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2018.02.20

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愛犬と一緒に自然の中に出かけよう!<前編>

アウトドアアクティビティが、人と犬の暮らしを豊かにする

Brand History vol.2」で紹介した、アメリカの犬用ギアのアウトドアブランドRuffwear(ラフウェア)。前回は、同社の歴史や商品開発の話を中心に紹介しました。ここでは、2018年春夏の新製品PRのために来日した、国際営業マネージャーのTripp Sickler(トリップ・シックラー)さんに、愛犬と一緒に楽しむアウトドアアクティビティの魅力、そしてdocdog(ドックドッグ)でも2月5日から取り扱いスタートした「サミットトレックス」のNEWモデルについてお話を伺いました。前後編にてお届けします。

#Activity / #Lifestyle

Author :写真=永田雅裕 文=古川あや 取材協力=株式会社モンベル

犬とアウトドアを愛する人たち

Brand History vol.2」の最後で、ラフウェア社のマーケティング部長、Susan Strible(スーザン・ストリブル)さんからのこんなコメントを掲載した。

「アウトドアにいるとき犬はとても幸せそうです。そして、それを見ているだけで、飼い主の私たちまで幸せになれます。みなさんもぜひ犬と一緒に自然の中で体を動かしてください。そうすれば、体も心ももっと健康になっていきます。そのお手伝いを私たちはしたいと思っています」

 まさに、ラフウェアというブランドを表現するコメントだったと思う。アウトドア・アドベンチャーを愛犬と楽しむそんなライフスタイルを、機能性や耐久性を兼ね備えた製品を通して提案する同社。会社設立のきっかけとなった折りたためる防水布製ボウル「Quencher™」の開発時から、そのモノづくりに対する姿勢は一貫している。同社の創立者でオーナーであるPatrick Kruse(パトリック・クルーズ)が1992年に開発したこの製品は、軽量、丈夫、そして携帯にも便利とあって、愛犬への水分補給というアウトドアを行う上で避けられない"課題"を解決するものだった。

「私たちは愛犬と一緒にアウトドア活動をより長く、そして、より楽しめるようにという思いで製品を開発しています。社員はみな犬とアウトドアが大好きで、愛犬と自然を楽しむ素晴らしさをたくさんの人に体験してもらいたいと願っています」

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ラフウェアの製品を世界中でPRするトリップさん。彼も犬ととアウトドアを愛するひとり

アウトドア、ドッグフレンドリー、そして地ビール

 ラフウェアの本社は、アメリカ西部に位置するオレゴン州のベンドにある。四季を通じてさまざまなアクティビティを楽しめることから、全米のアウトドア好きの憧れの地として知られている街だ。実はラフウェア創業の地は南カルフォルニアだが、設立の2年後、この"アウトドアの聖地"に移転している。数多くのフィールドテストを重ねて商品開発を行う同社にとって、溶岩石、雪、砂漠、川といったさまざまなテスト環境がそろう場所でもあるのだ。

「私はラフウェアに転職した9年前からベンドに住んでいます。街は森や川に囲まれていて、会社のすぐそばから全長100マイルものサイクリングロードが続いています。家から5分の場所には川があって、クルマで30分も走れば大きなスキー場です。愛犬のエディもアウトドアが大好きで、川ではフロートジャケットを着て一緒にSUPしますし、クルマのキャリーにスキー板を積むと、置いていかれないように自分からクルマに乗り込むんです。エディがいないと探し回ったら、シートに座って待っていたこともありました(笑)」

 エディは4歳のラブラドゥードル。ラフウェアでは愛犬も"出勤"できるので、自宅からオフィスまで2キロの道のりを自転車で通うトリップさんの後方には、ノーリードで走るエディがいる。私たち日本人には信じられない光景だが、Dog Friendly Town(ドッグ・フレンドリー・タウン=犬に優しい街)全米ナンバー1のベンドではごく自然なことだそう。

「ベンドの人口は9万人で、犬は6万頭と、一人当たりの犬の数は全米1です。普段からたくさんの犬に接しているから、犬たちもとても社交的で、ノーリードで散歩していてもトラブルが起こることはほとんどありません。攻撃的な犬も中にはいますが、そういった犬の飼い主は必ずリードをつけています。それからもう一つ、ベンドは地ビールの醸造所の数も全米1なんです。エディの散歩がてら、ブルワリーのテラスでビールを飲んでリラックスすることもあるんですよ」

犬とのアウトドア活動がもたらすものとは?

