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2018.11.09

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順風満帆?!あおとの暮らし【柴犬生活航海記 vol.28】

白柴・あお「体型の話」

2015年・秋から「あお」と名付けた柴の仔犬と暮らし始めた「犬の新人飼育員」の「僕」と「もうひとり」。家に来た頃は体重2.5㌔ほどだったあお、3歳になった今は......。犬との暮らしは体重の増減で一喜一憂......。

#Activity / #Lifestyle

Author :写真・文=舘川範雄 協力=(株)浅井企画

犬と食べ物

 先日、うちからはクルマで30~40分のところにある日比谷公園まで足を伸ばした。

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 以前来た時に一度入った公園内にあるカフェレストラン(ドラマ・相棒のロケ地として有名らしい)をあおはしっかり覚えていて、その店を目指してスタスタ歩いていった。

"お出かけ笑顔"を炸裂させながらスタスタ

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 もともと我々のランチをどこかでとろうとしていたのでちょうどよかったのだが、そこですごい光景を見た。

 犬同伴の場合、案内される店の奥のエリア。先客はビション・フリーゼとその飼い主さん。犬はカートに乗っていた。
 我々が席についてメニューを見ていると、そのビションがやたらと吠えている。あおに対して威嚇かな?とも思ったが、あおはカフェに来られたことで大満足して、気にしていなかったので我々も気にせずにいた。
 一番奥の席を選んだので、店員さんから我々の姿が見えない。大きな声で呼ぶのもなんなので、立ち上がり、店員さんのところへ行って注文した。

 席に戻る途中、さっきから鳴いていたビションのテーブルをチラっと見た。飼い主は年配の御婦人。オムライスを小皿に分けていた。誰かとシェアするのかと思ったら、なんとそのけっこうな量のオムライスをビションの前に差し出した。
ムシャムシャムシャムシャ~~~!待ってましたとがっつくビション!
(え~~~~!犬にオムライス食べさせてるよ~!!)

 繰り返しになるが、一口ではない、人間へのシェア分ぐらいの量である。
 ビションはあっという間に平らげていく。そして食べ終わったビションの白い口元は、ケチャップ色に染まっていた。

 恐ろしい光景だった。犬がケチャップライスをガツガツ食べていた......。あの感じ、今にはじまったわけでもなさそう。
 ビションが鳴いていたのは「早くオムライスくれー!」だったのだ。
 人間が食べているモノを犬に与えないようにって教わったけど......。
 犬を育てることになって初めてその恐ろしさを知った「玉ねぎ」だってきっと入ってる!不勉強では済まされない。それはだめでしょ~!と言いたかった。
 コワイコワイコワイ~!
 肥満どころか、カラダを壊す。でもやっぱり美味しいのかな?
 いや、だめでしょ。

 あおには一度も人間の料理を食べさせたことはない。警戒心が強いので、あおは食べたことのないモノはそもそも食べないので助かっている。
 だが、涼しくなってあおの食欲はこのところどんどん旺盛になっている。いくらでも食べられるという感じ。食べさせ過ぎるとお腹を壊すのはわかっているので暴食はさせないのだが、あおの体型維持に黄色信号が点滅し始めている......。

筋肉?贅肉?

この間、いつもの公園で初めて会う年配の男の人に声をかけられた。

「柴ですか?」
「はい」

 そんなやり取りの中、僕の横にいたはずのあおが、さすがフリー契約の愛犬、または流しの飼い犬と呼ばれるだけあって、その人に、またも飼い主に寄っていくようにトコトコと近づいていった。
 その人は慣れた手つきであおを撫でながら、
「うちも柴を飼っていまして。茶(※赤)と黒でね......」と話してくれた。
 そうなんですか~と返していると、その人はあおの胴体を両手で測るように触りながら、半笑いで「ちょっと太ってるかな~?」といきなり言い放った。
 え?いきなりレディーに向かって"太ってる"だなんて!
 おそるおそるあおの顔を覗いてみると、よかった!言葉通じてなかった。
 が、、、聞こえた僕には軽いショック。また言われた。しかも今回は知らない人にいきなり......。

 太っているか否かの判断、教わったのは
「胴体を触ってあばら骨を感じられるか、られないか」
 今のあおは......微妙~~~!

