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2018.08.21

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犬のお悩みよろず相談室「そうだ、かえさんに聞いてみよう!」vol.1

「1歳前から他の犬に吠えるようになりました......なぜでしょうか?」

犬と暮らしていると、秘かに心配していることや予想外の展開におろおろしてしまう事件はよくあります。でも、飼い主さんひとりで悩まないで。庶民派犬オタクでよければお答えしますよー。今回のご相談は、1歳になる頃に起きやすい、他の犬に吠えてしまう悩みです。

#Lifestyle

Author :写真・文=白石かえ

【ご相談】
いつもためになる記事、真面目に真剣に!拝見しています。このたびは我が家の愛犬について相談にのっていただきたくメールしました。

  • 犬種:コーイケルホンディエ
  • 性別:メス(生後8か月のときに避妊済)
  • 年齢:生後11カ月
  • 生後9カ月くらいの頃から、散歩や動物病院で出会う「知らない犬」に対して、ときどき吠えるようになりました。歯をむきだしたり、鼻にしわができているほどではないように見えますが......尻尾は上がっている、もしくは振っています。

    「ウ~ッ、ワンワン!」と、突進しそうなオラオラ系な気がします。初めて会う犬や飼い主さんはとても不快に感じると思います。

    2回目のワクチンが終わった頃から外に連れ出しており、公園の犬仲間(先代の犬のときからのつながりです)には挨拶できます。その犬たちは15頭ほどいて、オスもメスもいるし、若い犬も少し年のいっている犬もいますが、彼らには吠えません。生後9カ月以前は、知ってる知らないに関係なく、どんな犬にもフレンドリーでした。

    外では興奮してるなと感じます。ただ何度考えても、吠えるようになったきっかけが思い出せません。また「知らない犬ならいつでもどの犬にでも」ではなく、「知らない犬にときどき」吠えるので、法則が難しいです。

    散歩や病院ではリードをしているので、制御させ、落ち着かせ座らせることができますが、このままだとドッグランやドッグプールに連れていくと、万が一噛んだりしてご迷惑をおかけすることがあるかもしれないので、諦めなきゃいけないのかなと悲しくなります。

    もし、なにか良い方法がありましたらご教示願います。

    (Mさん/女性)

    成長のタイミングと犬種の気質が関係

    多くの犬が成長の過程で通る道

     こんにちは、Mさん。こういうお悩みって、なかなか人に相談しにくいですよね。よくご連絡くださいました。でも、安心してください。犬種差もありますが、1歳になる前(小型犬はもっと早いかも)、そして2歳過ぎあたりに、急に今までと違う態度をとるようになることって、よくあるんですよ。

     チビ犬のときは、みんなと仲良くできていたのに、急に吠えるようになったとか、攻撃的な振る舞いをとるようになったとか、反対にすごく臆病になったとか、雷や踏切などの大きな音を怖がるようになったとか......いろいろよく聞きます。Mさんちの愛犬だけが特別に悪いコだとか、育て方を間違ったわけではないと思います(文面から、社会化トレーニングの実行や、ほかの犬に迷惑をかけたくないという配慮がひしひしと伝わってきますもの)。

     何を隠そう、うちのクーパー(ジャーマン・ショートヘアード・ポインター。オス。ただいま9歳)も1歳くらいに同じような行動(よその犬に吠える。小型犬でも吠えちゃう)が始まりまして、私も困った経験があります。だから、Mさんの気持ち、すごくよくわかるのです。

     でも、ほかの犬たちでも、たいてい成長過程で起きることだから、そんなに凹まないでください。愛犬がおとなになってきた証しです。

    理由その1:自我の芽生え、性成熟の時期

     月齢が進むにつれ、今までとは違う行動をとるようになるのは「犬の反抗期」と呼ばれることもあります。性成熟(心も体もおとなの犬に完成する頃)の時期に、そうした変化は起きやすいようです。

     小型犬の早いコだと生後半年くらいから、超大型犬だと性成熟はもっと遅いので1歳〜2歳くらいに起きたりします。反抗期は2回くる(1歳前と2歳すぎくらい)と言う説もあります。ニンゲンで言う、幼児のイヤイヤ期と、中高生の思春期(積み木崩し期←若い人にはこの例はわかんないか。笑。えーとタバコを吸っちゃったり、親に強く言い返したりする時期)です。

