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2018.04.18

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編集長 前島の「ハッピー・ドッグライフ!」 vol.13

犬の靴・靴下をただの道具で終わらせないために

この3月、4月で、東日本大震災から7年、熊本地震から2年が経ちました。9月の防災月間よりも、みなさんの災害に対する意識が高くなっているであろう今、犬の靴・靴下の活用方法について、我が家の愛犬・モーフを例に紹介したいと思います。

#Activity / #Lifestyle

Author :写真・文=前島大介(編集部)

犬の靴・靴下を通して、コミュニケーションの質を高めてみませんか?

 先日のインターペットや各地での犬の靴・靴下の試着会などでも、物珍しさでのぞきに来る方よりも、目的を持っていらっしゃる飼い主の方がとても増えてきました。

「大型犬だし、災害時の同行避難のときのために......」
「雪遊びや川遊びでケガさせたことがあるから......」
「夏場の火傷対策に......」
「歳のせいか、最近足を引きずるようになってきたから......」

 などなど、私たちがSNSやこのメディアで発信してきた情報が、少しずつ浸透してきたんだなと、うれしく思います。一方、飼っているのは小型犬だし(避難時はキャリーバッグ)、山や川にもほとんど行かないし、夏場火傷をするような時間帯にはそもそも散歩させない......。だからうちは靴いらないですよね?とか、嫌がる犬に靴を履かせるなんてかわいそうだというお話も、少なからずいただきます。

 同行避難時のことだけを考えれば、小型犬ならたしかに歩かせる必要はないかもしれません。しかし、発災時に割れた窓ガラスで避難前に怪我をしてしまったり、その後長く続くかもしれない被災生活での必要性だったりをイメージできているでしょうか?(災害対策については、これまでもいくつか記事にまとめているので、合わせてお読みください)

 また、これは"嫌がる犬に靴なんて履かせたくない"という方への回答にもつながるのですが、"いざという時"のために靴・靴下を用意しておいても、いきなり上手になんて履くことはできません。飼い主も、スムーズに履かせることはできないでしょう。したがって、日ごろから人も犬も楽しみながら過ごせる時間を上手に使って、慣らしていく(トレーニングしていく)ことが必要です。

 若干話は脱線しますが、現代社会において人と犬が上手に暮らしていくには、いかに双方折り合いをつけていくか、ストレスと感じることを減らしていけるかが大切なポイントだと思っています。人が犬のことを正しく理解し、犬を楽しい気持ち、うれしい気持ちにさせながら少しずつトレーニングしていくことが求められます。嫌がる靴も、楽しいこと、うれしいことと関連付けさえできれば、犬たちのストレスは確実に減らすことができるはずです。歯みがきや爪切り、トリミングなど愛犬にとって苦手なことを克服していくことは、愛犬とのコミュニケーションの質を高めるためのきっかけにもなるはずです。

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先日のインターペットで試着いただいたコ。履かせた後、固まるコ多し......。そりゃそうだろう、基本素足で生活してきた犬ですから。でも、遊びを通して飼い主さんも一緒に楽しみなら慣らしていけば、必ず上手に履けるようになるはず

モーフの靴、靴下活用法

 前置きが長くなりましたが、本題です。
私が愛犬モーフに犬の靴・靴下を履かせる最大の理由は、"いざという時"にストレスなく履いていられるようになっておくため。ここで言う"いざという時"とは、災害発災直後の避難および被災生活時、そして怪我や病気の時のことを指します。しかし、先述の通り"いざという時"にすんなり履かせられ、履いてもらうためには、飼い主も愛犬も靴・靴下に慣れておく必要があります。モーフも他の多くの犬と同様に、初めはかなりの違和感を持っていました(※初めて履かせて、少し慣れるまでの様子はこちらをご覧ください。がっつり固まっています......)。そのため、アウトドアなど楽しく遊べるスペシャルなシチュエーションも活用しつつ、日常生活の中で犬の靴・靴下を活用しています。

