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2018.06.21

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梅雨後半、まだまだ続く雨の季節も、外出は犬たちにとって大切な時間<前編>

愛犬との雨の日の散歩を、もっと楽しもう!

「今日は雨」。犬の散歩はお休みしてよいものか......。雨の日の犬の散歩は、たしかに面倒くさい。犬も濡れるし、泥や砂でジャリジャリするし。だからといって、そんなことを理由に"お休み"するのはナンセンス。我ら犬飼いである以上、天候に関わらず基本的には散歩へ出かけるべきなのです。なんて偉そうに言っておりますが、やっぱり憂鬱なのは確か。そこで、改めて雨の日の散歩について考えてみると同時に、後編ではお役立ちグッズも紹介したいと思います!

#Activity / #Lifestyle

Author :写真・文=白石かえ

雨の日は、散歩タイムに出会う犬が減る

 こんな風に雨が続くと、洗濯物も乾かないし、犬もなんだか湿って犬臭い(笑)。ジメジメして、本当に困ったものです。だから「雨の日は散歩に行かない」という飼い主さんはけっこう多いみたい。いつもなら朝や夕方の散歩タイムに必ず何頭かの犬たちとすれ違うのに、雨の日はあからさまに往来の犬の数が減ります(柴犬やコーギーなどの中型犬、ラブラドールなどの大型犬は見かけるけど)。いつも公園で元気よく活動している、いま最も日本で犬人口が多いはずの、トイ・プードルやミニチュア・ダックスたちはどこへ行ってしまったのか?

 もちろん小型犬でも、おばあちゃんが連れた黄色のレインコートを着たポメラニアン(しかも信号待ちではそっとおばあちゃんが自分の傘を犬の上にかざしていた。なんて愛情深い)や、おじさんが雨でも風の強い日でも毎日同じ時間に連れているブルーのレインコートを着ているシェルティには会う(定時に散歩することへの是非はあるが、おじさんの犬への深い愛情は見てとれる)。雨の日でもワクワク笑顔で歩いている、ジャック・ラッセル・テリアにも会う。つまり、小型犬でも、長毛種でも、ちゃんと雨でも散歩へ連れ出している飼い主さんはいます。愛されているなぁ、大事にされているなぁ、と、いつも微笑ましく見ています。

 ちなみに、2017年6月12日に発表された、アイペット損害保険株式会社による「雨の日のお散歩に関する調査」結果によると、「雨の日でもお散歩に行く」と答えた飼い主は61.0%。うーん、微妙な数値だけど「行かない」と答えた飼い主が4割近くいるというのはやっぱり悲しい現実。同年docdogが発表した「雨の日のおさんぽ "雨ん歩"(あめんぽ)に関する意識調査」でも、ほぼ同様の結果になっています。

 特筆すべきは、やっぱりか......という気もするけれど、小型犬と中大型犬で「雨の日でもお散歩に行く」と回答した割合は異なる結果になっています。冒頭書いた「トイ・プードルやミニチュア・ダックスたちはどこへ行ってしまったのか?」という私の感覚が裏付けられたと言っても過言ではありません。「行かない」割合が、中大型犬の約2倍とは......。

雨の日に散歩へ行かない飼い主の言い分

 今までことあるごとにいろんな場面で、散歩している飼い主さんに「雨の日、散歩はどうしているの?」と、さりげなく聞いてみました。すると、本当に「雨の日は、散歩に行かない」と、悪びれずに、ごく当たり前に言う人が思った以上にたくさんいました。ひゃーっ。そうなんだ。「雨も降るし、暑いから、梅雨から9月までは散歩に行かない」という強者もいました。衝撃。

 白石独自調査の結果、散歩に行かない理由を大別すると(複数回答もあり)だいだい以下のとおりのようです。よく言われる順に書いてみます。

  • ①排泄は、室内のトイレシーツで済むから
  • ②外飼いなので、庭で排泄すればいいから。あるいは我慢するから
  • ③(雨にかかわらず)小型犬は、散歩に行かなくていいとペットショップで言われたから
  • ④犬の毛が汚れるから
  • ⑤犬が風邪をひくから
  • ⑥犬が、濡れるのを嫌がり、行きたがらないから
  • ⑦自分(飼い主)が行きたくないから。転びたくないから

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「雨、降ってんじゃん。顔、濡れるのキライだもん」みたいな表情をして、外出するのを躊躇しているうちの犬(外の門もあります。安全な内ゲートのところでモジモジしています)

散歩を休むのは犬側の都合のときだけに

 では本当に行かなくていいものなのでしょうか。まず行かなくていい場合を考えてみます。

 持病があるなど免疫力が低い病犬や子犬、骨関節が痛む老犬などは、大雨の中、無理をして出ることはなく、1日くらいお休みしてもいいとは思います。小雨になったときに、ちょこっと気分転換がてら外へ行けば許してくれるでしょう。

 ちなみに獣医学的には、犬には風邪という診断名はありません。ただニンゲンの風邪と似たような咳、くしゃみ、鼻水、発熱を起こす呼吸器感染症はあり、有名なのはケンネルコフ(犬伝染性気管支炎)です。でも雨に濡れたから病気になるのではなく、ペットショップやパピーミル(子犬生産場)、ドッグショー会場など不特定多数の犬が多く集まっている場所で、ウィルスや細菌をうつされることによって発症することが圧倒的に多いです。

