスでは44~51cm、体重は18kg~29kgが標準とされています。

毛色、被毛、抜け毛

荒く短いザラザラした被毛がシャーペイの特徴です。あまり目立たない被毛ですが、毛の流れに沿って撫でるとビロードのような手触りで、逆方向に撫でると紙やすりのようにザラザラしています。被毛のカラーは、黒、クリーム、赤、アプリコットなどの各ソリッドカラーやレアカラーのイザベラなどバラエティに富んでいることが特徴です。気になるほどの抜け毛はありませんが、定期的なブラッシングが必要です。

寿命、かかりやすい病気

しわしわの特徴的な皮膚を持つシャーペイは、皮膚の病気にかかりやすい犬種です。シワやひだの部分が細菌感染症にかかりやすいため、シャンプーをしたり雨に濡れた場合には、シワやひだの中まで充分に乾かす必要があります。また、シャーペイ熱と呼ばれる遺伝性の炎症疾患によって、最終的には腎不全を起こす可能性があるので、子犬を迎える時には必ずブリーダーに確認することがおすすめです。さらに、シャーペイは、まぶたが内側に入り込む眼瞼内反症など目の病気、外耳炎などの耳の病気といった独特の容姿から発症する病気や遺伝性疾患を抱えている場合があります。平均寿命は10~12歳程度と言われています。

シャーペイの性格

シャーペイは、どのように誕生したのか解明されていない部分が多い犬種ですが、猟犬、番犬、闘犬として活躍していたことは分かっています。そのため、警戒心が強く、戦いにも勝てる強い意志を持つ性質へと改良を重ねられてきた経緯があります。ここでは、シャーペイの性格について詳しくご紹介します。

冷静で独立心が強い

シャーペイの性格の特徴として、プライドが高く独立心が強い点が挙げられます。ブサカワな外見からは想像できない冷静さと賢さも持ち合わせているため、リーダーシップを取れない飼い主は信頼されません。そのため、毅然としたリーダーシップをとることはもちろん、仔犬期のしつけと社会化が必須です。

飼い主に忠実で家族にも愛情を示す

シャーペイは、穏やかな性格で人間と一緒にいることが大好きな犬種として知られていますが、過去に番犬であったことから、飼い主には忠実で、大好きな家族を守ろうとする性格です。また、家族と一緒に何かをしたり、のんびり過ごすことが大好きで、常に家族と行動を共にすることで安心します。しかし、その反面、警戒心が強く家族を守ろうとするあまりに知らない人や動物に対して攻撃的になることがあります。

シャーペイの育て方

独立心が強く、番犬としての気質も持ち合わせているシャーペイは、しつけがしにくい犬種と言われています。また、特に長時間の運動は必要としませんが、深いシワのある皮膚や特徴的な顔立ちから遺伝疾患も多く確認されている犬種です。飼い主に忠実なシャーペイですが、育て方にはポイントがあります。ここでは、シャーペイの育て方についてご紹介します。

環境

シャーペイは、自分のハウスや飼い主のそばで生活することを好むため、都会の集合住宅などでも一緒に暮らしていくことが可能です。また、家族思いの性格から、子供がいる家庭でも問題はありません。ただ、番犬として改良を重ねられた犬種であるため、見知らぬ人が苦手です。時には、攻撃する可能性もあるので注意が必要です。飼い主とのパートナーシップを重視する犬種であるため、お留守番が多い環境には不向きです。

運動

シャーペイは、飼い主と一緒に何かをすることが大好きです。どちらかといえば外での運動よりも飼い主とのんびり室内で過ごしていたい犬種です。気分転換のためのお散歩や適度な運動で肥満防止をすることを心がけましょう。

しつけ

前述のように、シャーペイはしつけが入りにくい犬種です。シャーペイのしつけのポイントは、仔犬期の早い段階からリーダーシップを発揮してしっかりとしつけることがカギです。リーダーが誰であるかはっきりとシャーペイが理解できないと、攻撃的になったりコントロールができない犬に育つ可能性があります。また小さい頃から、たくさんの人に会わせて社会化させることも重要です。

ケア

シワシワで特徴ある外見のシャーペイは、特に皮膚のケアにも気をつけたい犬種です。真菌感染しやすいシワや皮膚のひだはシャンプー後にはよく乾かしてあげましょう。短毛であることから、週に1回程度のブラッシングを定期的に行います。また、短頭種であるため暑さには非常に弱く、熱中症には特に注意が必要です。

シャーペイと過ごす幸せな時間

シャーペイの魅力は、独特の容姿と飼い主に忠実な性格と言えます。特に、ブサカワ好きな人にはたまらない可愛さがあります。しつけには十分に注意を払わなくてはなりませんが、きちんとしつけができればベストパートナーとなる犬種です。運動が必要な犬種と違い、シャーペイは室内でのんびり静かに暮らすことに向いている犬種です。シャーペイと幸せな時間を過ごすためにも、しつけ、ケアなど性質や特徴をよく理解することが大切です。

掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法等により保護されています。

犬用雨カッパの種類や選び方を解説!機能のポイントとは

老犬のカラダを知ろう!老犬に起きやすい症状・行動とは

老犬のカラダを知ろう!老犬に起きやすい症状・行動とは
犬用雨カッパの種類や選び方を解説!機能のポイントとは