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2017.08.18

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高齢犬の実践的健康術をレポート!<後編>

14歳の殿の暑さ対策、ベッド、トイレ事情とは?

犬も14歳にもなると、高齢犬ならではのケアが必要になってきます。体力の衰えが見られるようになってきた愛犬・殿が快適に過ごせるよう、飼い主でドッグトレーナーの佐藤眞千さんは、さまざまな工夫をしているようです。今までに4頭の大型犬の世話を実践する中で編み出してきた、その工夫やお役立ちアイテムを教えてもらいました!

#Healthcare / #Lifestyle

Author :写真=永田雅裕 文=山賀沙耶 取材協力=成城こばやし動物病院

暑さ対策は若いとき以上に大切

 前編では、あえて歩かせ続けることによって寝たきりにならないようにする、殿(14歳、ベルジアングローネンダール)の健康術を紹介したが、もちろん工夫はその他にもある。今回は、殿が快適に暮らせるようにするための、日常生活にまつわるさまざまな工夫を紹介しよう。

 まずこの季節になると必要なのが、暑さ対策。
 そもそも、特に暑がりだという殿のために、室温は常に低めに設定。「夏はクーラーガンガン、冬は暖房を入れないので、家の中は夏でも冬でも寒いですよ(笑)」と佐藤さん。
 そして、夏の間は家の中でも外でも常に、体の表面温度を一定に保ってくれるというオピタノのウェアを着用。その上にアイアンバロンの「着たままねんねのハニカム胴着」を着せて、立ち上がるときなどにさっと補助できるようにしている。
 さらに、外に出るときには、犬友達に作ってもらった保冷剤入れを首に巻いて出かけるそう。

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着せたままにできるハニカム胴着が重宝。首に巻いている青いものが保冷剤入れ

 外から帰ってきて暑そうにしているときは、脇の下や首、後ろ脚の付け根など、動脈が近い場所に保冷剤を当てて、重点的に冷やす。もっと暑いと、トロ舟に水を張ってザブンと浸からせてしまうこともあるそう。

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胴着の中に保冷剤を入れて、カラダを冷やす

殿のための特製ベッドは高機能の新素材

 現在殿は、ダイニングキッチンにベッドを置いて、家にいるときは基本的にそこで寝ている。そのベッドももちろん特製だ。敷布団には、通気性、高反発性、耐久性を兼ね備え、丸洗いもできる新素材ブレスエアーのマットを使用している。
「体圧を分散できる、熱がこもらない、水をかけて洗えるというので、重宝していますね」
 その上に、シーツ代わりのタオルを敷き、保冷ジェルマットを乗せて、殿のベッドの完成。

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人間用のシングルのマットを2つ折りにして使用。青いカバーの中に見えている白い素材がブレスエアー

 排泄は今のところ自力でできているが、最近は夜寝ていてウンチが出てしまうことがあるため、留守中と寝るときはオムツを着けるようにしている。犬用オムツではシッポ穴が大きすぎて穴からウンチが落ちてしまうため、人間用のオムツにはさみでシッポ穴を空けて使っているそう。

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すぐ取り替えるものなので、「このへんかな?」とハサミで適当に切って穴を空けるだけ

定期的な鍼治療も

 もう一つ、佐藤さんが殿の健康のために受けさせているのが、鍼治療。アジリティーをしていた弟犬ナルーに受けさせたことがきっかけで、現在は殿の変形性脊椎症による痛みの緩和などを目的に、鍼・漢方外来のある『成城こばやし動物病院』に通っている。
「私自身も不調なときは鍼がいちばん効くので、犬たちにもと思って、受けさせ始めました。今はだいたい月1回ぐらい、殿に何かあると診てもらっています。犬たちは特に痛がったり嫌がったりすることもなく、リラックスして受けていますね」

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まずは全身を触ってカラダの状態を確認してから、鍼治療がスタート。立っていられる犬の場合は起立姿勢で行うそう

 犬のカラダには人間と同じようにツボがあり、鍼治療では、ツボとツボをつないで全身を巡る経絡の流れを整えることを目的としている。
「鍼治療は、部分的な治療だけでなく全身的な効果も期待できるため、特に高齢犬にはオススメですね」
と、鍼・漢方外来担当獣医師の山内明子先生。

 高齢になった大型犬の世話というと、大変そうというイメージを持つが、「大変なのは重さぐらいですよ」と佐藤さんは笑う。
 愛犬が高齢になったとしても、一緒に暮らし、一緒に何かをする喜びは変わらない。その延長にある愛犬の介護とは、それまでの日々と比べても、特段変わったことではないのかもしれない。佐藤さんと殿の姿を見ていると、そう思わずにいられなかった。

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とはいえ、25kgある愛犬を持ち上げられる体力は必要だ

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