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2018.09.21

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順風満帆?!あおとの暮らし【柴犬生活航海記 vol.21】

白柴・あお「おもちゃのはなし」

2015年・秋から「あお」と名付けた柴の仔犬と暮らし始めた「犬の新人飼育員」の「僕」と「もうひとり」。ひとりで退屈そうにしているあおをなんとか盛り上げようと、家に迎え入れてからことあるごとにおもちゃを与えてきたのだが......。

#Activity / #Lifestyle

Author :写真・文=舘川範雄 協力=(株)浅井企画

ノリ悪い

 あおと暮らし始めるまで、僕の中の「犬と遊ぶ」イメージは、テレビや何かで見た以下のようなもの......。

*ボールを投げると、駆けて行って口に咥え、うれしそうに戻ってくる
*フリスビーを投げると嬉しそうにジャンプして空中キャッチして戻ってくる

 こんな感じだった。

 あおがある程度大きくなった頃、広い公園でイメージ通りにやってみた。  しかし......

*ボールを投げると、「は?」という顔で立ったまま
*フリスビーを投げると「こわい!」と首をすくめてよける

 ......話が違う。

 けれど今思えばそれはどれも、アクティブな洋犬の姿。あおは、「気分が乗らない時は動こうともしない」そして「けっこうすぐ飽きる」手強い犬だった。

 あおとの付き合いも早3年。なのにまだどうやったら乗ってくるのか、100%はわかっていない。あおからすれば『この人いつまでたってもわかってくれないな〜』と呆れているかもしれないが、わからないものはわからない。

 公園でボールを出してあおに見せ、「あお、ボールやるか!」と声をかけて、乗ってくるか来ないかはわかるようになった。

 乗る時はキラリと目が輝き、顔に活気がみなぎる。が、乗らない時は無表情のまま目だけでこちらをチラリと見るだけ。

「は?ナニ言ってるわけ?」
「ひとりでやれば」
 絶対に顔がそう言っている。ボールを見ると目の色が変わる犬、けっこういるのになぜだ?あお!

 一番腹が立つのが、ボールを見て「ボール?!やる!」という顔をしておきながら、いざ投げると「やっぱりいいや」と動かない時。

 コロコロとむなしく転がっていくボールを追いかけ拾う。もしかして走り出すタイミングが狂ったのかな?と、もう一度投げると、またスルー。遠くに転がっていったボールを拾いに行って、今度こそ!と投げるとまた無視される......。

 自分で投げたボールを自分で拾いにいくという悲しいひとり作業を繰り返しながら、それを誰かに見られてしまうこともあって、かなり恥ずかしい。それでも、乗ってくる時はかなり盛り上がるので、ついつい誘ってみるのだが、けっこうフラれる確率が高い......。

 たまに公園の運動場に誰かが忘れていったサッカーボールやバスケットボールが転がっていることがある。その類のものを見つけると、とたんに目が光る。
(なにあれ?見たことない!)
 前足でチョンチョン、、、さらに玉乗りのように両前足で転がしながらひとりで盛り上がる。

 あおは大きいボールの方が好きなのかな?と、体の小さいあおに合う大きさ(子ども用)のサッカーボールを買ったことがあった。咥えやすいようにわざわざ空気を抜き、ロングリードと共に公園に持っていった。リードを付け替え、「あお、いくぞ~」と、買ったばかりのボールを投げた。

「それ!」
 あおは落ちていた別のボールに向かって走り出しました......。

ハマるおもちゃ、ハマらないおもちゃ

"犬はおもちゃにすぐ飽きる"という話は聞いたことがあったが、あおもご多分に漏れず、そうだった。

「あおにプレゼントがあるんだけど~」などと言いながら、新しいおもちゃを見せると、(なにそれ?!見たことないんだけど!)と顔が輝く。渡すのをもったいぶっていると、あおのテンションがどんどん上がっていくのがわかる。
(はやく!はやくはやく!)

