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2018.05.03

ブログ        

犬の用具を考える vol.3

モッテコイ遊びの道具は? 枝で遊ぶ危険性

「枝」や「木の棒」を使って、モッテコイをしている光景をよく見かける。なぜ飼い主はボールでなく棒を使ってしまうのか?木の棒や枝で遊ぶ危険性を今回は考えてみよう。
(編集部注;トップの写真は、ワタクシ担当編集・前島の愛犬モーフ。これまで、日常的に流木やら落ちている枝などで遊ぶことが少なくなかった。今回の記事をきっかけに、気を付けようと思う)

#Activity / #Lifestyle

Author :写真=五十嵐廣幸、docdog編集部 文=五十嵐廣幸 イラスト=yuma

木の棒とボール、どちらを使う?

 多くの飼い主が、特に水辺の遊びになるとボールではなく、周辺に落ちていた木の棒(枝など)を使ってしまう。なぜ飼い主は木の棒を遊び道具として使ってしまうのだろうか?理由として以下の5つが挙げられると思う。

  • 1.ボールが無くなると困るから
    落ちている木の棒(枝)であれば、川に流されたり、無くしても「損をしないから」
  • 2.遊び道具を忘れたから
    カバンにあるはずのボールがなかった。ちょうどいいサイズの木の棒(枝)が落ちていたから
  • 3.環境に悪いから
    テニスボールなどが川などに流れてしまえば、結果としてゴミになるから
  • 4.犬が木の棒(枝)に夢中になるから
    今までずっと木の棒(枝)を使っていて犬がボールより木に興味を示すため
  • 5.木の棒(枝)の特徴
    ボールが水に沈んでしまうから。棒状の方が咥えやすいから

 私は水辺や原っぱなど場所に限らず、モッテコイ遊びをする際は木の棒(枝)は使わず、犬専用のボールや犬用ディスクなどを使って遊んでいる。その一番の理由は「木の棒(枝)で遊ぶことは大怪我に繋がるから」といえる。以下にリンクした画像は、木の棒(枝)で犬が遊んで怪我をした写真や記事であり、ショックを受ける方もいるだろうがぜひ見ていただきたい。

【閲覧注意】*ショッキングな画像が含まれます
画像1
画像2
画像3

 これらの画像は、"stick injuries dog"と検索すれば他にもたくさん見ることができる。愛犬を悲惨な目にあわせないためにも、少なくとも飼い主は万が一の時の可能性を、しっかりと認識しておくべきだ。

どのように犬は怪我をするのか?

 私の周りで実際に起こった「木の棒(枝)で遊んで」怪我をした事例を挙げてみる。

【CASE①】
飼い主がドッグランで木の枝を投げて犬と遊んでいた。その犬が枝を咥えて戻ってくる際に、咥えていた枝が地面に接触し、犬の喉を突き破って犬が死んだ。

【CASE②】
ゴールデン・レトリーバーの飼い主が、木の棒を投げてモッテコイ遊びをしていたところ、散歩中のボーダー・コリーが投げられた棒に反応して空中でキャッチした。ボーダー・コリーが地面に着地した際、咥えていた棒が喉に刺さった。治療は約三ヶ月間続いたが回復せずに死んだ。治療費の合計は120万円。犬を失った飼い主は「他人が投げた木の棒で、自分の愛犬が死んだことに今も納得ができない」とのことだ。

180503_02.jpg

 このように怪我の多くは、咥えながら歩いている棒の一端が地面や岩などにぶつかった際に棒が強く押し付けられて、喉や口を突き刺すという悲劇である。これは子どもが棒のついた飴を歩きながら食べて転んだ際に起こる怪我と同じといえよう。

 その他にも、木の破片や断面によって口内を切ること、枝の一部や棘などが口内に突き刺さって細菌に感染する場合もある。また棘が刺さった場合は発見することがとても困難になり、場合によってはCTスキャンを使うこともある。

 私たちは犬が木の棒を咥える際、下記の写真Aのように、「枝を横にして咥える」と思いがちだが、実際には写真Bのように枝が犬の口に対して縦、または垂直にして咥えて飼い主と遊ぶこともある。この写真Bの状態で、万が一でも棒に大きな力が加われば犬は大怪我をする可能性が高い。また咥えている棒が枝分かれしていたら......そう思うと、どんな咥え方をしていようが怪我の可能性は高いといえる。

180503_03.jpg

写真A

180503_04.jpg

写真B

 以上の理由で、私は木の棒(枝)を遊び道具から外している。また、他の飼い主が投げた木の棒が自分の愛犬に当たることもあり得る。水辺などで棒遊びをしている飼い主を見かけたら、その方に犬が怪我をする可能性を上手に伝えて、投げることを止めてもらうか、その場から離れるのが自分の愛犬を守ることに繋がると思う。

