magazine

  1. トップページ
  2. MAGAZINE
  3. 先代の愛犬たちをついに納骨。泣きました

2018.04.26

ブログ        

クパメル隔週レポート「笑う犬には福てんこ盛り」vol.20

先代の愛犬たちをついに納骨。泣きました

クパメルの前にいた、先代の犬たち3頭の、納骨をしました。亡くなったのはもうずいぶん前のことなのに、それでも昨日のことのように泣けました。

#Activity / #Lifestyle

Author :写真・文=白石かえ

大切な犬を慕う気持ちは何年経っても色褪せない

【4月16日(月)】
 今日は、犬友達と表参道でランチ会。犬友2人は、どちらもイタリアン・グレーハウンド(以下、イタグレ)の飼い主さん。Sさんは12年来の友人で、もうひとりのTさんは今回ランチは初めて。なぜにこのお二方とランチすることになったかというと、これまたドラマがありまして。

 5年半ほど前にイタグレ・ファンシャーのSさんが、保護犬のイタグレがいて飼い主さんを募集しているというブログを書いていました。それを見た私が、自分のブログでもその情報をシェアしたことがあった。

 後になって、その保護犬(琥珀ちゃん)の飼い主となったTさんが、イタグレ・ネットワークの中でそのことを知ったと言う。

180416_02.jpg

琥珀ちゃんは5歳7か月になりました。めちゃくちゃいい子。イタグレって、吠えるコは少ないし、喧嘩好きでもないし、たしかに都会でも飼いやすい犬種だと思う(ただし骨折しないで自由運動できる、広い運動場のところまで出かける必要はあるぞ)

「当時、新米里親としては不安もあり、社会化のためにもいろいろなところへ行ったのですが、するとドッグランなどで会うイタグレの飼い主さんから"Sさんのブログで見て、知っていたよ!""この子が琥珀ちゃんなのね〜""応援していましたよ!"と、声をかけていただくことが多かったのです。そういうみなさんからのお声が、どれだけ嬉しくて、心強く思ったことか」

(一時預かりさんが呼んでいた琥珀という愛称を、自分が里親になったあとも変更しなかったので、その名前とだいたいの月齢から、わかる人にはわかったらしい)

 Sさんのブログを見て琥珀の存在を知ったわけではなかったけれど、いろいろな人が当時の小さな琥珀(=未来の自分の愛犬)のことを案じ、幸せを願ってくれていたことを知ったTさん。その後、当時3頭のイタグレと暮らす先輩でもあるSさんのブログも見るようになり、ずっと秘かに感謝していたと言う(たぶんその頃に、私とSさんが仲良しであることや、ついでに私がいろいろなところで記事を書いていることも知ったんだろね)。

 それから数年経った昨年の夏の終わり、東京・青山の国連大学前広場のファーマーズマーケットの一角で毎週末行われている『ペットのアダプションイベント』(=譲渡会)で、私が他の人と喋っていると、「あの......お話し中、すいません......もしかして白石かえさんですか?」と声をかけられた(よほど私って目立つのかしら。汗っ)。

 はい、そうですよーと答えると、「いつかお礼が言いたいと思っていたんですっ!」と、堰を切ったようにTさんが熱く語り出した。いえいえ、それほどのことはーなにもー。

 それにしても、犬友達のネットワークって、すごいな、って改めて感じました。イタグレを愛するファンシャーの気持ちがつながって、こうして琥珀ちゃんは、こんないい飼い主さんと出会い、毎日2時間近く散歩してもらうなど、幸せに暮らしている。なんて、いいお話しなんでしょう。

 そこで私は、せっかくだからTさんにSさんを紹介したいと思いまして、ランチ会をすることに。私もSさんも、子犬の頃の琥珀ちゃんの写真しか見たことなかったから、本物に会えて嬉しかった〜。しかもイタグレちゃんは、まーなんてちいちゃい! 足が細い! 指も長い! 小型犬を飼ったことのない私にはいちいち物珍しくて!(クパの前肢はぶっといからねー)

