magazine

  1. トップページ
  2. MAGAZINE
  3. 白柴・あおと「はじめての夏旅」

2018.08.03

ブログ        

順風満帆?!あおとの暮らし【柴犬生活航海記 vol.14】

白柴・あおと「はじめての夏旅」

2015年・秋から「あお」と名付けた柴の仔犬と暮らし始めた「犬の新人飼育員」の「僕」と「もうひとり」。今回はあおが"生まれてはじめての夏旅"に連れ出された時のお話......。

#Activity / #Lifestyle

Author :写真・文=舘川範雄 協力=(株)浅井企画

あお1歳。初・夏旅

 2016年8月。車移動にも慣れ、トイレの失敗もなくなった1歳のあおと我々飼育員2名は初めての夏旅に出かける計画を立てた。旅の目的は、あおにさらなる「はじめて」を体験させることであった。

 はじめてのロングドライブ、はじめてのホテル泊などなど、はじめて尽くしの旅。不安はあったが、この時はトラブルさえも楽しめそうな気がしていた。

 場所はどこがいいだろう......。はじめてなので、あまり遠い場所は次回にしよう。日数は......2泊3日ぐらいが妥当だろう。そんな打ち合わせを"もうひとりの飼育員"と行い、まずは宿泊するホテルを決めるところから始めた。

 検討した結果、選んだのは"レジーナリゾート"。ホームページや宿泊した人のブログなどを読み、犬との旅初心者も安心して泊まれる予感。

 宿泊料金が割引になる連泊キャンペーンが行われていることをもうひとりの飼育員が発見し、同じ宿に2泊するつもりだったが、利用してみることにした。いきなりハードルが高いような気もしたが、行ってみよう! あおとの"はじめての旅"は「箱根」と「富士」に決まった。

 8月24日(水)。平日だが、あおとのドライブなので渋滞は避けたい。少し早いとは思ったが、午前8時過ぎに出発した。混んでいなければ1時間ちょっとで箱根に着くが、まだ夏休み期間......絶対に油断はできない!

 ......あっけなく9時半に着いた。

 あおが一緒なので渋滞は絶対に避けたい!という強い想いだけでクルマを走らせ、無事に箱根に到着したが、いかんせん早すぎた。ホテルのチェックイン時間は午後3時。あと6時間もあるー。

あおも眠い

180802_02.jpg

「どうする?」
"もうひとりの飼育員"が(ほら、早く着きすぎた)という顔をしながら言ってきた。

「とりあえず、ホテルの場所を確認しよう」
「え?それ必要?」
生まれながらの方向音痴の僕としては、もし道に迷って、チェックイン時間を過ぎてしまったらどうしよう......と不安になっていた。

「わかりにくい場所にあったら困るから」
「まだ6時間もあるし。もっと後でいいんじゃないの?」と眠そうに言う、"もうひとりの飼育員"を説得し、まずはホテルの場所を確認することにした。地図に従って進む......。

 すぐあった。ものの1分で着き、下見の必要まるでなかった......。この時点で時計の針はまだ9時40分。昼食の時間に立ち寄ろうとしていた場所はまだ開いていない。

 人間だけなら、そのへんにある喫茶店にでも入って......ということもできるが犬連れだと簡単にはいかない。すべての店の前に犬同伴OKなら、ワンコシールでも貼ってほしい。「犬と一緒なんですが......」と言って「うち、犬はダメです」と言われたくないから聞きたくない。

 犬差別とまでは言わないが、犬区別ゾーンがまだまだ多い日本。なかなか厳しい。
(ちなみに先日、ネットで見つけた「秋川渓谷で川遊びの帰りにおすすめ!ワンコOKのカフェ」に行ったら店の人に「今日はお客さんが多いので犬は入れないです」と言われショックだった......)

「なにする?」
今まで我々がやってきた"行き当たりばったりの旅"が、あおと一緒だと通用しないことを痛感。

「どうする?」
さっきから車内でそんなことばっかり言っている。

「とりあえず散歩するしかないよね」

 翌日、宿をチェックアウト後、ちょっと寄ろうと思っていた場所が、いきなり最初の立ち寄り場所となった。

箱根強羅公園
入れないゾーンもあるが、基本的には犬OK。行ってみることにした。
 またすぐ着いた。

 開園100年というこの公園は日本初のフランス式整型庭園だとか。ちょっとだけフランス気分になりながら大きな噴水の周りを歩いたり、写真を撮ったり、見晴らしのいい場所で休憩をした。

180802_03.jpg
180802_04.jpg
180802_05.jpg
180802_06.jpg
180802_07.jpg

 園内には「白雲洞茶苑」という茶室があり、お茶を習っているもうひとりの飼育員が「ちょっと観たい」といってあっという間に消えて行った。ここの屋内施設はどこも犬NG。それほど広い公園でもないので、すでに園内を2周していたあおは、すっかり「はい、どういう場所かわかりました」の顔。

目ざとく店を見つけるあお
こちらも入って休みたかったが残念ながら犬は入れない......

