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2018.10.19

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順風満帆?!あおとの暮らし【柴犬生活航海記 vol.25】

白柴・あお「続・三度目の旅」

2015年・秋から「あお」と名付けた柴の仔犬と暮らし始めた「犬の新人飼育員」の「僕」と「もうひとり」。3歳となったあおを連れ、少し遅い夏休みを取り旅に出たふたりは、またもや飼育員として多くを学んだ。そんな旅の様子と、ふたりが得た教訓の数々......。今回はその続き。

#Activity / #Lifestyle

Author :写真・文=舘川範雄 協力=(株)浅井企画

雨の蓼科、どうしよう......

 宿に着く頃、雨がまた降ってきた。1時間前の奇跡的な晴れ間......あおを走らせることができてよかった。
(詳しくは前回を御覧ください)

 その日の宿は「レジーナリゾート蓼科」。
 実は7月の頭に予約を済ませておいた。今年はなんて計画的な旅!と自画自賛していたのだが、出発前に結局バタバタしてチャラである。

 この宿、ドッグランが室内を入れて4つ!中庭はまるごとドッグラン、玄関前にはウェルカムドリンクならぬ、ウェルカムドッグラン、さらに今年の4月に、自然の地形をそのまま活かした、ワイルドドッグランなるものもオープンして、犬には嬉しい宿!
 言っちゃいけない「あ~晴れてたらな~」がつい口からこぼれてしまう。
(ちなみに地下一階には人間が嬉しい"温泉大浴場")
 さあ中へ!

堂々と我々より先に入る

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ロビー広々―!

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 リゾート地にきたぞ!と高揚してくる広々としたロビーは早くもハロウィンムード。スタッフの"ウェルカムかまい"であおは早々にご満悦。

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 食事は7時にしてもらった。窓の外は雨......さあここから3時間、何をするか。
 とりあえず部屋に入ろうかと話していると、あおが「ねえ、あそこなに?」と、ロビーの向かい側の、開け放たれた扉の奥に興味を示した。
 あそこが噂の?室内ドッグランか!実はあまりあおは室内ドッグランにときめいたことがない。もし気に入らなかったらどうしよう......。ドキドキしながら入ると、今までに入ったどの室内ドッグランより広々!

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 先にいた可愛い系からかなり吠えられたが、ガウガウ卒業試験の成果か、それとも、同じ宿に泊まっているのでモメるのはまずいと思ったのか、吠え返すこともせず、終始フレンドリー。

「あおです。あなたもこちらにお泊りですか?」

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 しばらく遊んで、いつものように「はい、わかりました」と出口に向かうあおを連れて部屋へ。あおは軽く室内をチェック。

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 ここで僕はしばし、別行動を取らせてもらうことにした。
 宿を予約したのは7月。この時期に仕事がこんなにごそっと重なるとは予想していなかった。まさかの旅先で原稿書き......。もうひとりの飼育員にはひとまず温泉に浸かってもらい、僕は持参したパソコンを広げた。締め切りは今日中......なかなかのピンチである。

 しかしそんなこと、あおは知ったこっちゃない。いつもの「クゥ~ン......クォ~ン」が聞こえてきた。直訳すると「せっかくの旅行なのに~なにかしよう~よ~」。そんなこと言わないでー。

「あお、昼寝しな。今日は全然寝てないんだから」
 けれどあおは寝るどころか、僕の足元にやってきてプレッシャーをかけてきた。
「ヒマだよ~」
 しかしこの時、あおのプレッシャーよりも締切のプレッシャーの方が強かった。あおのアピールを無視して作業を続け、あおはそのうち寝てくれた。

【教訓:旅行先での仕事は野暮】

 しばらくして大浴場から帰ってきたもうひとりの飼育員が、あおを再び室内ドッグランに連れていってくれた。こちらはその間、仕事に集中。
 1時間ほどして戻ってきた彼女に聞くと、さっきとは別の犬たちと遊び、さらに置かれていたトイレシートで「小」もしたという。これで明日の朝までトイレの心配はなし!そして仕事も一段落!