 毎度のことながら犬談義は尽きることはなく、ランチの後、お花の美しいカフェに移動しても、なおも喋る喋る......。いくらでも喋れるね、犬のことって。まだ帰りたくないけれど、後ろ髪を引かれる思いでバイバイしました。琥珀ちゃん、また遊ぼーね。

180416_03.jpg

足、ほそっ! 指、ながっ!! イタグレが骨折や脱臼しやすいのも納得

【4月17日(火)】
 先代の犬たち3頭分の納骨をしました。ついに、です。

 なかなか手元から離す決心がつかず、また都心に住んでいると埋葬できる庭もなく(そういう都会の飼い主さんは多いと思う。地方でもマンション住まいだと同じく埋葬場所に悩むのでは)、今までずっとリビングの一角に残していた。

180416_04.jpg

シライシ家の先代の3頭たち。長年、納骨しないままリビングにいました

・パチ(コーギー) 1997年5月 - 2007年6月(享年10歳1カ月)
・タビィ(コーギー) 1995年12月 - 2008年9月(享年13歳9カ月)
・バド(ワイマラナー) 1995年11月 - 2011年7月(享年16年8カ月)

 同時期にともに暮らしていた3頭が天国で会えないと困るからバラバラに納骨したくなくて......いちばん若かったのにパチがガンで先に死んじゃって、翌年にタビィもガンで死んじゃって(詳しく書くとコーギーバカのオットが泣くので割愛)、そして分離不安ぎみのバドなのにタビィたちと別々にしたら絶対に天国でも分離不安になるからタビィたち(の骨)にリビングで待ってもらっていたら、バドは大型犬のくせに意外にも長生きしてくれた(クパメルが来たら、バド爺ちゃんが生きる気力を取り戻した。うちの場合はね)。

 しかしバドが死んだからといって、すぐに骨を手放す気になれず......娘は「高校受験が終わるまで、バドたちを連れていかないで」と言い出し、そうこうしているとバドたちのお骨が我が家の神棚のような存在になり、何かあるときには安全祈願、バドたちに「行ってきます! 頑張ってきます!」と報告するようになっていた。ああ、そういえば娘は海外に行く前やついには大学受験も、そして私が大手術する前にも手を合わせていたなぁ。死んでなお、彼らはシライシ家の守り神なのである。

 だけど、いつまでもこのままじゃいけないよね、って内心ずっと思っていた。骨は土に還してあげないと、バドたちも安心して眠れないかもしれない。

 すると1年くらい前、近所のお寺の奥様が「本院(群馬県)に、愛玩動物供養碑を作ろうと思うの」と言う。お寺さんのキャバリアのレンちゃんは、バドたちと同世代。彼も長生きで17歳以上生きた。「レンも1匹で入るのは寂しいだろうから、バドちゃんたちと一緒ならレンも喜ぶと思う」と、なんともありがたいお話しをいただいたのだ。それで今回こうして無事に納骨する運びとなったのである(うちは無宗教なんだけど、ご近所のよしみで、そういうのに関係なく、単なる犬大好き一家としてご一緒させてもらった)。

180416_05.jpg

自然豊かな地にある愛玩動物供養碑。今はブナの新芽がきれい

 しかもその地は、以前クパメルレポートでも少し書いたが、名峰・妙義山に近い、自然豊かなところ。お寺さん所有の敷地も広く、原っぱや森でいくらでもクパメルを自由に来て遊ばせていいという。願ったり叶ったりのお話しだ。クパたちを走らせに行くたびに、バドたちに会える。バドたちも、クパたちと一緒に遊ぶため、空から降りてきてくれるかもしれない。パチとタビィは、クパメルと同時期に生きてはいないけれど、バドはクパメルと晩年過ごした。バド爺ちゃん、あのときの坊主とおきゃんなチビはこんなにでっかくなりましたよー(クパの心は相変わらずか弱いけどさ)。

 でも納骨する前夜。やはり私はなかなか寝付けませんでした(私も犬のこととなると心が弱い)。もう今夜でバドたちのお骨とお別れだと思うと切なかった。眠れないから明け方、寝室を抜け出し、お骨の置いてあるリビングで寝た。バドたちと、おうちでの最後の夜。

