magazine

  1. トップページ
  2. MAGAZINE
  3. イングリッシュポインターの性格や特徴から考える育て方・ケア方法

2019.05.13

読みもの        

犬と過ごす幸せな時間

イングリッシュポインターの性格や特徴から考える育て方・ケア方法

スレンダーな容姿と抜群の運動能力そしてすぐれた狩猟本能を持つイギリス原産の鳥猟犬がイングリッシュポインターです。この記事では、猟犬としてだけではなく、家庭犬としても高い資質を備えているイングリッシュポインターについて詳しくご紹介します。

#Lifestyle

Author :docdog編集部

最初に知っておきたいイングリッシュポインターのこと

イングリッシュポインターは、鳥専門の猟犬でバードドッグ・ガンドッグとも呼ばれる犬種です。

鳥猟犬には、鳥の居場所を教える役目のポイントドッグ、鳥をおどかす役目のフラッシングドッグ、撃ち落とした鳥を回収する役目のレトリバーと3タイプの犬種がいます。イングリッシュポインターはその名の通り、ポイントドッグに分類されています。ポイントドッグは、鳥をみつけると片足を上げて「ここに鳥がいる!」(ポイント)とハンターに教える役をします。

特にイングリッシュポインターは、訓練次第ではポイントだけではなく回収(レトリーブ)までする有能な素質を持っていることから、ヨーロッパでは人気の犬種となっています。ポイントドッグには、ジャーマンポインター、イタリアン・ポインテッド・ドッグなど数種類の犬種がいますが、ポイントドッグを代表する犬種として最も有名な犬種がイングリッシュポインターなのです。

イングリッシュポインターの歴史

優秀な狩猟犬として人気のイングリッシュポインターですが、その祖先は、1600年代にスペインで生まれた犬が、イギリスに持ち込まれたと考えられています。狩猟好きのイギリス貴族によって、スタミナ、スピード、粘り強さを持ちながら、見栄えのする猟犬を作るために犬種改良が重ねられました。そのため、イングリッシュポインターには、スペインのポインター、フレンチポインター、イタリアンポインター、スペインのセター、フォックスハウンド、ブラッドハウンド、グレイハウンド、ブルテリアとさまざまな犬種の血が流れていると言われています。イングリッシュポインターとして定着した現在では、嗅覚・運動能力に優れ、飼い主に忠実なイギリスが誇る狩猟犬として知られています。

イングリッシュポインターの特徴

イギリス貴族の狩猟のパートナーとして、抜群の狩猟能力を発揮するイングリッシュポインター。筋肉質で引き締まったボディと優れた嗅覚、高い運動能力、従順な性格が大きな特徴です。日本では大型犬に分類されていますが、欧米では中型犬として位置付けられ、鳥猟のベストパートナーとして高い評価を受けている犬種です。また、実猟で使われることが多いイギリス(UKC)での分類はガンドッグですが、猟で使われることが少ないアメリカ(AKC)ではスポーティングドッグとして分類されています。

体型、体質

スレンダーで無駄がなく、均整のとれた筋肉質の体型がイングリッシュポインターの魅力です。ボディのアウトラインは、なめらかで美しいカーブを描き、フロッピーイヤーと呼ばれる小さな耳と長い首、短く先細の尻尾が特徴です。体高はオスが63~69cm、メスでは61~66cm、オスの体重は25~34kg、メスは19~30kgが標準とされています。

毛色、被毛

イングリッシュポインターの被毛は、絹のようになめらかな短毛で、ホワイトベースのボディにレバー、ブラック、レモン、オレンジの斑が入ります。また、単色や3色の個体も認められています。短毛のイングリッシュポインターですが、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)のダブルコートであるため、抜け毛のお手入れが必要です。春と秋の換毛期にはアンダーコートが抜け落ちるので、念入りにブラッシングをしてあげましょう。

寿命、かかりやすい病気

イングリッシュポインターは、12~14歳が平均寿命とされています。かかりやすい病気として、白内障、進行性網膜萎縮症、チェリーアイといった眼の病気や股関節、肘の形成不全など遺伝性の病気が挙げられます。また、心臓病や神経系の疾患、皮膚アレルギー、外耳炎などを発症する可能性があります。

イングリッシュポインターの性格

イングリッシュポインターに限らず、鳥猟犬の最大の特徴は優しく朗らか、素直な性格であることから家庭犬としても人気があります。イギリスでは現在でも鳥猟犬として活躍していますが、あまり鳥猟が盛んではない国では、家庭犬にふさわしい穏やかな性格へと改良されています。ここでは、イングリッシュポインターの性格を詳しくご紹介します。

