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2019.04.26

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犬と過ごす幸せな時間

ラサアプソ|意外と知らない犬の歴史や特徴、性格や育て方まで

ラサアプソとは、犬を飼おうと思ったことのない人にはあまり聞きなれない犬種かもしれませんが、非常に長い歴史を持つ犬種の1つです。ラサアプソと一緒の暮らしがより楽しく幸せになるよう、ラサアプソの特徴や性格、なりやすい病気などについてまとめました。

#Lifestyle

Author :docdog編集部

最初に知っておきたいラサアプソのこと

ラサアプソは非常に古い歴史を持つ犬種ですが、日本では一般的なペットショップではあまり売られていないために、犬を飼っている人でも馴染みが薄い犬種と言えます。

ラサアプソの歴史

ラサアプソの原産国はチベットで、「ラサ」とは地名のラサ市からとられており、このラサ市はチベット仏教の聖都です。そしてその地で生まれたラサアプソは聖なる犬としてチベットの山奥にある僧院で大切に飼育されていました。かつてはペットとしてではなく、宗教的に重要な役割を担っていました。

宗教的な言い伝えの1つとして、修行によって悟りの境地に達する前に死んでしまった僧侶たちは、犬の体に入ってその地を守る務めを果たすとされており、僧院で飼育されていた犬たちは聖なる存在であったのです。

そのような聖なる犬を権力者などに献上することで、僧院は政治的な力を誇示することができ、また犬をもらった国の王もまた民衆に権力を示すことができたと言われています。
宗教的に聖なる存在であると同時に、政治的にも重要な存在であったのがラサアプソです。

ラサアプソの特徴

聖なる犬であったラサアプソはどのような体型、体質であるのか、またかかりやすい注意すべき病気はあるのでしょうか。

体型、体質

ラサアプソは小型犬に分類されますが、チワワやトイプードルといった小型犬を代表する犬種に比べると胸の部分が大きく筋肉質で、またやや足が短い胴長短足に近い体型をしています。成長すると体高は25cm前後で、体重は6kgが平均です。 聴力に優れており、飼い主の足音を聞き分けることができると言われています。

毛色、被毛

毛色はゴールデン、ホワイト、ブラック、ブラウンなどの一般的な色から、サンド(砂)、ハニー(蜜)、ダーク、グリズル(黒、赤茶、灰色の混合)、パーティーカラー(ベース色に区別できる色の斑が入っている)などが存在します。 被毛は外から見えるトップコートと下毛と言われるアンダーコートの2種の毛質を持つダブルコートですので、季節の変わり目には毛が抜け変わる換毛期を迎えます。

寿命、かかりやすい病気

ラサアプソの平均寿命は13歳前後と言われています。チワワなどの小型犬の寿命が15歳前後と言われているため、比較すると少し短いように感じますが、日本で飼育されている数は限りがあるためあくまでも参考値です。

かかりやすい病気は、皮膚疾患、眼の疾患、呼吸器疾患があります。 高山地方出身であるため日本の高温多湿が合わずに皮膚がベタつきやすく、湿疹などの皮膚病になりやすいです。 そして鼻先が短く眼がやや飛び出した顔つきであるので、眼に傷がつきやすく、また目やになどによって周囲の皮膚被毛が感染を起こします。 呼吸器疾患としては、パグやブルドッグに代表される短頭種(鼻先が頭部に比べて短い)であることから、鼻の穴や喉頭が狭く、イビキや呼吸困難といった症状を示しやすいです。これについては重症化する前に動物病院を受診することが大切です。

ラサアプソの性格

聖なる犬として大切にされていたラサアプソ。その特徴的な性格についてご紹介します。

陽気で自尊心が強い性格

一般的にラサアプソは自尊心が強いと言われています。精神的にあまり飼い主に依存せず、自分のペースで生活することを好みます。しかし飼い主と遊ぶことは大好きで、一緒に出かけることも非常に楽しむことができます。

用心深く見知らぬ人には無関心

飼い主との生活では非常によく遊び、楽しむことのできるラサアプソですが、家族以外の人に対しては警戒心を持ちます。聴覚に優れており、侵入者にいち早く気づくことで僧院の番犬としても活躍していました。 他の犬種に比べると家族以外への社交性は低く、家族以外の人が一緒に遊ぼうと誘っても意に介さず、自ら進んで仲良くなろうとはしません。侵入者であれば危険を家族に知らせ、家族に危害を加えない他人については無関心、といった具合です。

ラサアプソの育て方

歴史の古いラサアプソですが、日本では一般的ではないためにどのように育てたらいいかわからない方も多いかと思います。そこで、ラサアプソの育て方を環境、運動、しつけ、そして日常ケアに分けて解説します。

環境

飼育環境としては、室内飼育をお勧めします。体格は比較的小型ですので、日本の住宅事情でも問題にはならないでしょう。犬は群れで暮らす動物であるため、自尊心をきちんと育て制御するためにも一人暮らしの人よりも家族のいる家庭で飼育した方が良いでしょう。

運動

体格は小型ですが筋肉質で運動することは得意です。そのため、きちんと散歩に連れ出して歩くことが大切です。1日30分程度の散歩には連れ出し、コミュニケーションをとりながら散歩することをお勧めします。

しつけ

しつけについては飼い主の根気が必要になります。自尊心が強く、自分の希望を通そうと頑固になることがある犬種のため、可能であれば4ヶ月齢までにはきちんとしたしつけトレーニングをしましょう。 子犬の時期にきちんとしつけをすることで、飼い主の指示を聞くようになり、その後の信頼関係が築きやすくなります。

ケア

ラサアプソは眼の病気、皮膚の病気、呼吸器の病気になりやすいと言われています。日々のケアについてはこれらを意識します。 眼は頭蓋骨の構造上、少し飛び出ています。そして顔の毛も伸びていく犬種であるため、伸びた毛が眼に入ってしまい眼のトラブルを引き起こしますので、定期的に毛をカットしましょう。 皮膚についても同様で、日本の高温多湿とは相性があまり良くないため、常にブラッシングで不要な下毛を除去するよう心がけ、シャンプーなどで過剰な皮脂を落として清潔に保ちましょう。 短頭種であるため呼吸器トラブルも多いです。散歩時にグイグイと引っ張って喉の気管を損傷することもあるため、首輪ではなくハーネスを使用すると良いでしょう。そして肥満は呼吸器に重大な負担をかけてしまうので、体重管理も行います。

ラサアプソと過ごす幸せな時間

非常に歴史が古く、聖なる犬であったラサアプソですが、飼い主との信頼関係のもとでは活発に遊び、賢い犬種です。しつけなどで正しく自尊心を育むことで、お互いの生活を尊重しながら良き家族の一員、パートナーとして一緒に生活できるでしょう。 皮膚や眼、呼吸器といったトラブルに対しては日常的なケアをすることで回避することができます。ブラッシングやトリミング、太らせないなどの気配りを忘れないようにしていきましょう。

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