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2017.08.11

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[Mighty Canine Campus] presents 家庭犬トレーニングのABC vol.1

ガンドッグトレーニングを通して、良き家庭犬を目指す

Mighty Canine Campus代表の磯野麻衣子さんへのラブコールで実現した本企画。ガンドッグスポーツをベースとしたスキル・ノウハウの習得を通じて、愛犬との絆を深め質の高いコミュニケーションを手に入れるためのポイントを紹介していきます。私と愛犬モーフがモデルケース(ほどよく低レベル......)となり、磯野先生のレッスンを公開しちゃいます!

#Activity / #Lifestyle

Author :写真=永田雅裕 文=前島大介(編集部)

まずは現状を知ろう

 いよいよスタートした本企画。いったんのゴールについて磯野先生は......

「2017年12月中に"ガンドッグトレーニング"というツールを使いながら、前島さんとモーフくんが今まで以上に息を揃えたコミュニケーションをできるようになってもらいます。その目標達成に向けて、他のペアと一緒にグループレッスンへの参加もできるレベルにしたいですね」と言う。

 今の私とモーフのレベルを考えると想像すら難しい状態ではあるけれど、先生がそう言うのだから頑張るしかない。みなさんも、ここで与えられる課題について家庭で取り組んでみてほしい。

 さて、初回レッスンでは私とモーフの関係性含め「現状を知る」ためのアセスメントテストを実施。実施項目としては①オスワリ、②マテ、③ヒールウォーク、④呼び戻しの4つで、ひとまず声符でも視符でも、日常使っているコマンドの出し方でやってみることに......。

①オスワリ
「動きの中でオスワリをさせる時、コマンドをかける直前にリードでモーフの注意を引いてしまったところは改善ポイントですね。これだと、オフリードでのコミュニケーションが基本のガンドッグでは役に立ちません。リードに頼らない指示の出し方で、普段の練習も取り組んでみてください。それから、今は手指示と同時に声でのコマンドをかけていますが、どちらにより強く反応しているのかわかりません。手指示だけ、声だけの2通りでのコマンドもチェックしてみましょう」

②マテ
「普段、マテと呼び戻しをセットで使うことが多いですよね? マテはマテの行動のみで完結させて、正しい行動が取れたらその都度ご褒美をあげるようにしましょう。マテのコマンドで距離を取るのであれば、ある程度離れてもじっとしていられたら前島さんから近づいてご褒美をあげてください。それから、単に距離を取るだけではなく、視線を外したり、犬の周りを回ってみたり、ジャンプしてみたり、さまざまな刺激の与え方をしながら、少しずつレベルを上げていきましょう」

③ヒールウォーク
「注意力が散漫なところがありますが、悪くはないですね(笑)。注意が必要なのは、今はオヤツをあげることでヒールウォークを作ってしまっているという点です。オヤツはあくまでも強化したい行動を引き出せてからその報酬として使いましょう。この時あげる位置もポイントで、左腰あたりにトリーツポーチを付け、ヒールウォークでキープしたい愛犬のアタマの位置(飼い主の左ひざあたり)に、左手でさっとオヤツを出せるようにしてくださいお散歩の途中などで、上手にトレーニング取り入れて、歩いている時の注意が前島さんに向くようにしていってください。もちろん、散歩のすべてをヒールウォークさせる必要はありません。
 それから、リードウォークは少しポイントを説明しておきましょう。リードは体の後ろ側を通して右手で持ちます。こうすると、犬が前に出ようとしたり蛇行したりすると、リードが飼い主さんの足に引っかかって思うように動けません。飼い主さんのリードをグイグイ引くことなく、犬が自ら正しいポジションを学習しやすいんです」
※オスワリやマテと違って、正しい行動を作れるようになるまでは、「ヒール」などコマンド指示は不要。

④呼び戻し
「呼び戻しが必要なシーンとしては、さまざまな刺激がある中で意識が飼い主に向いていない状況が大半なので、それを想定したチェックをしてみました。反応もいいですし、呼び戻されるということに対して、ネガティブな感情はほとんどなさそうですね。前島さんとの絆の強さも見てとれました(笑)。フリーになったうれしさと興奮で少しはしゃいでしまいましたが、そこの修正は次回以降やっていきましょう。今はまず、呼ばれたらすぐに反応して戻ってくることが大切です。初めの注意を引き付けておく刺激の強さなど、徐々にレベルアップした環境下での呼び戻しにチャレンジしてみてください」

次回レッスンまでの課題

 この日のアセスメントテストを踏まえて、磯野先生から次の4つの課題が出された。

①オスワリ
ヒールウォークなど動きがある中、1回のコマンドでオスワリさせることを目標に!(位置、向きは問わず)

②マテ
視線を外す、隣でジャンプ、周りを回るなどさまざまな刺激の中でもマテができるようチャレンジ!

③ヒールウォーク
モーフに内側を歩かせる、左ターンを入れたヒールウォーク。オヤツで誘導せずとも、意識を前島さんへ向けられるように!

④呼び戻し
フードボールにオヤツを入れるのではなく、タオルに包むなどして気になるものがすぐに手に入らない状態を作り、探している途中での呼び戻しに挑戦!

各課題共通の注意点

・コマンドは2度かけない
1度のコマンドできいてもらえない時はいったんリセット。愛犬の鼻先にオヤツを近づけ、意識を向けさせるもオヤツはおあずけ。そこから再度トレーニングをリスタートしてみよう。

・オヤツをあげる前にしっかり撫でる
ガンドッグということを考えると、獲物(ダミー)を回収してハンドラーのもとに戻ったら、獲物(ダミー)は地面に落とすことはNG。そのため、ご褒美のオヤツをすぐにあげてしまうと、手を出す=オヤツとなってしまい、それまで咥えていた獲物(ダミー)を放してしまうことに繋がりかねません。そこで、オスワリでもマテでも、強化したい行動が引き出せたときは、まず撫でてあげるようにしよう。

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・意識が散ったら、方向転換
トレーニング中、意識が気になるニオイやほかの犬などに向いてしまった時は、リードを引くことで意識が向いているものから引き離すのではなく、それとは逆方向に歩いてしまうようにしてみましょう。飼い主に意識を向けていないと、どこに行くかわからない......と愛犬に思わせるようなイメージ。

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・名前を連呼しない
名前を呼ぶことによって、アテンションを引くのはとても大切なこと。例えば「モーフ、オイデ!」など。ただ、連呼するような使い方はNG。これもコマンドと同じように、一度でしっかり注意を引けるようにしておきたい。

 次回レッスンまでの間、上記課題に取り組むモーフと私の様子はdocdogのFacebookページで随時アップしていこうと思う。こちらもお楽しみに!

こんな風に動けるようになったら、人も犬も楽しいだろうなぁ。モーフ、がんばろうね。というか、どちらかというと父ちゃん(飼い主)の取り組み方次第なのだけど......

◎プロフィール

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磯野麻衣子先生
2009年に初めて渡英、家庭犬のドッグトレーナーであるフィリッパ・ウィリアムズ師の元で住み込みで犬に関して勉強を始める。レトリバーとの暮らしの中でガンドッグというドッグスポーツに触れ、2016年に本帰国し、【Mighty Canine Campus】を立ち上げた。

●HP: Mighty Canine Campus

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