 胸板はカラダの大きさからすると厚い。これはあおが散歩し始めの頃に僕がバカみたいに歩かせてしまったからに違いない。今思えば、まだ小さかったあおが、行きも帰りもしっかり歩いて遠距離散歩ができていたことが不思議。今、あれだけ遠くに歩いて行ったらおそらく「帰り抱っこ~」としゃがみこまれるのがオチだ。
 そんなわけで、すっかり胸板が厚くなって既成の服を着せると胸のあたりがパッツンパッツンのあおだが、あばら骨は感じられていた。
 それがいつの頃からか、グレーゾーンに突入。1歳の頃7kg台だった体重もいつしか8kg台となり、この秋、9kg台突入も時間の問題......となった。
 そこにきて、知らない人から「太ってる?」

 実は、公園でたまに会う犬暮らしの先輩(女性・ペットシッターの資格アリ)にも「あおちゃん、ちょっと大きくなった?」と言われたばかり。
「筋肉ですかね?」と聞くと、その犬暮らしの先輩はあおの胴体をチェックして、
「ううん、ただの肉」
 ガーン......。

 原因はわかっていた。夏の運動不足とオヤツだ。今年の夏は暑かった。動かないんじゃなく、動けなかった。
 涼しくなってきて、夏に比べれば歩く時間も距離も増えたが、いつもの公園で、知り合いの飼い主さんからオヤツをいただく回数も増えた。一日2回のゴハンと朝の公園のオヤツ。オヤツ全面禁止はあまりにも鬼なので、フードの量を調整した。

 

 かかりつけの獣医さんに月イチの薬(フィラリア&フロントライン)を出してもらう時に体重を測定してもらう。毎月それほど変わらないが、
「お、9kg近くなってきた!」と言われるとドキッとする。
 あおのカラダの大きさからすると、やはり8kg台がベスト。
「やっぱり太り過ぎですかね」
 訊ねると、
「大丈夫でしょう?あおちゃんはまだ3歳だし」
 おおらかキャラの先生にはそう言って頂けるのだが......。
 今日から絶対ダイエット!とまではいかないけれど、ナイス体型!とも言いにくい。微妙なのである。

 フードの適量も微妙だ。パッケージの表示通りに出していた頃、当時は犬の幼稚園に通っていた。その時もトレーナーさんに、あおのあばら骨の感じ方が微妙になってきたと指摘されたのだが、よく歩いていたし、オヤツも家では食べさせていなかったので太る理由がわからなかった。
「フードの量が多いのでは?」
 表示通りに与えていても、やはりその犬ごとに適量は違うということだった。
「フードは犬のお鉢と同じ量で」
 お鉢=頭の大きさ。両手で測って、その大きさがフードの量だと言われたのだが、はっきり言ってよくわからない。ここからはもう、目分量というか勘。ドッグカフェや旅先で食べさせるドッグメニューの場合はもっと難解。多いような少ないような......。
 以前、あおが一日に摂取するのにベストの総カロリーを計算したこともあった。本にその計算方法が書いてあったのでやってみたのだが、公園でいただくオヤツのカロリーが不明なので、結局勘に頼るしかない。

 体重も小まめに測るようにしている。
 エレベーターの中や、公園から帰りたくないあおを強制退場させる時に抱っこを多用するので、「ん?ちょっと重くなったか?」と思ったら、抱っこしたまま一緒に体重計に乗って計測。
 先日も測った。あおを抱っこした重さから僕だけの体重を引く......計算機がはじき出した数字は「8.95」おわ~!ギリギリ。

 体重の増減に一喜一憂しているのは我々だけではない。
 みんな愛犬の体重の変化には常に目を光らせていると思われる。目を光らせているのは同じだが、体型を維持し続ける犬もいれば、体型が変化し続ける犬もいる。
「冬毛になってきたから太って見えるだけ」
「運動不足を解消すれば痩せると思う」
「まだ●●ちゃんよりは体重少ないし」
「いざとなったら食事制限するから大丈夫」
「痩せすぎよりは健康的でいいんじゃない?」
「どうせ一度の人生、美味しい物を我慢してまで長生きしてもね~」
 ......などなど、言っていることは人間のダイエットとほぼ同じ。太ってから元に戻す大変さも人間同様だと思うと、そろそろ抑制をかけていったほうが良さそうだ。

