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2018.11.30

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順風満帆?!あおとの暮らし【柴犬生活航海記 vol.31】

白柴・あおの七不思議

2015年・秋から「あお」と名付けた柴の仔犬と暮らし始めた「犬の新人飼育員」の「僕」と「もうひとり」。今回はあおに関する「?」について......。

#Lifestyle

Author :写真・文=舘川範雄 協力=(株)浅井企画

フワフワなのはナゼ?

 パピー時代のあおの毛はぬいぐるみのようにフワフワだった。

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 でもこれがいつか、竹ぼうきのような硬い毛になるんだなぁと、覚悟していたのだが、意外にもそのフワフワは今も残っている。
 フードが合っていたからか、シャンプーをプロの手に委ねているからか、はたまたストレスのない暮らしをしているからなのか......はっきりとした理由は「?」だが、3歳になった今もあおの毛並みは、初めて触った人に「わ~フワフワ~」と言ってもらえるぐらい柔らかい。

キッズにもふわふわ~と言われる

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 散歩から帰って足拭きの後、ブラシで汚れを落とし、ドライシャンプーシートで全身を拭き、最後にコームで毛並みを整えているのも良いのかもしれない。
 ちなみに今まで換毛期にはスリッカーやファーミネーターを使っていたのだが、今はブラシ&コームに切り替えた。
 今まではスリッカーやファーミネーターを持ち出し、「さあ、やるか!」と、大イベントのようになっていたブラッシングだったが、コームに変えてからは、散歩の後、手軽にできるので、いつしかあおもルーティーンとして、膝の上でじっとしている。もしかしたらコームを通されるのが気持ちいいのかもしれない。
(でもちょっと長いとこちらをチラっと見ながら目で「まだ?」と言ってくる)
 これまで「うあ~抜け毛スゴい~!」と大騒ぎしていた換毛期だったが、さほど苦痛に感じなくなったのは毎日小まめに毛を取り除くことできているからか、それとも我々が柴犬の抜け毛に慣れてしまったからなのかは「?」だ。

クイックルワイパー(ハンディ)に執着するのはナゼ?

 寝ていても、別の部屋にいても、我々がクイックルワイパー(ハンディ)を手にして掃除を始めると、あおはまさに"飛んでくる"。
 そのフワフワがたまらないのか、それとも逆に目障りだからやっつけたいのか、あおのテンションは瞬時に上がり、容赦なく我々の手からクイックルワイパー(ハンディ)を奪おうとする。

「ダメダメ!」と防御しながら掃除を続けようとしても、あおは持ち前の"やり抜く力"でクイックルワイパー(ハンディ)が見えている間中、奪い取ろうと必死で挑んでくる。その目はキラキラ。なんでそこまで?

出した途端にこの顔

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 そのまま続けるのは困難なので中止、もしくはザッと拭くだけの簡易な清掃で終わることが多い。
 あおのクイックルワイパー(ハンディ)好きは我が家に来てからずっと。見つけた瞬間目が輝く。そんなに好きならおもちゃとして......と、クイックルワイパー(ハンディ)のフワフワ部分だけ渡しても、一瞬で破壊して終わるだけなのであおも、「こういうことじゃないのよね」という顔である。
 普通の掃除機、ロボット掃除機、コロコロ、雑巾、ほうきなど、他の掃除道具には一切反応しないあお。使用中クイックルワイパー(ハンディ)に魅せられるその理由をいつか聞き出してみたい。

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一緒に歩いているとチマチマした気持ちになるのはナゼ?

 未だにあおを連れて、悠々と散歩ができない。
 クルマやバイクや自転車にぶつからないか、やってきた犬とトラブルにならないか、新たなカフェを発見して常連になろうとしないか気をつけつつ、あおがどんな状態で歩いているかもチェックしながら歩くのだが、どうもチマチマした気分になる。その理由が最近わかった。
 先日、体重10kg越えのオスの柴犬・仁くんのリードを持たせてもらった。

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 公園の犬仲間の中でも堂々としておだやかな性格の仁くん。体格はあおの倍に近い。リードを持って横に立った瞬間、胸を張り、背筋を伸ばしたくなった。
 なんだろうこの感覚。
 リードを軽く引くと仁くんはゆっくり歩き出した。なんだこの悠々とした気分は!これは大きな犬と一緒にいることで湧いてくる自信なのか?......と思いながらしばらく歩いていて気がついた。身長178センチの僕の視界に、仁くんのカラダがしっかりと入っているのだ。