180802_08.jpg

 オヤツを出しても「暑いし、外だし、いらない」と、プイ。そして全身で「ヒマ。することない」。

 そこへ現れたのは、花を愛でるのがお好きな数人の御婦人方。あおを見つけて「あら、かわいい」と声をかけてくれた。するとさっきまで仏頂面だったあおはとたんに顔をキラキラさせて「こんにちは、あおです」。

 そこから、あおの「かわいいスタンプ集め」が始まった。人がいるところに行っては、顔を見上げ「こんにちは、あおです!」と挨拶回り。

「あお、じゃあここからは別行動にしよう」と、一旦解散するわけにもいかず、ただそれに付き合った。
(犬連れの人も何人かいた)

 こうして、もうひとりの飼育員は茶室見学、あおはたくさんの人にかまってもらい、楽しい時間を過ごした。僕は、ただ暑かった。

帰り際、「入ろうよ」と誘ってくるあお
だからここは入れません

180802_09.jpg

あお・はじめての湖

 とはいえ、いい時間つぶしができた我々はクルマに戻り、芦ノ湖へ向かった。目指すは「犬、テラスOK」の店。あおが湖を見るのははじめて。一体どんな反応をするのか楽しみだ。

 強羅公園から、これまたすぐ、芦ノ湖に到着。途中降ってきた強い雨が小雨になるのを車内で待ち、目的の店に向かった。

Bakery&Table箱根
 1階はベーカリー、2階はカフェで3階はレストラン。犬連れは1階のテラス席で食事ができる。
(利用しなかったが、テラスには足湯席もあった)

 我々はベーカリーで買ったパン、あおは持参したオヤツでランチタイム。さっきはオヤツいらない!と言っていたあおも、一緒に食べるとなると食欲が湧いてきたようだった。

180802_10.jpg

 食後、いよいよあおを、はじめての湖となる、芦ノ湖に案内した。あおは芦ノ湖を見つめ......ない!興味なし!

180802_11.jpg

景色より木片の匂いを楽しむ

180802_12.jpg

何かを見つけ、一瞬考えて......

180802_13.jpg

咥えた!「あお!ダメ!」

180802_14.jpg

「あお・はじめての湖」は特に感動もなく終わった。でもまあそんなものかも。時計を見るともうすぐ14時。チェックイン時間までまだあるが、ゆっくり行けばちょうどいいぐらいかな......と芦ノ湖をあとにし、再び箱根・強羅に向かった。ゆっくり走ってはみたが、やっぱりすぐ着いた。チェックイン時間まであと30分はあったが、もう他に行くところが思いつかなかったので宿に入った。

レジーナリゾート箱根雲外荘
待たされるかな......と思ったが、チェックインを済ませるとすぐ部屋に入れてもらえることになった。ラッキー!

 ペット同伴の宿は初めて。実は我々飼育員、けっこうドキドキしていた。一方あおは、はじめての場所なのに警戒心よりも好奇心が勝って、ぐいぐい館内を歩いていた。シッポが下がって「ここどこ?怖〜い!入りたくな〜い!」となるタイプではないことがこの時はっきりわかった。

 案内された部屋は清潔感があって使い勝手も良く、犬旅・初体験の我々としてはひと安心。あおも部屋に入るなり自宅感覚でくつろぎはじめた。

早速の笑顔

180802_15.jpg

早速ベッドに乗ろうとして止められる

180802_16.jpg

 部屋の犬用アメニティがかなり充実していて驚いた。さらに、事前にチェックしていた通り、あおが家で寝ているクレートと同じモノも用意されていた。持参したタオル数枚をクッションがわりに中に敷き、薄暗くするために外にもかけた。これであお様に"より快適な眠り"を提供できるはずである。
(※勝手にホテルマン)