【感謝:ありがとう雨の日の強い味方、室内ドッグラン】

 夕食の時間。レジーナリゾートの宿はどこも犬と一緒に食事ができる。このありがたさを実感しながらレストランへ。
 我々は信州の食材を使ったフレンチ、あおにはいつものフード......と言ったらきっと体当たりされるので、何種類かあるドッグメニューの中から、「蓼科牛のローストビーフ(S)」(※180kcal/¥800)を選んだ。
 あお、生まれて初めてのローストビーフである。
(贅沢)

 テーブルにつくと早速料理が運ばれてきた。前菜から美味しそう! ナイフとフォークを手にしようとして、もしかしてコレ、あおのごはん?!

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 思わずあおに一切れちょうだいと言いたくなった。これは美味しいぞ~!

 年に一度の贅沢。夢中になって食べるあお。そりゃそうだ。信州牛に信州野菜だもの。と、思っていたら......野菜だけきれいに残しました(涙)。

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【教訓:野菜食べない!もったいない!次回から"野菜は抜きで"と伝えよう】

 我々の料理ももちろん美味しく、さらに、おそらく同伴犬に合わせてくれているのだろう、コースターにもおもてなしの心が。嬉しかった。

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隣人に見つめられるあお「なんでしょうか?」

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 翌朝。6時前からあおは元気に起き出した。まだ霧雨が降ってはいたが、「ワイルドドッグラン」に行ってみた。

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 朝靄に包まれ、なんとも幻想的。森の中を自由に走り回れる確かにワイルドな感じ。
 宿のまわりの散策コースも歩いてから、あおは自ら館内へ。

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 なんと室内ドッグランへ向かっている!どうやらかなり気に入ったようだ。しばらくひとり遊びしたあと、次にあおが向かったのは中庭ドッグラン。
「ここでも遊びたい!」
 あおが見上げてくる。もちろん!あなたのための旅だから。朝から元気!ドッグランのはしごに付き合った。

 朝食は8時。我々はビュッフェ。あお様は昨夜のローストビーフに続いて、年に一度の贅沢・二食目、福味鶏のテリーヌ(S)をお召し上がりになった。(93kcal/ ¥700)

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 野菜を食べさせるために、昨夜より小さく切って鶏とよく混ぜた。

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 が、あお様は昨夜に続き野菜だけきれいに残されました......。
(朝涙)

【教訓:あおには700円の重さがわからない】

 11時チェックアウト。さあこれから何する?もうひとりの飼育員は言った。
「ポップズカフェで教えてもらった所に行きたい」  それは「犬も乗れるカートでいく展望台」。

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 初日は雨で断念したが、天気予報ではこれから夕方までは曇り。行けるかも!
 行ってみた!
(結局また行き当たりばったり......)

八ヶ岳富士見高原リゾート

 自動運転のカートに乗って標高約1,420mの高台へ。(乗車料金(1台)¥2,100)あおにとって、「はじめてのカート乗車」である。あおともうひとりの飼育員は後部座席へ。緑色のスタートスイッチを押してエンジン始動!そしてカートは走り出した......遅っそー!! もらったチラシを見ると上りの所要時間約25分! え~!?1.5kmの距離なのにそんなにかかるの~!?

【教訓:もらったチラシはちゃんと読もう!】

 最初は緊張気味だったあおは、1分も経たずに初体験満喫モード。トロトロ流れる景色を眺めながらちょっと楽しそう。

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 途中、徒歩で降りてくる人たちとすれ違うたび、あおはかわいいスタンプをもらおうと視線を合わせ、「かわいい~」をたくさんゲット。いつでもどこでも貪欲である。
 何度も、あおと飛び降りて自分の足で駆け上がりたくなりながらも、ぐっとこらえて乗っていると、曇り空が段々と明るくなってきた! あお!晴れ女!?

