magazine

  1. トップページ
  2. MAGAZINE
  3. 犬を飼うということ。命を引き受けるということ

2017.11.15

ブログ        

編集長 前島の「ハッピー・ドッグライフ!」 vol.8

犬を飼うということ。命を引き受けるということ

長雨、台風と天候不順な日々が続いた2017年秋。みなさんいかがお過ごしだろうか?愛犬とのハッピー・ドッグライフは、送れているだろうか?私はというと......公私ともにうまく体調や時間の管理できておらず、一飼い主としても反省(?)すべきことがたくさん。そんな、若干引きこもり気味だったここ1~2カ月の間、人と犬の関係についてあれこれ考えていたことを、みなさんにも共有しておこうと思う。

#Lifestyle

Author :写真・文=前島大介(編集部)

犬って、どんな存在なのか

 雨が続いたり仕事が忙しくなってしまったり、挙句の果てには私が体調崩してしまったり、愛犬モーフが"うひゃーっ♪"と生き生きとした表情で野山を駆け回るような時間を、ここのところ作れていない。"あの顔"、また見たいなあ......今月こそ、出かけよう。幸い近所に海があったり大きな公園があったり、それなりにいい環境で暮らせてはいるのだけど、散歩のたびに「父ちゃん、いい加減どっか連れてってくれよ」とか「もう公園飽きた......」など、無言の圧力をかけられている気がしてならないのだ。自責の念からくる思い込みということもあるけれど、リードを通じて彼の意思が感じられるような気もしている。

 モーフとの散歩でよく通る道沿いに、極小サイズのプードル(いわゆるティーカップ・プードルレベルの小ささ)を1年前くらいから飼い始めた家がある。特に面識があるお宅というわけではないのだけど、家の前を通るとリビングの窓越しによく吠えているので、その犬の存在に気が付いた。初めは、トイ・プードルを飼い始めたのかなくらいに思っていて特に気にしていなかったのだけど、これまで外で出会ったことが一回もないことに最近違和感を持ち始めた。リビングの窓越しでしか見たことがないなんて......。子犬の入手先によっては、超小型犬は散歩の必要がないと言っているところがあるとも聞く。

「もしかして、一度も散歩に出したことないのかな?だから、通る人や犬にひたすら吠えているんじゃ......」

 もちろん、これは私が見た一部の状況から勝手に推測したことに過ぎないし、ここでその真偽についてどうこう語りたいわけではない。でも飼い主さんの中には、真顔で「散歩は週に1回くらい」と言えてしまう人もいるのは事実。そして、「私にとってこのコは家族同然なんです~」って本気でおっしゃる。その言葉に嘘はないだろうけど。

 犬は家族。時に恋人であり、時に我が子と"同等の存在"であり、まさにかけがえのないパートナーであると、私も思う。人間の育児も経験してみて、あらためて犬との暮らしは、まさに子育てそのものだなぁとも思っている。親(飼い主)と長い時間過ごすことも大切だし、友達(犬友)と仲良く遊べること、日々の勉強(しつけ)、好きなことや得意なことを生かした習い事(トレーニング)も、そのコの犬生を豊かにするはずだ。しかし、そのためには犬を犬として正しく理解することが欠かせない。"家族"="可愛くて大切な存在"というだけではないはずだ。汚れるから泥遊びはさせない、雨の日は外出しない、散歩も排泄のために近所をぐるっと15分。"家族"のはずなのに、狭いところが落ち着く"犬"なんだからと、サークルに入れて平気で長時間留守番させたりしちゃう。飼い主にとって都合がいいだけの擬人化は、犬という生き物を本当の意味で"家族"として育んでいるとは思えないのだ。

171109_03.jpg

飼い主と愛犬の関係性が世の中を変える

 人間社会でペットとして生きていく犬にとって、そのコの犬生は飼い主次第だ。わずか10数年の寿命をどう生きるのかは、飼い主の手にかかっている。docdogで連載を持っていただいている五十嵐さんの言葉を借りるなら、愛犬は「永遠の小学5年生」だと言う。私も、その言葉にはとても共感する。その短い一生を、飼い主のもとから巣立つことなく"小学生"のまま終えていく。"家族"であるそんな子どもら(愛犬)の意思、想い、能力を最大限尊重し、可能性を広げてやりたいと、私は思う。それは、人間の子どもたちとなんら変わらない。だって、私にとってモーフは"家族"だから。

 大切なのは、どう折り合いをつけていくかなんじゃないかと思うのだ。そして、折り合いをつけるために必要なのが、しつけ、トレーニング、訓練である。強制や矯正ではなく、まさに共生していくためのコミュニケーションであり、双方ストレスなく日々暮らしていくための絆づくりだとも思う。