     かといって、犬種差(犬種元来の気質など)、性差、性格差、環境差(社会化トレーニングの有無など)、個体差もあり、すべての犬がそういう行動をとるわけではありません。ニンゲンの子どもだって反抗期はいろいろなのと似ています。

     うちのクーパーも、1歳くらいまでは、ドッグランで、オスメス関係なく、どの犬ともフレンドリーに屈託なく遊べていたのに、急によその犬に吠えるようになりました。Mさんと同じく「何度考えても、吠えるようになったきっかけが思い出せない」状態で、私ったら何を失敗したのかと悩みました。別に他の犬にケンカを売られて噛まれたり、追いかけ回されて、犬嫌いになった経験もないし、それこそ社会化トレーニングは全力でやったのに。それでトレーナーの友人に相談したり、書物を調べたりしました。

     その結果、性成熟が近づきつつあるクーパーのケースを考察し、ほかの犬のパターンも含めて、行き着いた答えは、以下のとおりです。複合的にいろいろな理由が絡み合っていることも多く、答えは一つではありません。そのため改善策も一つではなりません。Mさんちの愛犬はどのパターンでしょうか。もしかしたら、複数が当てはまるかもしれません。クーパーも複数が当てはまりました。ただ個体差、犬種差、性差があるから参考程度にしてくださいね。

    ●自我、自尊心、自信が芽生えてきた。<強気だから吠える>
     いわゆるオラオラ系。これで攻撃して成功体験をすると、もっと先手必勝で攻撃を仕掛ける犬になる可能性があるから、ぴしりと規律を持って止めさせ、オビィディエンスのトレーニングを継続する必要があります。ただ本来、本物の攻撃心の強い犬というのは、一部の闘犬種など心身共に強靱な犬でないかぎり、そうそういません(←ここ大事。多くは怖いから吠えるし、噛みつくのです。とくに日本にすんでいる、ペットショップで購入した社会化不足の小型愛玩犬種は恐怖ゆえのことが多い)。

    ●運動量や知的作業が足りない。<ストレスで吠える>
     おとなとして完成し、心も体もタフになり、エネルギーが余り始めた可能性があります。フラストレーションをぶつけるために、何かの刺激に反応し、とりあえず騒いでみているのかもしれません。今まで以上の運動量、知的作業を増やして、満足させた方がいいです。散歩時間を1日2時間くらいたっぷりとってみてください(ドイツでは犬のサイズに関係なく、1日2時間以上散歩に行くのがデフォルトだそうです)。いつも散歩から帰ったら、くったりしてひと寝入りするくらい遊び疲れている犬は、いいコになると思います。クンクンと鼻と脳を使う、探索欲求を満たすノーズワークもオススメ。

    ●警戒心、テリトリー意識、群れ意識が強くなってきた。<威嚇で吠える>
     今までは子犬だったから、みんなと仲良く朗らかにできていたけれど、群れ(仲のいい犬たち)や縄張りを守るために他者を威嚇しているのかも。飼い主を守りたい、ほかの犬に近寄らせたくないという、焼きもちもここに含まれます。この理由の場合は、社会化、汎化トレーニングをするとよいでしょう。でも犬種によってはトレーニングでは完全に消し去ることのできない気質もあります。そのときは、無理してすべての犬と仲良くさせなくてもいいと思います。平常心で他犬とすれ違うことができれば上出来。

    ●神経質、過敏さ、臆病さなどの気質が表面化してきた。<怖いから吠える>
     社会化を頑張っていても、本来の遺伝的な性格がでてきたのかも。これも上記と同じく、社会化、汎化トレーニングをする、あるいはノーズワークや、飼い主との共同作業であるドッグスポーツ、オビィディエンスをゲームのように行い、たっぷり褒めてもらい、よい関係をつくり、自信をつけさせるとよいです。ただし、遺伝的な気質を変えさせるというのはそう簡単ではありません(だから慎重な正しいブリーディングが大事なんです)。おうちにすでに迎えたコの場合は、時間をかけてゆっくり、愛犬の性格を楽しむくらいの気持ちでトレーニングに取り組みましょう。平常心が保てれば十分です。「これがこのコの性格なんだ」と緩やかに考え、問題行動とは思わなくていいのではないでしょうか。