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 やっとこさ展望台に到着。
 カートを降りるなり、あおは嬉しそうに歩き出した。しかしこんな見晴らしのいい場所なのに、景色を見ずに下ばっかり見てる......。もったいない。

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【教訓:犬は絶景に興味なし】

 ここには3つの展望台と、それをつなぐ1周20分ほどのハイキングコースがあった。ちょうど昼時、遠足?で来ている小学生数十名はお弁当タイム。歩いているのは我々の他に誰もいなかった。

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 そこで前の日に使うタイミングを逸してしまった、コレを出した。

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 新たに手に入れたロングリード。以前使っていたものはあおには少し重かった(太かった)。
 そこでいろいろ調べて購入したのは、BJORKIS(ビヨルキス)社製のロープロングリード(15m)。
 販売店のサイトには......

BJORKIS(ビヨルキス)はスウェーデン北部、オーロラ観測で知られる街キルナを拠点とした犬ぞり・犬グッズメーカーです。BJORKISのブランドネームは、犬ぞりの材料となる木材の名前が由来となっています。
 ......とある。

"スウェーデン"とか"オーロラ観測で知られる街"とか"犬ぞり"とか、このへんの言葉に弱い。
 もちろん全体が軽い、首輪とつなぐフックが軽量で小さな犬にも負担にならない、丸型だと接地面積が小さいので軽く感じる、光を反射する糸が編み込まれているリフレクティブリードであることなどが主な選択理由である。
 旅の前に一度、広い芝生で使用済。あおも軽快に走っていた。貸し切り状態のハイキングコース、あおはこのロングリードで自由に散歩を楽しんだ。

 雄大な景色の中で1時間ほど過ごし、再びカートで下山。
(下りは少しスピードアップ)
 午後1時半、そろそろお腹も減ってきた。

 今日こそは蕎麦だな~と、思っていたら、もうひとりの飼育員がポツリと言った。

「さっき調べたんだけど、ここから軽井沢まで2時間ぐらいかかるんだね」

 え?

「けっこうかかるね。知ってた?」

 え?

 この旅を計画した当初、我々は蓼科で2泊するつもりだった。
 しかし彼女が
「せっかくだから次の日は軽井沢に移動するのはどう?近いし」と言ってきた。

 クルマを運転する者として恥ずかしいのだが、僕はかなり地理感に乏しい。おまけに方向音痴なので「蓼科と軽井沢は近い」と言われたら「そうなんだ」と素直に思ってしまう。
 いや、それでも一応あの時 確かめた。

「蓼科と軽井沢って近いの?」と。
 彼女は言った。
「近いでしょ?だって同じ長野県だよ」

"同じ長野県だよ""同じ長野県だよ""同じ長野県だよ"
 そう言われたらもう、近いとしか思えない。

(お昼は八ヶ岳あたりで蕎麦を食べ、そのあと晴れている間に軽く観光して、夕方軽井沢に入る。蓼科から軽井沢までは近いので30分ぐらい走ればいいから......)そう思っていた。そう思っていたが、え?ここから2時間?
 ちょっと~たのむよ~!
 もうひとりの飼育員トラップはここにも仕掛けられていた......。

【教訓:蓼科と軽井沢は全然近くない!】

 昼食は抜き。半笑いのもうひとりの飼育員とあおを乗せ、僕はクルマを走らせた。蓼科あたりは晴れていたのに、軽井沢に近づくにつれ、雨足はどんどん強まっていった。
 どしゃぶりの軽井沢......あおと一体何をすればいいのか?

(つづく)

◎プロフィール

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舘川範雄 (たてかわ のりお)
1966年9月19日生まれ。1987年4月から作家活動に入る。
「コサキン」「SMAPxSMAP」「ポンキッキーズ」「スクール革命!」「THEカラオケ☆バトル」などテレビ、ラジオで多数の番組構成を担当。また関根勤主宰「カンコンキンシアター」の他、オリジナルコメディーやミュージカルの作・演出など、活動は多岐にわたる。
*本連載の1stシーズン【柴犬生活漂流記】は、こちら
*インスタグラム(ao20150721)で白柴「あお」が毎日、犬の目線で日々の出来事を投稿中! 

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