「はい、どうぞ!」
 渡した瞬間、あおは大興奮。おもちゃに食い付く。しかし、『そんなに楽しくない』と気がつくと、『はい、どうも』と、急に冷めて離れていく。短いと数十秒で終わることもある。

「え~もう終わり~?!せっかく買ってきたのに~」
 活字だとあまりショックが伝わらないが、手書きだったら かなりもんどりうっている感じである。

 このパターンがけっこうあるので本当に悲しい。悲しいというよりもったいない。中には新しいのに全く興味を示さず終わったおもちゃもあった。そうなるともったいないを越えて、ただただ悔しい。

 どのおもちゃも、最初は大体ハマる。マペットタイプ(イルカ、アヒル、ハシビロコウなど)のおもちゃはけっこう盛り上がった。しかし段々刺激が薄くなるのか、中に仕込まれている鳴き笛でピコピコ音を出しながら迫っても「だから?」みたいな顔をされることも多くなっていつしかこちらが出すのをやめてしまった。

 しばらく出さずにいたおもちゃを久しぶりに見ると、最初は盛り上がる。が、途中で『あ、これ持ってたやつだ』と思い出すようで、あっさりと遊ぶのをやめてしまう。

 これはあおが冷めているからなのか......いやしかし、ベッドの上に飛び乗って、僕が投げる丸めたティッシュに飛びついてキャッチする競技「ティッシュボール(うちだけの呼び名)」は毎日やっても飽きそうもないぐらい熱い。

"くじら誤飲事件(※「柴犬生活漂流記」Vol.7参照)"もあって、おもちゃ選びに慎重になったこともあった。

 はじめのうちは"これだと噛み切った時に危ないな"とか"オーガニック素材の方がいいかな"とか、"アメリカ製だ、ドイツ製だ......"とやってはいたが、大きくなって誤飲の心配が減った頃から、なによりも、"あおのツボにいかにハマるか?"がおもちゃ選びの最重要課題となった。

 当たり外れは繰り返され、この3年であおのおもちゃの数はかなりのものになってしまった......。

「甘やかしすぎだ」という声が聞こえてこえてくるが、それは違う......いや違わない......そうです!甘やかしすぎなんです!

 なぜこんなにおもちゃを増やしてしまったのか......それは僕が、あおとどうやって遊んでいいのかわからず、いつもおもちゃに頼っていたから。あおは基本的におもちゃが好き。それなのに飽きっぽいから手強い。

洗濯されたあおのおもちゃ(その一部)

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おもちゃあおのボールコレクション(その一部)

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おもちゃ出しまくり

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おもちゃに囲まれるのが好きらしい

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 トレーナーさんに「おもちゃはいっぺんに出さずに、一つひとつ渡すように」と教わった気もする。なのになぜこんなダメな状況に陥っているのか......。それはあおが、こちらが出すおもちゃ、出すおもちゃに、『違います』『そうじゃない!』『なんでわからないんだ?』『もう一回!』と、昔のねちっこい映画監督のように、やたらとNGを出してからである。

「だったら自分でやれよ!」と言いたくなる俳優の気持ち、ちょっとわかる。

「コレだよコレ!たのむよ~最初から出してよ」

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 それなのに、ちょっと遊べば満足。他のは?となる。悔しいを通り越して腹立たしい。

 それでも出してしまうのは、ハマった姿を見るのが楽しいから。ちなみに最近どハマリしたおもちゃがこちら。

 この豚のおもちゃ、いつもの公園の先輩白柴・ジロちゃんの誕生日プレゼントを探していた、"もうひとりの飼育員"がフライング・タイガーで見つけて贈ったドッグトイと同じもの。あまりおもちゃで遊ばないというジロちゃんが珍しくハマったと聞き、もしかしてあおも?と、試してみたくなって購入してみた。柔らかさと音が他にはあまりない感じ。

 あおはどれぐらいハマるのか?動画で記録したところ、興奮して遊び始めてから落ち着くまで9分40秒!

大コーフン!