 例えば、犬の靴・靴下。これも、ケガさせないため、滑り防止のため、災害対策のためと、一方的にただ履かせようとしても、素足での生活が基本の犬たちにとってはストレスの方が大きい。そのうち慣れてくれるコもいるとは思うけれど、靴・靴下を履かせるためには上手にコミュニケーション取りながら、「ストレスあるモノ」⇒「楽しいモノ、うれしいモノ」に書き換えていってあげる必要がある。その上で、ケガをしそうなタイミングや老犬の歩行サポートなど適切なタイミングで履かせてあげること。それが、人との暮らしの中で折り合いをつけていくということなんだろうと思う。

 なんて、偉そうなことを書き連ねているけれど、私とモーフの関係も冒頭書いたように日々多くのことに反省しつつ一進一退、ちゃんと折り合いつけられているのかどうなのか微妙なところだ。完璧にコントロールなんてできないし、たまに散歩をサボってしまうこともある。でも、誰よりもモーフのことを見ているし、気持ちも含め理解しようとしている自負はある。繰り返しになるけれど、やっぱり実の子どもたちとの生活、育児と、同じだなと思う。

171109_02.jpg

少し前に風邪で寝込んだ時の写真。散歩をせがむでもなく、遊びに誘うでもなく、この日はひたすら私に寄り添っていてくれた。想像以上に、犬たちって飼い主のことを見ているし感じている。愛犬が「言うことを聞いてくれていない」といった愚痴をよく聞くけれど、大半は飼い主である私たちのコミュニケーション能力不足が原因だと、私は思う

 犬がいる暮らし、犬との生活は、本当に素晴らしい。こればかりは、飼い主としてその責任を引き受け、犬と暮らしてみなければわからないだろう。けれど、それだけに思いつきや勢いでスタートさせるようなものではない。その出会い方、飼い始めるきっかけはさまざまだと思うけれど、原則、一度引き受けたはずの責任を放棄してはならないのだ。これから犬を飼い始めようという方は、その覚悟を持って、どんなパートナーを迎え入れるべきか考えていただきたい。

 実は今週末(11/19)、今まさに犬を飼おう、飼いたいと考えている方はもちろんのこと、すでに飼われている方にとっても、愛犬との関係性を見つめ直すきっかけとしてお勧めしたいイベントがある。

 国内最大級の大譲渡会『ブレーメンパーク』だ。

 docdogもこのイベント趣旨に賛同し、会場でちょっとした仕掛けを用意している。このあたりの詳細は、別記事でまとめるのでそちらを参照いただくとして、たくさんの保護団体さんたちが一堂に会すこの場に来ることで、「殺処分の状況」や「新しいペットとの出会い方」を、その目で、耳で、リアルな情報として受け取っていただけたらと思う。

 人と犬の幸福な関係を追及していく上で、解決しなければいけない社会的課題はたくさんある。そのためにキーになるのは、一人ひとりの飼い主とその愛犬との関係性なんじゃないかと思うのだ。私たちdocdogは、強い絆で結ばれた"家族"を、またそんな"家族"との繋がりを、プロダクトやサービスを通じて広げていきたい。

追伸;
会場で見かけたら気軽にお声掛けください。今回試着販売を行う出店ではないけれど、靴についてのご相談なら、喜んでお受けいたします! あ、人気連載"クパメル隔週レポート「笑う犬には福てんこ盛り」"の白石姉さんもいるよ♪

◎INFORMATION

【国内最大級の大譲渡会 ブレーメンパーク 〜殺処分ゼロをめざして〜】
SEKAI NO OWARIと認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンが、2016年に立ち上げた動物殺処分ゼロ支援プロジェクト「ブレーメン」の活動として初めて開催する大譲渡会イベント。ひとりでも多くの人に、ペットショップ以外の出会いの場があることや、日夜頑張っている各動物保護団体の活動を知ってもらい、1頭でも多くの保護動物たちに新しい家族を見つけることを目的として開催される。当日は35団体、保護動物は犬160頭以上、猫140頭以上が参加! 動物保護団体もそれぞれに特徴があり、譲渡の条件やルールが違うのだが、こんなに複数の団体が一堂に会していれば、自分の家族とマッチする保護動物や団体と出会える確率が増えるはず。保護犬ってどうなんだろう、迎えるのは大変かな、などの疑問がある人も、とにかくまず保護犬を知ることから始めてみよう。
※自分の犬を同伴することはできないのでご注意ください

主催:ブレーメンパーク2017実行委員会
構成組織:ブレーメン、ピースウィンズ・ジャパン、Do One Good、トレードショーオーガナイザーズ
日程:2017年11月19日(日)
時間:10:00 ~17:00
会場:幕張メッセ 4ホール(千葉市美浜区中瀬2-1)
入場料:入場無料
詳細はHPまで: http://www.bremen-park.com/

掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法等により保護されています。



 この記事が気に入ったらいいねしよう!
 最新記事をお届けします。

「リアルな現状を感じてもらいたい」さあ、ブレーメンパークへ!

ペットホテルでストレスなく過ごさせるためには?

ペットホテルでストレスなく過ごさせるためには?
「リアルな現状を感じてもらいたい」さあ、ブレーメンパークへ!