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2017.11.29

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[Mighty Canine Campus] presents 家庭犬トレーニングのABC vol.2

トレーニングでまず学ぶべきは、飼い主

ガンドッグスポーツをベースとしたスキル・ノウハウの習得を通じて、愛犬との絆を深め質の高いコミュニケーションを手に入れるためのポイントを紹介していくこのコーナー。少々ブランク空いてしまいましたが、前回の課題を踏まえて2回目のレッスンに行ってきました。

#Activity / #Lifestyle

Author :写真=大浦真吾 文=前島大介(編集部) 監修=磯野麻衣子(Mighty Canine Campus)

前回出された4つの課題についてレベルチェック!

 前回出された課題をおさらいしておこう。

①オスワリ
ヒールウォークなど動きがある中、1回のコマンドでオスワリさせることを目標に!(位置、向きは問わず)
②マテ
視線を外す、隣でジャンプ、周りを回るなどさまざまな刺激の中でもマテができるようチャレンジ!
③ヒールウォーク
モーフに内側を歩かせる、左ターンを入れたヒールウォーク。オヤツで誘導せずとも、意識を前島さんへ向けられるように!
④呼び戻し
フードボールにオヤツを入れるのではなく、タオルに包むなどして気になるものがすぐに手に入らない状態を作り、探している途中での呼び戻しに挑戦!

 一応、それなりに練習して臨んだ今回のレッスン。docdogのFacebookページへの投稿でも、何本か自主練の様子を動画で共有させていただいたが、先生の前で披露するとなるとやっぱり緊張する......。

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ヒールウォークもなんとかカタチになってきた。途中、モーフの集中を切らしてしまうのは、私のアクションの方に問題がありそう......

「練習の成果がしっかり見てとれますね。それは、モーフくんも前島さんも、両方に言えることです。特に、モーフくんのやらされている感がなくなっているのは、とてもいい傾向だと思います。『パパ、どう?ちゃんとできてるでしょ??』というポジティブな意思が感じられるようになりました」

 と、まぁなんとか各課題ともに合格点をもらえたので、次のステップへと進めることになった。ふぅ。合格といっても、私とモーフなりの成長を認めていただけたに過ぎない。けれど、私とモーフに与えられた課題に対して、協力して取り組むことの楽しさ、大変さを改めて実感した。トレーニングって、やっぱり楽しい。

 課題そのものの理解、引き出したい行動のカタチを人間側はわかっているから、ついトレーニングやしつけってそのカタチにはめようと考えがちだ。しかし、磯野先生とのレッスンを通して改めて感じたのは、「犬に教え込む」という一方通行のコミュニケーションではなかなか進歩しないということ。なぜ引き出せないのか、何を考えているのか、まずは人が犬の気持ちを理解しなければならない。コマンドに対してアクションを起こしてくれないという事象一つとっても、その原因はさまざまだ。飼い主の指示をまったく理解できていないのか、勘違いしているのか、わかっているけどやりたくないのか......。まずは人間側が犬のコミュニケーション周波数に、チューニングを合わせなければならい。というか、合わせる意識を持つという感じかな。すると、不思議と会話しているような気分になってくる。

ガンドッグの要素も織り交ぜた課題に挑戦!

 さて、第2回目となる今回のレッスンでは、3つの課題が提示された。いずれも、初回課題を複合的に取り込んだ、複雑かつ正確性が求められるもの。私がついていけるか心配......。

①オスワリ⇒マテ⇒オイデ⇒ヒールウォーク
【目的:個々のコマンドの強化と連続性を持たせる】
 ロングリードもしくはオフリードにできる場所で、まずはヒールポジションで「オスワリ」をさせ、「マテ」。その状態から飼い主だけが数m離れ、背を向けたまま「オイデ」で呼び戻し。ヒールポジションについたあたりで歩きはじめ、そのままヒールウォークをする。この時、360度ターンやスラロームなど歩き方にも変化を入れよう。しばらく歩いたら再び「オスワリ」⇒「マテ」からヒールウォークを繰り返していく。ただし、この繰り返しのサイクルがパターン化してしまうと、それを犬が覚えてしまうので、ヒールウォークの距離やタイミング、オヤツを使うタイミングなどをランダムにすると良い。
 飼い主からの要求と与えられる報酬が予測できないので、飼い主へ集中しやすく指示を強化しやすいトレーニングだ。また、ドッグランなどオフリードにできる場所で、リードに頼らず一連の動きをトレーニングできるとなおいい。