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約10分後......ちょっと顔が疲れている

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 久々の大ヒットである。しかし......この豚もあっという間に、「まあまあ好き」なおもちゃとなってしまった......。

 あおの人気おもちゃランキングは常に流動的で、そこにヒットの法則はほぼない。これにハマる?というものも多いし、一度ランキング外となったおもちゃが、時を経て再びいきなりランクインすることも少なくない......。

 さすがにおもちゃを闇雲に買う時期は過ぎた。やっと最近、あおのおもちゃの好みがわかってきた。もっと早く気づいていたら、無駄な出費もしなくて済んだのに......。

 あおがハマるおもちゃの条件①「一口サイズ」
 大きなおもちゃも好きなのだが、短時間で切り上げることが多い。

口におさまらない大きさのおもちゃはよく枕になっている

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 あおがハマるおもちゃの条件その②「クニュクニュした噛み心地」
 一時期、ガシガシ噛むおもちゃにハマったことがあったが、ふと見ると歯茎を傷つけて血を出していることも多く、さらに硬いおもちゃを噛んでいて歯が欠けてしまったという犬の話も聞き、出すのをやめた。あおもそこまで固くなくてもある程度ガシガシできれば満足するようで、そんな気分の時は綱付きおもちゃがよく使用されている。

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 このふたつの条件を満たし、毎日出しても盛り上がる最強のおもちゃが、たったひとつある。それがコレ!

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 半透明のたまご型おもちゃ。やわらかいので歯型もつきまくり。

 このおもちゃ、あおがまだ小さかった頃にフードをネットショップで購入した時に、おまけとして同封されていたもので、どこの、なんという名前のものなのかわからない。

 あおの口にすっぽり入るサイズで、誤飲が怖くて最初はあまり遊ばせていなかったのだが、この謎のおもちゃが、あおの"おもちゃランキング"ベスト1として、長い間君臨している。

"顔がついているたまご型のおもちゃ"もいくつか持っているのだが、好んで遊ぶのはこっち。それらと比べてみると、硬さや大きさが微妙に違う。それなのでこの年季の入り方である。

 すっかりボロボロなので新しいモノを買ってやりたいところだが、どこのなんというおもちゃかわからないので見つからない。いつか壊れてしまうだろうと思いながらもけっこう長持ちしている。

一口サイズでクニュクニュタイプ。まさにあお好み!

 まさかおもちゃの王座に、フードのおまけが輝くとは思ってもいなかった。自分ではきっと選んでいない、この半透明のたまご型おもちゃ。新品は二度と手に入らないかもしれないレアもの。プレゼントしてくれたネットショップの方に感謝である。 (どこのお店だったか覚えていないのが悲しい......)


 最近、一口サイズのおもちゃを使って『モッテキテ遊び』をしている。家のあちこちにおもちゃを隠して「モッテキテ!」。探し出して戻ってきたらオヤツ授与というよくある遊びだが、がんばって探しているあおの姿を遠くから見ているとなんだか感動する。

 紙コップをいくつか並べ、その中のどれにオヤツが入っているか当てさせる知育ゲーム、紙コップを並べている途中に、片っ端から紙コップを噛み壊していた小さな猛獣時代が懐かしい......。

 こんな遊びができるようになったのか......。

 あおがいる部屋のドアを閉めて、おもちゃを隠すところを見られないようにしているのに、ドアの隙間からこっそりカンニングしていることもある。どうしても見つからないと、別のおもちゃを咥えてきて、これでどうにかなりませんか?とズルをしようとすることもある。

 あおとのそんなひとときが、最近ちょっと楽しい。

(つづく)

※おもちゃの名前を言って取ってこさせる遊びは練習中

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◎プロフィール

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舘川範雄 (たてかわ のりお)
1966年9月19日生まれ。1987年4月から作家活動に入る。
「コサキン」「SMAPxSMAP」「ポンキッキーズ」「スクール革命!」「THEカラオケ☆バトル」などテレビ、ラジオで多数の番組構成を担当。また関根勤主宰「カンコンキンシアター」の他、オリジナルコメディーやミュージカルの作・演出など、活動は多岐にわたる。
*本連載の1stシーズン【柴犬生活漂流記】は、こちら
*インスタグラム(ao20150721)で白柴「あお」が毎日、犬の目線で日々の出来事を投稿中! 

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