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2017.07.12

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松本秀樹×docdogの[Up to You] 1st.シーズン#03

愛犬のしつけ、うまくいかないのはなぜ?

人と犬の幸福な関係を目指し「日本にかっこいい飼い主を増やしたい」とスタートした、松本秀樹さんとの連載第3弾。今回は、飼い主であれば誰もが悩んだ経験を持っているであろう「しつけ」について、お話ししてきました。

#Lifestyle

Author :写真=大浦真吾 文=前島大介(編集部) 協力=(株)浅井企画

まず考えるべきは、方法ではなく目的から

docdog前島(以下、d):いやぁ、暑い日が続きますねぇ。僕は毎朝5:30~6:30くらいで散歩をしているのですが、最近はその時間帯でも帰ると汗だくです。

松本(以下、松):暑いですよねぇ~。毛皮着ていない人間が暑いんだから、犬は相当しんどいはず。

d:なのに、いまだに気温30度を超える中、何の配慮もなしに犬の散歩をしている人を見かけます。確かに、やむを得ない事情(家でトイレできないなど)の方もいるとは思います。そんな時は、クールベスト着させて日陰を歩くとか、極力アスファルトではなく芝生や土の上を歩かせるとか......

松:火傷防止に靴を履かせるとか?

d:ありがとうございいます(笑)。そうした気遣いができている人はいいのですが、そうじゃない人を見かけるとちょっと心配になってしまいます。

松:炎天下、自分は日傘さして全身紫外線対策しているママさんが連れている、フレブルとか??

d:そうそう。突っ込みどころ満載ですね。熱中症、焼けたアスファルトでの火傷など、これからの季節、夏を楽しむためにも気をつけたいですね。
 さて、前置きはそのくらいにして、今回の本題へ入りたいと思います。

松:「しつけ」についてでしたっけ。また難しいところに放り込んできましたねぇ。

d:この連載1回分でどこまで伝えられるか微妙なのですが、大切なところですし、いってしまいたいと思います(笑)。テーマとしては大きいとは思いますが、共通認識(理解)として持っておくべきことって、意外とシンプルなんだと思うんですよね。

松:「どうやって教えたらいい?」と、How toばかり知りたがる人がいますが、大切なのは各家庭での生活スタイルに応じて何を目的にどんなことを、どのようにしつけたいのかという点だと思います。

d:犬種や気質によってもアプローチは違ってきますし、どのコも同じように、同じレベル感で覚えさせようとするのは無理ですよね。トリックをたくさん覚えられる犬が良い犬で、そうじゃないコはダメなのかというと、そういうわけじゃない。
「ネットや本で見たとおりに教えているのに、まったく覚えてくれない......」というのも、そりゃそうですよね。犬は機械ではないですから、マニュアル通りになんていきません。

松:根本的にしつけとは、犬が飼い主家族の一員として、その家庭や地域社会で暮らしていくために必要なマナーを身につけるようなものだと思います。散歩の時間すべてをヒールウォークできる必要もありませんし、投げたボールを持ってこなくても、いいっちゃいいわけです。

d:混雑した人ごみを歩くときに「ヒール」に着かせたい、ディスクドッグをやってみたいから「持ってこい」をできるようになりたいという目的があれば、あとはそのコの性格やライフスタイルに合わせて工夫していけばよいのだけど、ここから先のアレンジはなかなか難しいですね。

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マニュアルを見る前に愛犬を見よう

松:はい、そう思います。だから、根を詰めたりできるかできないかの「0」か「100」かで考えたりする必要はありませんが、目的を明確にしてもっとプロを頼ったらいいと思いますけどね。

d:新しく連載が始まった五十嵐さんの記事でもありましたけど、服従訓練(Basic Obedience)を「犬と飼い主が一緒に」学ぶことが、愛犬との信頼関係を築く上でも僕は重要だと思います。そういう意味でも、トレーナーさんを頼るのは賛成なのですが、ポイントは「犬と飼い主が一緒に」というところですね。

松:それはありますね。トレーニングに一定期間出してしまうとか、通園のようなスタイルで、問題解決のすべてを任せてしまうのはちょっと違います。トレーナーさんがかけるコマンドと自宅で飼い主さんがかけるコマンドでは、声のトーンも違えば環境も違うわけで、極端な話同じ「オスワリ」でも愛犬からしたらまったく異なる仕事なわけです。

d:もちろん成長がないわけではないと思いますが、別の課題や問題が出てきたときに飼い主さんが対応できなくなる可能性がありますよね。しつけやトレーニングに行き詰ったら、その原因を犬に探すのではなく、まずは自分自身や環境を見直すべきだと思います。その際のカウンセリングや助言、トレーニングのフォローアップをトレーナーさんにお願いするのは、とても有効です。何はともあれ、飼い主さんの目と感覚を養うことが必要でしょう。