まだ集中が続くのが1サイクル?(オスワリ⇒マテ⇒ヒールウォーク)程度。モーフのトレーニングモードスイッチを入れるコツがまだつかめていない

②呼び戻し⇒飼い主正面でオスワリ
【目的:ダミーの回収~ハンドラーへの受け渡しを意識した動きの習得】
 初回の課題でもっとも成果が示せなかったのがこの呼び戻し。なので、少しばかり難易度アップした課題にチャレンジすることに。飼い主の「オイデ」で、まっすぐ正面に呼び戻し、そのままオスワリさせるというもの。この時、コマンドとしては「オイデ」だけで、オスワリはボディアクションで誘導する。「オイデ」のコマンドの際に両手を左右に広げ(手にトリーツを持っておく)、愛犬を体の正面に誘導しつつ鼻先にオヤツを持った手を差し出し目線が上がるように手を引き上げる。この時、下半身は基本的に動かさず(長身の私はモーフの体高とのギャップもあるので若干しゃがむような感じになるけど)、オスワリさせるための壁となる。

なんてぎこちない動き......(私の)。やはり、まだまだ飼い主である私の方が学ぶべきことが多い。呼び戻しが苦手なのもモーフが苦手なのではなくて、日常生活含めこの呼び戻しをする時の私の対応に問題あるように思う

③マテ⇒オヤツ(オモチャ)を投げて⇒ヨシでピックアップ
【目的:オヤツ(オモチャ)を投げてもマテること。手で指す先に視線を固定するクセづけ】
 ガンドッグっぽい動きに、やる気満々な私。本当は、マテの状態でダミーやオモチャを遠投して、その方向を手で指示し「ヨシ」で拾ってこさせたい。けれど、まだそこまで至らないモーフと私の場合、オモチャよりも刺激の少ないオヤツから始めてみる。まずは、1m程度の至近距離へオモチャよりも刺激の少ないオヤツを投げ、それを取りに行かせるところから。でも、モーフの場合投げるモーションでハチャハチャスイッチが入ってしまうので、スローイング中に待たせておくことが難しい。そこで、「マテ」の後少し離れたところにそっとオヤツを置き、それを取らせることろからスタート。

次回レッスンまでには、オモチャをしっかり遠投できるところまで進歩していたい。モーフ、がんばろっ!
*磯野先生注:もう少し一つひとつの動きをメリハリつけてトライしましょう!(オヤツを置く→置いたところをまっすぐ腕で指す→一呼吸置いてコマンド出す)

トレーニングする上でのポイント

 前回の記事でも書いた、トレーニングを積んでいく上での最低限のポイント4つを改めて。

・コマンドは2度かけない
・オヤツをあげる前にしっかり撫でる
・意識が散ったら、方向転換
・名前を連呼しない

 加えて、今回磯野先生から教えていただいたポイントが3つある。

・オヤツのあげ方を工夫しよう!
手を口まで持っていきあげるだけでなく、放り投げてキャッチさせたり、草の中に隠し鼻を使わせたりアクションを入れることで、よりご褒美としての価値が上がる。

・ひとつの課題の取り組む環境を変化させていこう!
例えば、まずはリビングで呼び戻し。それができたら廊下⇒玄関先⇒公園⇒ドッグランと、その課題をより刺激の強い環境で行うことで指示が強化される。

・呼び戻しは、戻っておしまいにしないように!
呼び戻した後リードに繋がれる、オヤツをあげておしまいという、いわゆる戻ったら"GAME OVER"なパターンはNG。これだと、ポジティブなイメージを学習しづらいので、①の課題のように連続性ある動きの中に盛り込んだり、投げてあげたりすると良い。

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 次回レッスンまでの間、上記課題に取り組むモーフと私の様子は引き続きdocdogのFacebookページでアップしていきますので、みなさんも私たちと一緒にトレーニング楽しんでいきましょう!!

◎プロフィール

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磯野麻衣子先生
2009年に初めて渡英、家庭犬のドッグトレーナーであるフィリッパ・ウィリアムズ師の元で住み込みで犬に関して勉強を始める。レトリバーとの暮らしの中でガンドッグというドッグスポーツに触れ、2016年に本帰国し、【Mighty Canine Campus】を立ち上げた。

●HP: Mighty Canine Campus

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