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 まっすぐ前を向いて歩いていても、連れている犬の姿が視界に入る!この安心感!それまで意識していなかったが、あおと散歩する時、僕は斜め下を見ないとあおの姿が視界に入らない。チラチラ首を下げ、あるいは猫背になりながら、あおの動きを気にして歩く。まっすぐ前を向いていてあおが視界に入ってくる時はあおが勝手にグイグイ進んでいる時だけだ。
 この「あおの状態確認」に「前後左右の安全確認」が加わると、目線があちこちに行き、チマチマした気分にさせられるのだ。
 散歩中、視界の下の方にいるあおに「あぶないあぶないあぶないー」とか、「こっちこっちこっち!!」とか、あたふたしてしまう僕でも、相手が仁くんのような大きな犬なら落ち着いた声で「あぶない」「こっちだ」と、堂々と指示できるのかもしれないような気がしないでもない。
(多分ムリ)

カフェに行く前の"仕事"がやたら速いのはナゼ?

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 いつからだろう?あおがカフェに行く前、想像を超えるスピードで「お仕事」を終えるようになったのは。
 カフェに行き始めた頃、あおはまだ1歳前。店内で粗相をされては困ると、行く前に必ずお仕事(「小」または「大」)をさせていた。
「あお、お仕事終わったらカフェに行こう」とかなんとか、声をかけていたと思う。
 その言葉が通じたとは思わないが、おそらくあおは「これから何かある......きっとあの店に行くに違いない」と感じたのだろう。公園の隅っこ、しかも枯れ葉や草があるところでしか仕事ができないあおは、公園内を歩き回ることなく、そそくさと隅っこに進み、「小」を済ませ、さらに下手すると数時間粘っても出さない「大」までもテンポ良く(?)終え、「さあ、行こう!」とカフェへ向かう。その間ものの5分。見事としか言いようがない。

 普段ならする時間ではないような昼下がりでも、カフェに行くことがわかると見事に「お仕事」を完了させる。
 あおの中には「カフェはスッキリした状態で楽しまなくてはならない」というルールがあるのだろうか?
 先日は、カフェに行くともなんとも言っていないのに、勝手に公園でさっさと仕事を終え、「さあ行きましょう」と、あおのお気に入りカフェへ連れて行かれ、予定外の夕食をとらされた。どうやらあの日あお様は、はじめから我々に何の相談もなく、カフェに行く予定を立てられていたようでした......。
 ちなみに最近はどの店に行っても「あおちゃんこんばんは~」「あおちゃんを席に案内して~」と、完全に我々はお付きの人間、いや黒子扱いである。
 カフェだけでなく、クルマに乗って遠出する(旅に行く)ことがわかっている場合も、あおは即、業務を終える。
 もしや自分で「製造」から「出荷」まで自在にコントロールできるのだろうか?だったら普段からすぐしてよ!と思ってしまうのだが、そうは甘くない......ナゾは深まる一方である。

ときどき豹変するのはナゼ?

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 6月の転倒で1ヶ月の間、左後ろ足をかばうようにしていたあお。
(詳しくは航海記Vol.13を御覧ください)
 骨格のエキスパートに治療してもらい完治したはずなのだが、時々起き上がると、左後ろ足をあげることがあった。心配になって、その都度足を触って痛がるかどうか確認したが、特に反応はないので様子をみていた。

 ある朝。
 目を覚まし、クレートから出てきたあおがまたも足をあげていた。
「あお大丈夫か?」
 僕の声を完全に無視しながら目の前を通りすぎるあお(いつも通り)に近づき、もし痛いのなら少しでも痛みが和らぐようにと、優しく声をかけながら足をさすってやった。するとあおは、
「ガウッ!」
 いきなり僕の手にアタックを喰らわせてきた。え?なんで?
「ウザい!!」
 そう聞こえたのはきっと僕だけではない。
(僕だけしか聞いていなかったが)
 痛い!とは違う反応だった。ではなぜ「ガウッ!」? おそらく答えは "寝起きだったから"。