 むろん雨に濡れて冷えた体のままで放置すれば、体力を奪われ、万病のもととなりますが、⑤の「犬が風邪をひくから」というのは、雨のせいではなく、濡れた体をケアしないからです。若くて元気な犬なら、濡れたって犬はへっちゃら。本来、犬はそれくらい元気な生き物です。雨の日の散歩を休む理由にはあたりません。

 散歩のいちばんの目的は排泄行為ではない、というのは、もう真面目な飼い主さんの間では常識。排泄、運動、ストレス発散、外の世界との接点を持つ、犬社会の情報交換を行う、社会化レッスン......など、犬の散歩にはいろいろな意義があります。

 つまり、①~⑦の言い分の大部分は、人目線、あるいは愛情のつもりでも実は飼い主に都合良く解釈して言い訳していると思わざるを得ません。

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うちの場合、大型犬だとバスタオルでも小さいので、使い古しのシーツやタオルケットで全身を拭きます

☆合わせて読んでおきたい ~編集部オススメ記事~

なぜ雨でも散歩に行かねばならないのか

 基本的には、「雨だから散歩に行きたくない」のは飼い主であって、健康体の犬であれば基本的に「雨でも散歩に行きたい」のです。

 本来、動物は自分のテリトリーを糞尿で汚しませんし(つまりストレスになる)、散歩は運動量、運動時間で測るものでもありませんから、どんなに小さな犬であっても必ず必要です。ただ中には、雨の外出を嫌がるコはいます。でも、だからといってこれ幸いと散歩に行くのを止めるのではなく、なぜ嫌がるのか理由をしっかり見極める必要があります。おそらくなら①骨関節の病気、神経痛などによる痛みや苦痛(あるいは今は完治していても、その経験を記憶している)②社会化不足(雨に不慣れ。あるいは雨にかかわらずさまざまなものが怖い)、③そもそも水が嫌いと、大きく3つあると思いますが、①なら無理ない範囲で、②③ならストレスをかけないよう少しずつ雨に慣らすことや、社会化トレーニング全般を行った方が良いでしょう。

 上記の犬側の心身の問題を除けば、あとはすべて飼い主側の都合による「欠勤」です。散歩後のケア、お手入れが面倒だという理由が大きいのでしょう。犬連れでなくたって濡れるの嫌だし、そもそも自分がわざわざ雨の中外出したくないという気持ちも、よーくわかります。でも、だから行かないという理由にはなりません。

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雨でもやっぱり外遊びは楽しい。晴れた日とは違うにおいや音など、たくさんの刺激を犬たちに与えてあげてほしいと思います

 雨だろうが、基本的にはお散歩へ行くべきだという認識を持っているけれど、やっぱりどこかネガティブなイメージが雨の日の散歩にはあるのでしょう。だから、先述の調査結果にもあるように、雨の降り方によってとか、雨が続いたら仕方なくというような方も、まだまだ少なくないのだと思います。

 だったら、そんなネガティブなイメージを変えてしまえばいいのではないかと。ここらで、ちょいとマインドセットを変えてみませんか?

いかにして雨の散歩を楽しむか。Let's 雨ん歩!

「雨の散歩は憂鬱だ」でも「愛犬のために仕方なく行く」のではなく、雨の散歩そのものをいっそのこと大いに楽しんでしまう、有効活用してしまうのはどうでしょう? 次回紹介しますが、アイテムやグッズに頼るもよし、ご近所の犬飼い仲間と協働するもよし、雨の日にしか得られない刺激を愛犬も飼い主も楽しんでしまえたら最高ですよね。

 晴れの日の散歩と同じように考えてしまうから、濡れる・汚れる・後処理大変となりますが、濡れる・汚れる前提で出かけられるようになれば、楽しむことできませんかね?

 そこで提案! SNSで雨の日のお散歩を楽しんでいる様子やアイデア、ケアのひと工夫などの写真を、みんなで#(ハッシュタグ)つけて投稿し合いませんか?? 雨の日の楽しげな様子がタイムラインにたくさん流れてきたら、「憂鬱だな......」と思って外出を思いとどまっている飼い主の方の気持ちを、押してあげられるかもしれません。そうなったらステキ。

#雨ん歩楽しいな
(*このハッシュタグでの画像投稿はまだありません)

 もちろん、身の危険を感じるような、あるいは「不用な外出は控えましょう」と天気予報で警報が出されているような大雨や台風の日は、強風の影響(看板の落下や、傘の骨が飛び出た捨てられたビニール傘が飛んでくるなど)も心配ですし、川の増水、土砂崩れなどの危険がないとも限りません。そんな日は、室内トイレができるコはそれですまし、外でしかトイレをしないコは最低限の短い散歩で済ませてよいと思います。安全かどうかの判断ができるのは、飼い主だけですから。

 でもその代わり、散歩時間が短くなってしまった分、雨のかからない屋内で、モッテコイ遊びをしたり、引っ張りっこをしたり、ノーズワークをさせてみたりして、脳に刺激を与え、飼い主と一緒に遊ぶ(コミュニケーションをとる)喜びを与えてあげましょう。

 さてさて、そこで次回は、憂鬱な雨の散歩を少しでも楽しく、安全に、楽にケアできるようなグッズをご紹介したいと思います。お楽しみに♪

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雨の諏訪湖畔。少々濡れても、へのかっぱ。むしろ雨のにおいを楽しむかのよう

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