    ●去勢・避妊手術により、性格が変わった。<ホルモン変化で吠える>
     攻撃的な強い性格のオス犬を去勢すれば、男性ホルモンが減り、扱いやすくなると言います。でも反対に、もともと臆病で神経過敏なタイプのオス犬を去勢してしまうと、ますます怖がりな、神経質な犬になりやすく、恐怖や不安から吠えたり、唸ったり、噛みつこうとする可能性があります(窮鼠猫を噛む状態)。

     メスの場合は、避妊手術して子宮と卵巣をとることにより、女性ホルモンが減った分、ホルモンバランスが変わり、メスがオス化することがあります。本来のメスらしいマイルドな性格が、強気になったり、テリトリー意識が強くなったりする犬がよく見られます。メスなのに、マーキングする犬もいます。

    ●おしゃべりさんで吠える。<興奮で吠える>
     攻撃するつもりも威嚇するつもりもないし、怖いわけでもないのに、嬉しくて興奮して吠えちゃう、口が先に出るおしゃべりさんタイプもいます。「早くボール投げろ!」と飼い主さんに吠える犬を見かけますが、ああいうのと同じで「早くリードを放して! あの犬と遊ばせてくれ!」という気持ちなのかもしれません。自分を鼓舞するために吠えたり、興奮して吠えるケースです。こういうときは間違いなくしっぽは上がっています(ほかのパターンでも吠えているときはすでに興奮モードなので、しっぽは上がっているだろうし、興奮の振り方はしていると思います。ただ恐怖で威嚇していても、完全に自分が下だと自覚しているときは、しっぽが丸まっていると思います)。でも興奮状態であるということは、ちょっとの刺激で攻撃に変わったり、あるいは周囲の犬にもその興奮がうつってしまい、ドッグランなどでは数頭入り交じりの大喧嘩が勃発することもあるので油断できません。興奮を抑える、クールダウンの練習をしましょう。

    ●成功体験を学習した。<自分に都合のいいことがあるから吠える>
     吠える理由は上記のようにさまざまなものがあり、複数が混在していることもありますが、いずれにしても、吠えたり、唸ったり、噛みついたりする行動により、自分に都合のいいことが起きたという成功した体験があると(=吠えたり、噛みついたら、相手が逃げた、ひるんだ、いなくなったなど)その行動が強化され、繰り返すようになります。今後、歯をむき出したり、マズルにしわを寄せるくらいにもっと行動が激しくなる恐れもあります。なので、今の吠える行動をそのまま放置せずに、成功体験をさせる前に、1日でも早くトレーニングをスタートすることが重要です。

    ☆合わせて読んでおきたい ~編集部オススメ記事~

    理由その2:コーイケルホンディエ本来の用心深さ、頑固さ、鋭敏さ

     子犬のときは、明るく楽しく朗らかに過ごしてきたわけですが、おとなになって性格が変わることはどの犬種でもあります。というか、変わらないのも考え物です。なかには、いつまでも子犬っぽくいたずらっ子で甘えたさんの犬種もいるけども(それはそれで可愛く、そして大変。笑)。ニンゲンでも幼児の頃は屈託なく毎日遊んで食べて寝てハッピー♪だったものが、成長とともにいろいろなことを学んで、体験して、考えているうちに、性格が、思慮深くなったり、落ち着いたり、自己主張が強くなったり、いろいろありますよね。犬もそんな感じなんじゃないかなーと思うわけです。

     オランダ原産のコーイケルホンディエ(以下、コイケル)は、ここ10年ほどでしょうか、日本でも徐々に増えてきていますが、世界的にみても、まだ数の少ない犬種です。16世紀の絵画に描かれているほど歴史ある犬ではありますが、それが血統として確立した(スタンダードの姿、サイズ、気質が固定された)本犬種だったのかどうかはわかりません(スパニエルの地犬かも〜!?)。

     スウェーデン在住でヨーロッパの犬種について詳しい友人がまとめた犬種図鑑によると、コイケルは「オランダ・ケネルクラブが公認したのは1971年。犬種としてはまだ若く、気質面が統一されているとは言い難い」とあり、また「コイケルが他人に警戒する態度を取るのは、ひとつにボディランゲージに対する過敏な性質に由来する」ともあります。コイケルは、相手の動きに対して過敏に反応する気質を持っているようです。