優しく穏やかな性格

イノシシやクマなどの獣を相手にする獣猟犬とは異なり、獲物を仕留めることをしない鳥猟犬は、攻撃性を持たない穏やかな性格が特徴です。飼い主であるハンターとパートナーシップを組んで仕事をすることを自分の役割であると理解しているため、一緒にトレーニングをすることや人間の役に立つことが鳥猟犬にとっては大きな喜びです。鳥猟犬であるイングリッシュポインターも人間と一緒に作業をすることが大好きでフレンドリーな性質の犬種と言えます。また、ラブラドールやゴールデンほどではないにしろ、我慢強く、穏やかで、攻撃性が少ない、反抗心があまりない性格からパートナードッグ、家庭犬としても向く犬種です。

エネルギッシュで遊ぶことが大好き

明るく朗らかで、優しい性格のイングリッシュポインターですが、鳥猟犬として高い能力を持つため、飼い主と一緒に遊ぶことが最大の楽しみです。特にフィールドタイプのイングリッシュポインターは活発で、走るスピードには目をみはるものがあります。また、家庭犬として改良を重ねられてきたショータイプのイングリッシュポインターも、猟犬としての遺伝子を持っているため、飼い主と一緒にアジリティやフリスビーなどをして遊ぶことが大好きです。犬とアクティブに楽しく遊びたい人にとって、イングリッシュポインターは魅力ある犬種であると言えます。

イングリッシュポインターの育て方

高い狩猟本能とエネルギッシュなイングリッシュポインターは、しつけが入りにくい犬種であるとも言われています。特に、ストレスがたまると破壊行動などトラブルを起こしやすくなります。本来は優しい性格のイングリッシュポインターですが、一緒に暮らすためには育て方にポイントがあります。ここでは、イングリッシュポインターの育て方についてご紹介します。

環境

前述のように、イングリッシュポインターは多くの運動を必要とする犬種です。そのため、自由に走れる環境のない都会での暮らしや狭い集合住宅などでの暮らしには向きません。また、飼い主とのパートナシップを重視する犬種でもあるため、お留守番が多い環境も不向きです。イングリッシュポインターと暮らすためには、毎日少なくても2時間以上の散歩ができる環境や自由に走り回れる環境とお留守番の少ない生活が必要となります。

運動

イングリッシュポインターは、狩猟のために改良を重ねられてきた犬種です。エネルギッシュでアクティブな性質が特徴のため、毎日の歩き散歩だけでは、運動不足になります。運動量が足りないと、ストレスを溜めてしまい、破壊活動や無駄吠えなどの問題行動を起こすことがあります。ストレスをためないために、毎日のたっぷりな散歩に加え、週末にはドッグランなどで思いっきり走らせてあげることが大切です。また、十分な運動ができない場合は、イングリッシュポインターの鋭い嗅覚を活かしてノーズワーク(嗅覚を使ったゲーム)を行うなどの工夫も必要となります。

しつけ

イングリッシュポインターは、飼い主とのパートナーシップを重要視する犬種です。まずは、仔犬の頃からしっかりと信頼関係を築くことが必要となります。そのためには飼い主が常にリーダーシップをとることが基本です。特に、お散歩マナーのしつけは重要です。イングリッシュポインターは敏感な一面を持つので、仔犬期から落ち着いた静かな場所で、基本的なコマンドを教えることがポイントです。また、ストレスをためたり負担にならないように、ポジティブで楽しい内容のトレーニングを短時間で行うことを念頭におきましょう。

ケア

短毛であることから比較的お手入れが楽なイングリッシュポインター。普段のお手入れは、週に2~3回程度のブラッシングと定期的なシャンプーで十分です。ただし、ダブルコートであるため、換毛期のブラッシングは念入りに行う必要があります。また、日本の夏や冬の寒さには弱いため、外に出るときには注意をしてあげましょう。

イングリッシュポインターと過ごす幸せな時間

イングリッシュポインターの魅力はなんといっても、運動能力の高さです。また、きちんとしつけが入れば最良のパートナーとして楽しい時間を過ごすことができます。犬と一緒にスポーツをしたいと考えるアクティブな飼い主にとっては、イングリッシュポインターは最高の犬種ですが、穏やかな犬と静かに暮らしたいと考えている方にとっては不向きな犬種です。イングリッシュポインターと幸せな時間を過ごすためにも、イングリッシュポインターの性質や特徴をよく理解することが大切です。

掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法等により保護されています。

知りたい情報を検索!