 では、これからの季節多くなるであろう川や海などでの遊びでは、どのようなアイテムを使って犬と水遊びをしたらよいのだろうか?初心者も使える私のオススメアイテムを紹介しよう。

犬専用の安心感

 犬専用アイテムを使う一番の利点は犬の口や歯に優しいことだ。例えば、多くの人が何気なく使っているテニスボールはカーペット状の短い毛で覆われて、地面にバウンドするたびにボールの表面には砂や細かい石などが絡みつく。それを犬が咥えれば、歯を傷つけることになるのは簡単に想像できるだろう。犬専用のアイテムはそれら小石や砂などが付着しづらいデザインのものや、ハンドタオルでさっと拭えば取れるものが多いといえる。これらは「犬とのボール遊びは、飼い主の責任で成り立っている」でも触れているので参考にしてもらいたい。

 では、犬の口にも優しく、咥えやすく、水にも浮いて、どこでも安心してモッテコイ遊びで使えるRUFFWEAR(ラフウェア)社のアイテムを紹介しよう。


◎犬用投げるおもちゃ ハイドロプレーン
大きなサイズでピックアップしやすく、高い浮力を備えているため水遊びに最適。愛犬の口に優しい、やわらかいスポンジ素材を使用している。
【素材】680デニール・ナイロンバリスティック®シェル 【重量】113g 【カラー】ブルーアトール(BLATL)、ソックアイレッド(SERD) 【サイズ】直径30cm


◎犬用投げるおもちゃ ノット ア スティック
スポンジを内蔵した水に浮くタイプのおもちゃ。天然ゴム製で握りやすく、投げやすい木の枝型のデザインが特徴だ。噛むことで歯茎のマッサージにもなる。
【素材】天然ゴム 【重量】210g 【カラー】ダルイエロー(DLYL)、メトリウスブルー(MLBL)、ソックアイレッド(SERD) 【サイズ】直径4cm×長さ30cm


◎犬用投げるおもちゃ ランカーM
コード付きで遠投しやすく、水に浮く仕様で、水辺でのモッテコイなどにうってつけだ。サイズ的に、中・大型犬におすすめのサイズといえる。リサイクルポリエステルを採用。
【素材】900デニール・ポリエステル 【重量】181g 【カラー】ブルーアトール(BLATL)、ソックアイレッド(SERD) 【サイズ】直径6cm×長さ31cm
(※本製品は、飼い主が投げてペットが取りに行って遊ぶおもちゃであり、ペットに与えかみ続けるように遊ぶおもちゃではありません)






 このような犬専用アイテムを使えば、木の棒などで遊ぶより犬の怪我のリスクは格段に減らせるだろう。そしてこのRUFFWEAR社のアイテムは写真のように鮮やかな色で出来ているため、万が一犬が見つけられないときでも飼い主自身で発見もしやすい。これらのアイテムでモッテコイ遊びをする際は、犬に与えっぱなしにして「噛んで遊ばせないようにすること」だ。私が犬と遊ぶ際は―――

①飼い主が投げる
 ↓
②犬が追いかける・または探す
 ↓
③見つけて、咥える・飼い主の元に持ってくる
 ↓
④犬を褒める
 ↓
⑤再び投げる

―――というような流れでモッテコイ遊びを繰り返す。またアイテムが壊れた際は「もったいないから」という理由で使い続けると正しい機能を果たさないので、愛犬の健康のためにも新しいものを買うことを勧める。

「うちの犬、木の棒に夢中で他には興味がない」という方もいることだろう。これは犬が、今まで棒で楽しく遊んでいた経験から「棒=楽しいもの」と記憶しているからだ。この記事を機に、犬に優しいアイテムに変更する際は、そのアイテムが楽しいものだと犬に教える必要がある。飼い主のあなたが大げさに喜び、見つけた際や、持ってきた際は、最初のうちはトリーツでご褒美をやるなどをして、そのアイテムで遊ぶことが愛犬にとって木の棒以上に楽しいことだと認識させよう。飼い主も犬も、安心して楽しめるモッテコイ遊びにしてほしい。

◎プロフィール

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五十嵐廣幸

オーストラリア在住。ドッグライター、オーストラリアでのドッグトレーニングインストラクター資格取得。週末は愛犬と一緒にsheep Herding(羊追い)をして過ごす。サザンオールスターズ、クレイジーケンバンド、動物を愛する。犬との生活で一番大切にしているのは、犬が犬として生きるためのクオリティ・オブ・ライフ。

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