     体高38-40センチのスパニエルで、スタンダード(犬種標準)に体重表記はないですが、おおよそ8-13キロ程度。キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルより少し大きめ。コイケルは小さすぎず大きすぎず扱いやすいサイズで、優しい顔立ち、少しウェーブがかかった愛らしい外貌で、いかにも日本人が好みそうな犬種です(実際、テレビCMでも起用されている)。ただキャバリアはFCI(国際畜犬連盟)のカテゴリー分けでは、グループ9の「愛玩犬」に入っていますが、コイケルはグループ8の「ポインター・セッター以外の鳥猟犬」に入っています。ラブラドール・レトリーバーたちと同じグループであり、それはつまり運動レベル、作業意欲がとても高い犬種ということを表しています。しかも、コイケルはこんなに可愛い顔して、意外と頑固で、チャキチャキしていて、性格強めと聞きました。スタンダードでも「狩猟期以外では、害獣を見つけ殺すことが見込まれるため、鋭敏で、敏速、且つタフであることが必要」と記載されています。こりゃ、けっこう手強い犬種です!

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    コーイケルホンディエ(白石所有の写真より)。キャバリアより少し大きい。小型犬<コイケル<中型犬くらいのサイズで、小さすぎず大きすぎずのほどよい大きさ。優しい顔立ち、ふわふわウェービーな被毛の愛らしい姿。でも心はガッツリ鳥猟犬。たっぷりの運動と刺激が必要だし、規律のある関係づくりが必須

    外貌はスウィートだけど、中味は強い。飼い主も心を強く!

     ともに生活する上で、けじめをきっちりつけられる、犬に負けない精神力とタフさと体力がある飼い主さんでないと、犬の方がリーダーになってしまうかもしれません。Mさんは、とても愛犬を大切に思う、心優しい飼い主さんのようにお見受けします。コイケルはオランダでも今は猟犬ではなく、コンパニオンとして暮らしていることが大半のようですが、やはり欧米人というのは猟犬種の扱いは上手です。なのでMさんも、愛犬は猟犬種であることをしっかり肝に銘じ、規律を与え、メリハリのある指導をすることが必要かと思います。

     ついでに蛇足ですが、コイケルの猟の仕方は、かなり特殊です。ヒラヒラしたしっぽをゆっくり降りながら、湖沼の水際を行ったり来たりして、カモ用の仕掛けのところまでおびき寄せ、猟師が何十羽も一気に網で捕らえるための相棒役をします。この猟法をする猟犬種は、コイケルのほかに、カナダ原産のノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーしかいません。

     ノヴァ・スコシアはレトリーバーの名が付きますが、外貌はボーダー・コリーに似ているし、ワーカホリック(仕事中毒)っぽいくらい作業意欲のとても高い犬。そこで、仕事の仕方がコイケルとそっくりというのが気になります。実はコイケルは一時姿を消し(というかスタンダードはなく、スパニエル系の雑種みたいな存在だったのではないかと想像)、第2次世界大戦さなかの1942年にオランダの男爵夫人が行商人に頼んで写真を渡し、コイケルの再興を始め、1966年にオランダKCがこの犬種を暫定公認、のちに1971年に正式公認されたという、血統管理の歴史のまだ浅い犬です。もしかして、コイケルにノヴァ・スコシアの血が混入しているとすると(これは私の妄想ですが)、小ぶりサイズのカワイコちゃんのコイケルは、見た目のスゥートさとは裏腹に、めちゃめちゃ体育会系のワーカホリック、ついでに頑固ちゃんである可能性も考えられるのです。

     やっぱり犬は、見た目だけで選ぶと「こんなはずじゃなかった!」とあとで手を焼くことになるので、迎える前によく調べることがすごく重要。実際、日本でこんなに数少ない犬でありながら、コイケルの保護犬の里親募集を見たことがあります。悲しい日本の現実です。

     なので飼い主のスキルアップも欠かせないですが、やはりよいコイケルの血統管理をしていくことも非常に大事です。まだ新しい犬種ですし、世界的にも数が少ないくらいなので、日本国内での遺伝子プールはかなり狭い犬種と言えます。外貌だけでなく、気質面も安定するよう、慎重なブリーディングをしていくことが望まれます(ま、どの犬種でも同じですけどね!)。