 犬のしつけ教室「ドギーステップ」に通っていたおかげで、あおは何かを食べていたり、何かで遊んでいる途中にそれを取り上げても、唸ったり噛んだりしたことはない。けっこう執着心は強い方なのに、「はいどうぞ」と渡してくれる。だからたまに唸られると、こちらも「え?」とびっくりする。
 ましてや「ガウッ!」とやられると、
「こいつ本気で噛もうとしているんじゃないか?」と怖かった。
 でも、そこでひるんではいけない!と、あおがたまにガウッとくるたびに、こちらも本気モードで「ガウッ」を封じ込めていたのだが、今思えばどうやらあれは(私は機嫌が悪いのよ!)アピールだったようだ。

 以前、こんなこともあった。
 冬の日。あおの昼寝場所に敷いてあるタオルケットを干そうとした。するとあおがやってきて、作業中の僕にちょっかいを出してきた。こちらもタオルケットをヒラヒラさせたり、ガバっとかぶせたりして、あおとおふざけタイムを楽しんだ。
 数時間後。干し終わったタオルケットを敷き直していると、それまで別の場所で寝ていたあおがトコトコやってきて、まだ整え終わっていないタオルケットの上に乗ろうとしてきた。
「あお、まだだから」
 制すると、あおは少し離れたところから作業を見始めた。
 僕は、タオルケットを折りたたみ、どうすれば適度なふかふか感が出せるか?あれこれ試していた(凝り性)。と、左肘が何かに当たった。
「ゴツン」
(え?!)
 振り向くと、離れていたはずのあおがそこにいた。クッション性向上に集中し過ぎて、うっかりあおの顔を肘打ちしてしまったのだ。なんとなくあおの顔が曇ったような気がした......。

「ごめんごめん」と本気で謝りながら作業に戻ろうとすると、あおはまだ完成していない寝床に乗り、ストンとお尻を落とした。
「あお、まだだよ」
 いつもならあおを抱き上げ静かに移動させるのだが、その前にさんざんあおとふざけていたノリで、
「ほらあお~ジャマジャマ~」と、あおのカラダを押しのけた。しかしあおは無表情で元の位置に戻った。
「あお、まだだって!」
 今度はカラダを強めに押してどかせようとした。するとあおが「ウゥ......」と小さく唸った。
 普段滅多に唸ることのないあお。こちらはこの頃、まだあおの唸りに慣れていなかった。
(これで怯んではいけない......。唸るのダメだと伝えなくては!)
 しかし微妙な音量の「ウゥ......」である。強く叱るほどでもない。
 そこで僕はとりあえず、あおの顔に自分の顔を近づけて「ウゥーー」と、あおより強く唸って対抗した。
 するとあおは「ウゥ......」とさらに強い唸りを返してきた。顔を見ると、マズルにシワまで寄せている。しかしそんなことでひるんではいられない!
 さらに顔を近づけ、負けじと「ウゥゥ」とあおよりさらに強めに唸った。
 するとあおはいきなり「ワン!」と、一喝するように吠えた。
「え?」思わず固まった......。
 あの時、あの声が「ふざけないでよ!」に聞こえたのはきっと僕だけではないだろう。
(僕しかいかなったが)
 あとで思えば、この時のあおも寝起き。僕が整えている寝床で、早く眠り直したかったのだろう。けれど、顔を肘でゴツンとやられ、さらにどけ!と言われカチンときて「あんたがどいてよ......」と小さく唸ったような気がする。
 なのにさらに唸り返されたものだから、最終的には怒り爆発......。

 この件にしても、足さすりにしても、確かにあおの機嫌を損ねたかもしれないが、体重2.5㌔の頃から面倒をみてきている身としては、そんな態度ある?と言いたくなる。
 反抗期の娘に邪険にされる親の気持ちってこんな感じ?
 新たなナゾがまた浮かんできた......。

こういう顔しないでほしい

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(つづく)
 七不思議と言いつつ数が足りなかった......

◎プロフィール

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舘川範雄 (たてかわ のりお)
1966年9月19日生まれ。1987年4月から作家活動に入る。
「コサキン」「SMAPxSMAP」「ポンキッキーズ」「スクール革命!」「THEカラオケ☆バトル」などテレビ、ラジオで多数の番組構成を担当。また関根勤主宰「カンコンキンシアター」の他、オリジナルコメディーやミュージカルの作・演出など、活動は多岐にわたる。
*本連載の1stシーズン【柴犬生活漂流記】は、こちら
*インスタグラム(ao20150721)で白柴「あお」が毎日、犬の目線で日々の出来事を投稿中! 

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