 そして朝、我が家を出発し、関越道を走っているとき、バドたちが生きていた時代に聞いていた思い出の曲がかかると、涙が、ダムが決壊したように流れてきた。もうパチが死んで11年、タビィが死んで10年、バドが死んで7年も経つのに、号泣した。なんで犬のこととなると、こんなにも涙が溢れてくるのか。

 お寺に到着し、お経をあげていただき、ついにお骨を納めるときもまた大泣きした。理屈じゃない。骨壺の蓋をあけて、そっと、バドの白い頭蓋骨も撫でてみた。骨って冷たくないんだね。もろくもない。しっかりした骨。頑強だったバドらしいじゃないか。私の誇り。大事な相棒。泣く。

 そしてコーギーバカのオットも泣いていた。彼と付き合って30年になるが、オットが泣くところを見るのは、タビィとパチがらみのことばかりな気がする。男の人にとっても愛犬の死は、何年経っても、切なく、心を切り裂かれるような思いがするのだろう。男の人も涙を我慢しない方がいいと思う。悲しかったらいっぱいいっぱい涙を流せばいい。犬のために泣くのは、格好の悪いことじゃない。

 結局、その日ずいぶん泣いた。何度もリフレインしては泣いた。だけど、最後は心晴れやかな気持ちになっていた。そう思わせてくれるのは、今ここにいるクーパーとメル。嬉しげに走り回っているクパメルを見ていると、涙も止まる。こいつらが私の心の支え。バド、タビィ、パチから世代交代し、うちの家族を今、幸せにしてくれる大事な犬たち。

 いつかはおまえたちも、バドたちとともにこの供養碑に入る日が来るだろう。その日まで、たくさん走れ。いっぱい遊べ。死ぬ最後の日まで、私がおまえたちの幸せを守ってあげる。

 バドとタビィとパチも、草葉の陰から後輩犬たちの幸せをいつだって見守ってくれているよ。

180416_06.jpg

クパメルの嬉しそうな笑顔があれば、いつだって私は元気になる

【4月26日(木)】
「笑う犬には福てんこ盛り」 vol.20公開。

 だめだー。バドたちのことを書くと、やっぱり泣いてしまうー。こればっかりはしょうがないねーー。

 ただ、今回自分のSNSでも納骨のことを書いたら、けっこうみんなお骨をそのまま持っている人が多かった。このままずっとそばにおいておきたい、でもそれでいいのかな......と、悩んでいる人は少なくない。私と同じような気持ちの人が実は多いんだなぁと感じた。一方、現代では愛犬と一緒に入れるお墓なども登場しているという。愛犬、愛猫のことを家族同様に想う人が増え、そういう需要が増えているのだろう。とはいえ、宗教的なことや土地のことなど、まだいろいろなハードルはあると思う。これからの日本、愛犬たち(と自分)が安らかに眠るために、どんな文化、慣習が育っていくのか。これは都市部だけの悩みなのか(田舎なら埋葬できる土地を所有している人も多いかもしれないが、今となっては土地の問題だけでなく、一緒にお墓に入りたいという気持ちもあるかもしれない)。犬と暮らす文化は、時代とともに変化していくものなんだろうね。

180416_07.jpg

ここ数日、クーパーの様子がおかしい。夜になるとブルブル震えてとなりにきて何か訴えているけど下痢ではないし、大好きな馬アキレスのおやつをあげてもポロッと床に落としていらないって言うし(前代未聞!)。短時間の外出から戻ると、あれ!?玄関の床が暖かい!(私の足の裏の部分) 犬ベッドがリビングと寝室にあるのに、玄関の固い床で丸まっていたらしい(緑のワニちゃんも一緒に添い寝。黄色い床は滑り止め用に敷いたラバータイル)。その夜、犬友達と話しててふと気がついた。まさかバドたちの骨のニオイがなくなったことに対しての分離不安症状なのか。たしかに犬の嗅覚だと、長年リビングに骨のニオイが充満していたのはわかっていただろう。動物っぽいニオイに安心感のようなものがあったのか。バドのニオイだとわかっていたかは知る由もないが......言われてみると納骨した翌日夕方からクーパーは挙動不審。早く立ち直ってくれ