2016年・秋(体重7.6kg)

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2017年・秋(体重8.75kg)

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2018年・秋(体重8.8kg)

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運動量増加計画

 あおを適正体重(体型)にするには、食事の量に気をつけつつ、運動量を増やすのが良いと思われる。今年の暑過ぎた夏の運動不足を、秋と冬で挽回したい。
 夏、ずっと滞在しているだけだった公園。秋になっても時々のんびりしようとする。そこをなんとかやめてもらい(交渉、または強制退場)、公園の外に出るようにした。元々歩くことが嫌いではないあおは、公園から一度出たらあちこち歩き回りたいモードに切り替わる。僕も歩くのは好きなのでそれに付き合うのは苦ではない。
 が、しかし、あおは何事も度を過ぎる犬だということを忘れていた......。

 ある日は......
 朝8時散歩開始。
 いつもの公園で2時間弱知り合い犬たちと遊んだあと、ひとり居残りボール遊び・匂い嗅ぎを楽しんだあと別の公園へ。
 かわいがってくれる保育の先生たちに構ってもらったあと、大通りを目指し、歩道橋を渡ってさらに向こう側へ。
 しばらく通り沿いを歩いて、再び歩道橋を渡り、なんとヤツは最初にいた公園に戻った! 途中何度も勘弁してくれ~と思った。でも、ほっといたらあおはどこまで歩くのか確かめてみたい気持ちもあった。
 時計の針はいつしかお昼の12時。
「あお、もう帰ろう」
 あおは僕を見上げた。
「え?まだいたいけど」
 あおだけ残ってもらい、閉門時間に迎えに来たいと本気で思ったが、それは無理なので抱っこで強制終了。

 ある日は......
 夜7時過ぎに散歩開始。
 いつも立ち寄る小さな公園へ。しばらくして居座ろうとしたので「あお、お店(カフェ)行く?それともここにいる?」と聞いてみた。するとあおはしばらく考えて、自らに公園を出て、店の方向へ歩きだした。
(こいつやっぱり言葉わかるな)
 公園に未練があったのだろう、最初の足取りは重かったが、店が近づくにつれスピードは上がり、店についた時には嬉しさにシッポがブンブン!
 この日はワンオペだったので、僕は夕食、あおはいつものようにお客さんや店員さんにかまってもらってくつろいだ。
 1時間後店を出ると、あおは路地をスタスタ歩き、大通りへ。そして歩道橋を渡ってウロウロしたあと、再び歩道橋を渡って、なんとヤツはさっきまでいた店へ戻った! お店の人も驚きながら、紅茶をサービスしてくれそうになるぐらい歓迎してくれた。
 時計の針は23時を過ぎようとしていた......。

戻って来られて満足気

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ヘタすると「もう一軒!」と、ハシゴさせられることもある

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 近頃はこんなことがしょっちゅう。
 店に寄りたい、寄ったあとは歩きたい、もっと遠くに行きたい、まだまだ歩く!公園寄りたい!まだ帰りたくない......。
 おい!いつ終わんだよ~!

 あおの運動量は増えたが、我々の負担も増えた......。
 秋から冬のあお散歩。夏とは違った厳しさが僕らをきっと待っている......。
(ゲッソリ)

(つづく)

◎プロフィール

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舘川範雄 (たてかわ のりお)
1966年9月19日生まれ。1987年4月から作家活動に入る。
「コサキン」「SMAPxSMAP」「ポンキッキーズ」「スクール革命!」「THEカラオケ☆バトル」などテレビ、ラジオで多数の番組構成を担当。また関根勤主宰「カンコンキンシアター」の他、オリジナルコメディーやミュージカルの作・演出など、活動は多岐にわたる。
*本連載の1stシーズン【柴犬生活漂流記】は、こちら
*インスタグラム(ao20150721)で白柴「あお」が毎日、犬の目線で日々の出来事を投稿中! 

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