松:結局、ベーシックな部分で信頼関係(人と犬の)なくして、しつけやトレーニングがうまくいくはずありません。愛犬は、想像以上に飼い主のことを理解していると思うし、彼らなりにその意思を伝えようとしてくれているはずです。それを、しっかり受け止めて理解し、コミュニケーション取れるようになるかどうかは、私たち人間側の問題ですね。

d:覚えてほしいこと、教えたいトリック、やめさせたい問題行動について何か対応を打つのであれば、取るべきファーストアクションは愛犬をしっかり見るということ。そこから見えてくるちょっとしたきっかけや環境に、問題解決の答えがあるはずです。結局のところ、コミュニケーション力をいかに高めるかに尽きると思うんですよね。まずは伝えたいことを愛犬にきちんと理解させる力が必要で、その理解を前提に伝えた指示や要求から、タイミング含め的確に行動を引き出す力が飼い主には求められるわけです。

松:その通りですね。どれくらい自分の愛犬のことを理解できているか、知ろうとしているのか、広く、深く、見ていくことが大切です。小さいことかもしれませんが、お気に入りのオヤツが何か、行動にどんなクセがあるのかというところも、しつけのためには欠かせない要素の一つです。

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d:そうそう、スペシャルトリーツを知っておくのはポイントですよね。ちなみにモーフは、ボイルしたササミがあればかなりの誘惑の中でも、コントロール可能です(笑)。偉そうなこと言ってますけど、僕も飼い主としてまだまだレベル低いです......。「犬を見よう、理解しよう」とはしているものの、そう簡単にはいかないですよね。なので、先ほどの話にも出ましたが、プロに頼ることにしました! そして、その内容を企画で紹介していきます。12月までに、僕もモーフも生まれ変わりますよ。

松:おおお、楽しみですね。

d:家庭犬としてのトレーニングについて、その連載企画で読者の皆さんの参考になる情報を提供していきたいと思います。
 はい、というわけで今回もお時間です。

松:次回は、「遊び上手な飼い主になる!」とかどう??

d:いいですね! まだ梅雨も続きますし、暑くて外で遊べる時間も限られますから、室内での遊びの情報とかうれしいです!!

◎INFORMATION

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BSジャパン「まさはる君が行く!ポチたまペット大集合」
新テーマソング、挿入歌がリリース!!

新しい番組テーマソング「歩いて行こう!」は、旅と出会いをテーマにした心はずむハッピーソング♪ 作曲は花澤香菜さん、加えて多数のプロデュースを手掛ける北川勝利(ROUND TABLE)さんが担当。幅広い世代が楽しめる1曲となっています。さらに! まさはる君旅犬デビュー5周年を記念して「何度でも抱きしめるさ」が新たに挿入歌として誕生! こちらは、BEGINの上地等さんがプロデュースで、松本君からまさはる君への想いを描いた詞は、松本君と上地さんとの共作です。特典DVDには、2曲のミュージックビデオも収録!!

【タイトル】
まさはる君が行く!ポチたまペット大集合
~ 歩いて行こう! / 何度でも抱きしめるさ ~
【歌】
末永華子/松本君/まさはる君
【収録曲数】
全4曲
1.歩いて行こう! /末永華子 with 松本君とまさはる君
2.何度でも抱きしめるさ /松本君
3.歩いて行こう!(カラオケ)
4.何度でも抱きしめるさ(カラオケ)
【特典DVD】
"歩いて行こう!" "何度でも抱きしめるさ"ミュージックビデオ
価 格:\1,500(税別)
発売日:2017年7月5日
発売元:ポリスター・ソングス
販売元:スペースシャワーネットワーク

>>購入はこちら(テレ東本舗)

◎プロフィール

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松本秀樹さん

1974年11月15日生まれ。大阪府出身。『まさはる君が行く!!ポチたまペット大集合!!』(BSジャパン/毎週火曜日19時放送)で、ラブラドール・レトリーバーのまさはる君の相棒をしている。浅井企画所属。犬好きが高じて、犬関係の資格を多数取得。子どもと犬のために一般社団法人ナチュラルドッグスタイル代表を主宰し、さまざまな活動を展開中! 隔週金曜日にYouTubeで配信されている『松本秀樹の うれみみチャンネル』も大人気!!
公式ブログ:https://ameblo.jp/macha-daichi/
浅井企画HP:http://asaikikaku.co.jp/

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