 エディがやってくるまで5年ほど、犬のいない生活を送った経験もあるトリップさん。生後8週間でエディが家族に加わってからは、喜びや楽しみがさらに増え、二人の息子さんたちの感情もより豊かになったそうだ。そして、エディの喜ぶ顔が見たくて、週末はもちろん仕事を終えた後も屋外で過ごす時間が増え、以前にも増して活動的になったという。

 会社や家でも愛嬌を振りまき周囲を和ませているエディだが、自然の中では大興奮して喜びを全身で表す。ぐるぐると円を描いて走り回り、雪の中に飛び込んで、自分の体より大きな枝を拾い上げる......。そんなエディの姿に、自分の子どもが喜んでいるのを見ているみたいにうれしい、というトリップさん。また同時に、自分自身が自然とつながっていることを感じ、「生きている」ことを強く意識するそうだ。

「嫌なことがあって、悲しみや怒りの感情を持っていても、エディと自然の中で過ごせば、マイナスの感情は浄化され、気持ちが落ち着いてきます。犬はその時その時を生きている動物で、過去や将来のことを心配することはないということもあると思います。犬は、アウトドアを楽しむ完璧な相棒ですね」

 週明けのオフィスでは、山登りをした、クロスカントリースキーをした、雪の中でキャンプをした、3時間も歩いた!などなど、週末の愛犬との冒険談が飛び交うそうだ。同僚の愛犬たちは、普段からオフィスで接している身近な存在。いわば甥っ子や姪っ子のようなものだから、コーヒーを片手に会話は尽きない。

「犬にとって、アウトドアにいるときが一番幸せな時間です。そんな犬たちと一緒にアウトドアにいると、喜びを分かちあうことができます。それは都会での朝の散歩でも、山道をハイキングしているときでも同じ。犬たちとの関係もこういった経験を通じて深まっていくと私たちは確信しています」

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ラフウェアのポケッタブルなボウルなら同じボトルの水を分け合うこともカンタン。愛犬との絆が深まりそうだ

必要なのはカラーとリード、そして一緒に外へという気持ち

 犬とのアウトドア活動の魅力を多くの人に伝えるために、ラフウェアではウェブサイトインスタグラムFacebookTwitterブログなどを通して、同社商品を愛用するアウトドアの達人たちの冒険物語をシェアしている。

 広大で美しい自然の中、雪山や湖、ハイキングトレイル......。大自然の中でイキイキとした表情を浮かべる犬やその飼い主の姿に、「愛犬と一緒に自然を冒険したい!」「愛犬のこんな笑顔が見たい」、そんな思いを持つ人は多いはずだ。だが、アウトドアの本場、アメリカとは環境の違う日本に住む私たち。アウトドア活動に挑戦するといっても、一体どんな準備が必要なのか、どこに行けばいいのか見当もつかないという方もいるだろう。うちのコは小型犬だし、と躊躇する方もいるかもしれない。トリップさんから、そんな私たちを勇気づけるような言葉もいただいている。

「実はアメリカでも小型犬の人気が高まっているんですよ。でも、小型犬だからアウトドアを楽しめないということはありません。体のサイズや犬種に関係なく、犬たちはアウトドアが大好きです。そして、外に出るのに大げさな道具や装備は必要ありません。シンプルなカラーとリード、そして愛犬と一緒に外に出ようという気持ちさえあれば十分です」

 普段の散歩を少しバージョンアップさせるところからなら、最初の一歩も踏み出せそうだ。

「愛犬と外を歩いていると、健康にもなるし、新しい友達もできます。本格的なアウトドア活動に挑戦するきっかけをつかむこともあるでしょう。大都市でもベンドのような山の中の小さな街でも、大きくても小さくてもどんな犬種でも、アウトドアで過ごすことで、自然とつながり、より豊かで幸せな日々を送ることができます。みなさんにもぜひ楽しんでほしいです」

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トリップさんと愛犬のエディ。雪山、湖、川、トレッキングと、なんでもこなすアウトドア犬!

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