 と、今回のクパメルレポートはしんみりしちゃったけど、さぁーーー、いよいよゴールデン・ウィークがやってくるよ! 準備はいいかい!? だけど、この季節は犬の体もまだ暑さに慣れてないってのに、夏日になる日もあるから、くれぐれも熱中症に注意してね。駐車場の車内に犬だけ残して、スーパーやドライブインに入ったりしないでねーーーー(そういうときはダンナを人柱に残して、犬と一緒にエアコンの車内に置き去りにしましょう)。レストランは諦めてテイクアウトして、犬と一緒に自然の中で食べるのも楽しいよ。犬用水筒も忘れずに。とにかく安全第一で、素敵な休日を楽しんで!

180416_08.jpg

弟のおうちの福ちゃん(本名:福之助)は、昨年の初夏に熱中症寸前になり、病院に駆け込んだ。暑い時間には散歩にでないよう気をつけていたのに......。そこで熱中症対策用のクーリングベストをプレゼントした。福ちゃん、今年は熱中症になるなよーーー! GWもちゃんと着るように!


 そしてそして、「そうだ、かえさんに聞いてみよう!」は、引き続き単独企画としてお便り募集中ですっ! 素朴な疑問でも、個人的な相談でもいいのよ。ほかの飼い主さんはどうしているのかなー、とか、獣医さんやトレーナーさんに聞くほどじゃないしなー、みたいなそういうレベルのものでいいの。匿名なんだしさ、恥ずかしがらないで、じゃんじゃん聞いてね。

 そのときに一緒に書いてほしいのは、おうちの犬や飼養環境のヒントになるような情報です。「犬種(ミックスなら何キロくらいのどんな犬か)、オスかメスか、犬の年齢、飼い主の年代、性別、居住地、職業」など。私だったら「ジャーマン・ショートヘア・ポインター(オス、8歳半)、ボクサー(メス、7歳半)、アラフィフ女性(笑)、東京都、自由業」という感じ。相談内容により、フルタイムで働いていて留守が多いか、小さな子どもがいるか、などの情報も教えてください。それによって答えが変わるかもしれないからね。あ、あと、掲載可能なお写真を2~3枚ほどお便りと一緒にお送りください(編集部注;できれば横位置のお写真を!)。

 同じような悩みを持っている人は、日本全国にまぁまぁいると思うのよ。だからみんなで悩みをシェア、情報をシェア。そして日本中の犬と飼い主がちょっとでも生きやすく、暮らしやすくなれたら嬉しい。お待ちしてまーーす。

☆質問・相談の送り先は、こちらのアドレスまで☆
↓↓↓
docdog_media@delightcreation.co.jp

*メールタイトルを「そうだ、かえさんに聞いてみよう!」と入れていただけると助かります。

◎プロフィール

shiraishi_pr.jpg

白石かえ
犬学研究家・雑文家。家族は、ジャーマン・ショートヘアード・ポインターのクーパー、ボクサーのメル、黒猫のまめちゃん、夫1、娘1。前職は、自然環境保護NGO・WWFジャパン。犬猫と暮らして30数年。彼らの存在は可愛いだけでなく、尊い。犬が犬らしく生き生きと暮らせる、犬目線の原稿を書くのがライフワーク。

●執筆サイト: dogplus.me 犬種図鑑 ほか多数
●ブログ: バドバドサーカス
●主な著書:
『東京犬散歩ガイド』、『東京犬散歩ガイド武蔵野編』、『うちの犬 あるいは、あなたが犬との新生活で幸せになるか不幸になるかが分かる本』、『ジャパンケネルクラブ最新犬種図鑑』(構成・文)

掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法等により保護されています。



 この記事が気に入ったらいいねしよう!
 最新記事をお届けします。

あお、旅に出る

ベル、ついに歯の治療をする

ベル、ついに歯の治療をする
あお、旅に出る