■アウトドアアクティビティ/外傷予防

【雪遊びや山でのトレッキング、川遊びなど】
 雪遊びでは、長毛犬種のモーフの場合慣らすというより靴が無いと悲惨なことになってしまいます(笑)。指間にも雪玉ができてしまうし、雪の状態によっては肉球が切れる、剥けることも......。あとは、これからの季節だと河原でじゃぶじゃぶしながら走り回っている時も、怪我しやすいので保護のため履かせます(※泳ぎメインのコだと、邪魔かもしれませんね。でも、泳ぎの後のランなどは、要注意!)。
 ちなみに、荒療治ではありますが、自宅や普段の散歩ではどうにも慣れないというコや初めて履かせるタイミングで、アウトドアアクティビティという犬たちがテンションMAXになるシチュエーションを利用してしまうのもアリ。大半のコは、靴に意識がほとんどいかなくなるはずです。

▼愛用商品
Snow Mushers(スノーマッシャーズ)/Muttluks
Mud Monsters(マッドモンスターズ)/Muttluks

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「スノーマッシャーズ」も「マッドモンスターズ」も、型は同じ。アッパーとインナーの素材が異なるだけだ。いずれも足型と内部の縫製が秀逸で、とにかく履かせやすく、脱げづらい

■日常使い/指間炎の保護、怪我予防

【雨の日、雨上がりの散歩】
 たまに指間炎っぽい症状が出ることもあり、そんな時の雨の日、雨上がりの散歩では足先を濡らさないために「おさんぽソックス」を着用しています。すでに靴には慣れているので、日常の散歩でも問題なし。たまに、「え~、靴~」って顔しますけど、散歩中は特に気にすることはなくなりました。あとは、あまりひどく舐める時は、薬を塗った後にしばらく靴下を履かせています。

▼愛用商品
おさんぽソックス/アニマルオルソジャパン
Skitter(スキッター)/docdog

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「おさんぽソックス」は、履かせるのに少々コツ(慣れ)が必要。しかし、履かせ慣れてしまえば着脱はとても楽だ。それでいて、ソックスタイプとは思えないほど脱げづらく、お散歩程度(駆け回ったりしないレベル)であれば"脱げ問題"のストレスはほとんどない。履かせた後、足先をキュッと握り、つま先にある逆止弁の空気穴から中の空気を抜いておくと、フィット感が増す

【夏場、お出かけ時の途中休憩】
 多くの飼い主さんと同様に、夏場の散歩は気温も路面温度も低い早朝か日没後がメインなので、日常生活において火傷の心配はあまりありません。しかし、夏場に家族で旅行へ行ったりドライブに出かけたりしたとき、その道中のトイレ休憩などは炎天下の時間帯のこともあり得ますよね。モーフのお出かけセットには、靴・靴下が必ず入っているのでその時にさっと履かせられるもの(山遊びの帰りなどは、靴が泥だらけのぐしょぐしょだったりするので)を適宜履かせています。真夏の日中、"わんタッチ"どころではなく、1秒だって触れていられないほど熱い路面を、愛犬連れ歩く飼い主さんを見かけます。SAでのちょっとしたトイレ休憩であっても、火傷の可能性は十分あるのでこれからの季節ご注意ください(※熱中症については言わずもがな......ですが、一応こちらの記事も参考までに)。

▼愛用商品
Mud Monsters(マッドモンスターズ)/Muttluks
おさんぽソックス/アニマルオルソジャパン

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最近は、SAにドッグランが併設されていることも増えてきました。が、駐車したところからここまでの移動が心配......

日々の楽しみが、"いざという時"の備えにつながる

 犬にとっての靴・靴下は、食事や運動、散歩のように、すべての犬とその飼い主にとって必要な物ではありません。価値観やライフスタイルなどによっても必要か必要じゃないかの判断は異なってくるでしょう。しかし、"いざという時"に履けるようになっていることによって、飼い主も愛犬も、ストレスが軽減できるシーンは少なくないと私は考えます。それは災害時のみならず、事故やトラブルによる怪我だったり、シニア期の衰えによるものだったり、病気だったり......。

"いざという時"の備えであると同時、慣らしていく過程も含めて上手に取り入れていけば、コミュニケーションの質、ひいては愛犬との絆を強めるためにひと役買ってくれるアイテムになるかもしれません。大げさかもしれませんが、私はそんな風に犬の靴・靴下を考え、モーフとの生活において活用しています。

 すでにお持ちの方も、購入を迷われている方も、愛犬との遊びを一つ追加するくらいの気持ちで、慣らしトレーニングおよび日々の着用を楽しんでいっていただけたら幸いです。

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