    ノーズワークなどで自信をつけさせ、過敏性を減らす

    ほかの犬と「みんな仲良し」の必要はない

     ともあれ、Mさんは、コイケルの前にも鳥猟犬種と暮らしており、このコを迎える前から、とてもたくさん勉強していた真面目な飼い主さんだと思います。これからも引き続き頑張れば、改善できるはずです。

     このような性格や行動の変化は、犬にとって自然な成長のひとつであります。でも、飼い主や周囲のニンゲンにとって困ることは「問題行動」と言われてしまうわけですが、飼い主が問題行動と思わず、また他人や他犬に迷惑をかけない範疇の行動であれば、犬らしいまま見守る、という作戦だってあるのかもしれないなーと私は思っています。もちろんドッグランなどの不特定多数の犬たちと仲良く遊んでくれたら、微笑ましいですし、楽だし、ニンゲンは犬と同じスピードでは走れないのでいい運動相手がいてくれていいなとは思います。しかし!

     もし、ほかの犬と遊べないコだからといって悲観しなくてもいいのでは。「みんな仲良し」が美徳なのは、ニンゲン社会だけ。犬はそうは思ってないことも多かろうと感じます。飼い主さんや獣医さんなどのニンゲンに対して唸らず、噛まず、いい関係を作れるのであれば、その犬は人間社会の中でうまくやっていけます。何もいざとなったらドッグランに行かなくてもいいのですよ。 ただ道や公園で犬とすれ違うたびにワンワン吠えてしまうのは迷惑でしょうし、飼い主としても心が痛みますから(その気持ちよくわかる)、最低限、愛犬が平常心を保って、吠えず、唸らず、興奮せずに、すれ違えるようにできればいいですよね。

    ノーズワークがぴったりのトレーニングかも!

     そこで、そんなコには、とりわけノーズワークのトレーニングをオススメします。ノーズワークは、つねに順番で1頭ずつで行うので、ほかの犬と顔を合わすことがありません。また夢中でこの作業をすることにより犬に自信がつき、過敏性などが緩和されることが期待できます。そうするとだんだんほかの犬に会っても平静を保てるようになったりします。クーパーにも効果がありました

    ☆合わせて読んでおきたい ~編集部オススメ記事~

     最後に、大事なことをお伝えします。社会化、汎化、オビィディエンス、ノーズワークなどを含むトレーニングは、今すぐ始めた方がいいです。1歳くらいの今は、とても大事なときであります。若ければ若い方が柔軟に新しい教えを吸い込んでくれますし、悪いクセがついていないうちの方が矯正も早くうまくいきます。子犬や若犬の時代に、しっかりトレーニングし、そして飼い主との関係をきちんと構築していれば、今後の付き合いがグンと楽になります。何事も最初が肝心(でももちろん何歳になっても、犬は新しいことを上書きしてくれるけどね! しかしデリートと上書きの両方をするより、真っ新なうちに正しい導きをした方が早い)。自分でやり方がわからないときは、プロのトレーナーさんに早速相談してください。トレーニングのコツを教えてもらいましょう。そうすればコイケルは、元来スパニエルなのですから、明るく陽気で気立てのいい犬。愛犬をいい方向に伸ばしてあげてください!(とか言いつつ、私もまだまだだけどね〜。飼い主の勉強はずーっと続くのであります。笑) お互い頑張りましょう!

    参考文献:藤田 りか子 (著)・リネー・ヴィレス(編集協力)、(2015)『最新 世界の犬種大図鑑: 原産国に受け継がれた420犬種の姿形』誠文堂新光社


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    ◎プロフィール

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    白石かえ
    犬学研究家・雑文家。家族は、ジャーマン・ショートヘアード・ポインターのクーパー、ボクサーのメル、黒猫のまめちゃん、夫1、娘1。前職は、自然環境保護NGO・WWFジャパン。犬猫と暮らして30数年。彼らの存在は可愛いだけでなく、尊い。犬が犬らしく生き生きと暮らせる、犬目線の原稿を書くのがライフワーク。

    ●執筆サイト: dogplus.me 犬種図鑑 ほか多数
    ●ブログ: バドバドサーカス
    ●主な著書:
    『東京犬散歩ガイド』、『東京犬散歩ガイド武蔵野編』、『うちの犬 あるいは、あなたが犬との新生活で幸せになるか不幸になるかが分かる本』、『ジャパンケネルクラブ最新犬種図鑑』(構成・文)

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