180802_17.jpg

 おもちゃがないと退屈するかも......と、当時のあおのお気に入りトップ3を持参したが、この通り見向きもせず。部屋への興味の方が勝っていた。

180802_18.jpg

 宿にはウッドチップが敷き詰められたドッグランもあった。しかしあお以外いなかったので、盛り上がることなく終了......。

180802_19.jpg

 夕食までにはまだ時間がある。宿の周りを散歩することにした。初めての場所が大好きなあお、足取りは軽かった。

180802_20.jpg
180802_21.jpg

 散歩から部屋に戻ると、早起きし過ぎたあおを含む我々全員、一気に眠気に襲われて撃沈。食事の時間まで寝てしまった。

 夕食は部屋で。はじめての旅ということで、あおにも夕食だけは宿のドッグメニューを食べさせることにした。

 運ばれてきたスペシャルフードにあおは「なにこれ!」と嬉しそうに、あっという間に平らげた。その後はスタッフが料理を運んでくる度に「あおです!かまって!遊んで!」と熱烈アピール。たっぷりと甘えさせてもらって大満足の様子だった。

 食事を終え、午後8時半頃、夜の散歩に出かけることにした。早起きしすぎとお酒と満腹で睡魔に負けた、もうひとりの飼育員はうたた寝。起き上がる気配がないので、あおとふたりで。

 彼女の「よろしくお願いしますー」と言う寝言のような声を聞きながら部屋を出た。

 宿を出て、しばらく歩いたところで知った。土がない!行けども行けどもコンクリート、アスファルトだらけ。あおは硬いところでは「小」も「大」もしない。いつも公園の隅っこ、誰もこないところでこっそりと済ませるタイプ。箱根駅周辺にあおの"仕事場"は全然なかった!ない、ない、土がない......歩くこと40数分......宿からけっこう離れた住宅地の中に空き地を発見!土、あったー! ここでやっとお仕事完了。汗をかいたが、なかなか箱根の住宅地を歩くこともないので、結果としては面白い散歩となった。

 宿に戻り、午後10時就寝。あおは備え付けのクレートへ......入らない。家ではクレートで眠るのに!スタスタとソファーのそばへ行き、コテッと床に転がって寝始めた。

 せっかく遮光のタオルまで用意したのに、寝るのは硬いところがいいのかな?あお様の好みはわからない。

 翌朝、目覚めるとあおの姿が床にない。見ると窓のそばのソファーに乗ってまだ眠っていた。
(結局、柔らかい所で寝るんだね......)

180802_22.jpg

 朝食前に全員で散歩。部屋に戻って、我々の朝食が運ばれてくる前に、あおに持参したフードを食べさせようとすると、見向きもしない。旅の疲れが出て食欲がないのか?「あお、食べなよ」 再度フードを差し出した時のあおの顔を見て、理由がすぐにわかった。

「ねえ、どうして私だけ普段と同じモノ食べなきゃなんないわけ?」 そういう顔である。

「ふたりは宿の料理でしょ?なんで私だけ家から持ってきたヤツ?」 何度勧めてもダメ......。え〜朝もスペシャルメニュー?我々の"読心術"が正しいかどうか試す意味も含め、予定していなかった、朝食ドッグメニューを注文した。

 そして運ばれてきた、あお用の朝食。「これこれ!」と言うように、あおは夕食同様、即完食した。

 ホームページを見てみると......

【愛犬用食事】
本格的な和食の調理人の技による地の素材を中心にした手作り料理で、旅行の最大の楽しみとも言えるお食事を愛犬も堪能することができます。

 と書かれていた......そりゃうまいわ。食事を終えたあお様は、こちらも昨夜同様、料理を運んでくれるスタッフにかまってもらって大満足だった。

 チェックアウトを済ませ、クルマに乗り込む。あおの張り切った横顔が「ねえ、今日はどこ行くの?!」と言っている。

 二日目、最初の目的地は山中湖。そこで我々はあおに"はじめてのプール"を体験させようと目論んでいた。

(つづく)

◎プロフィール

mitsui_pr.jpg

舘川範雄 (たてかわ のりお)
1966年9月19日生まれ。1987年4月から作家活動に入る。
「コサキン」「SMAPxSMAP」「ポンキッキーズ」「スクール革命!」「THEカラオケ☆バトル」などテレビ、ラジオで多数の番組構成を担当。また関根勤主宰「カンコンキンシアター」の他、オリジナルコメディーやミュージカルの作・演出など、活動は多岐にわたる。
*本連載の1stシーズン【柴犬生活漂流記】は、こちら
*インスタグラム(ao20150721)で白柴「あお」が毎日、犬の目線で日々の出来事を投稿中! 

掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法等により保護されています。



 この記事が気に入ったらいいねしよう!
 最新記事をお届けします。

新感覚!「肉球クリーム」「ドライシャンプー」をご紹介!!

犬と海水浴! 行く前の心得と下調べポイント

犬と海水浴! 行く前の心得と下調べポイント
新感覚!「肉球クリーム」「ドライシャンプー」をご紹介!!