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2017.07.24

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換毛期、外耳炎など注意点がいっぱい

皮膚トラブルの多い夏を乗り切る予防とケア

換毛する、蒸れやすくなるなど、何かと皮膚トラブルの多いこの季節。特に下毛がごっそり抜けるダブルコートの犬種や、耳の中が蒸れやすい垂れ耳の犬種は要注意です。特にこまめに行いたいこの時期のケアのコツを、JKCトリマー教士の渡辺まゆみ先生に聞きました。

#Healthcare / #Lifestyle

Author :写真・文=山賀沙耶

散歩前はしっかり、散歩後はさらっとケア

 夏に向かうにつれて気温が上がってくると、トイ・プードルなどのトリミング犬種以外の犬たちが迎えるのが、換毛期。3月ごろから徐々に毛が抜け始め、暑くなるたびに何度も換毛を繰り返すことも。
 放っておくと家中に毛が散らばり、また抜け毛や死に毛がカラダに残ったままだと蒸れやすくなって、犬にとっても不快なため、特にこまめなケアが必要になる。

 ケアに関してまず見直したいのが、タイミング。一般的には散歩後にケアする人が多いようだが、オススメは散歩の前。散歩前にブラッシングスプレーをかけてブラッシングしておくと、静電気が起こりにくく、汚れがつきにくくなるため、散歩後には軽くブラシをかけるだけできれいになる。また、散歩がブラッシングのごほうびになるため、自然とブラッシング好きにすることができるのもポイントだ。
 最低1日1回、散歩前にしっかりケア、散歩後はさらっとケアを習慣にしよう。

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ポイントは、ブラッシング前にカラダを濡らすこと

 それでは、特に換毛する時期にしっかり行いたい、ブラッシングの手順を見ていこう。

① 濡れタオルで全身を拭く
 ブラッシングの前に、まずは濡れタオルで全身を拭いて、汚れをざっととる。こうして全身を濡らすことで、毛の飛び散りを防ぐとともに、ブラッシング時に抜け毛がよく取れるようになる。もしくは、ブラッシングスプレーをかけることでも代用できる。長毛種の場合は、毛をめくって中までしっかり湿らそう。

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② スリッカーとコームをかける
 長毛の場合はスリッカーブラシとコーム、短毛種の場合はコームで、抜け毛を取り除くようにブラッシングする。
 長毛種のスリッカーは、ただ上からかけるだけでなく、毛をめくって中までしっかりかける。ただし、スリッカーは犬の体の凹凸に沿って、皮膚に対して常に平行に当てること。そうしないと、ブラシのピンが皮膚に刺さって、犬に痛い思いをさせてしまう。一度スリッカーを自分の皮膚に当ててみて、痛くない角度を確認しよう。

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 ちなみに、細かい刃のようなブラシで抜け毛や死に毛を抜き取るアイテムもあるが、毛を強く引っ張ってしまったり、切ってしまったりして、毛がはねる、毛づやが悪くなるなどの影響が見られるため、渡辺先生としてはあまりオススメしないそう。

渡辺先生オススメのブラッシングスプレーはこちら。

プラッシュパピー/OMGレディートゥユーズ(希釈タイプ)500ml
 ブラッシングの前にスプレーすると、被毛のダメージや静電気を防止し、簡単な汚れを落とす効果もある、オーストラリア生まれのブラッシングスプレー。ブラッシング前はしっかり湿らす必要があるが、油っぽくないため遠慮なく使える。

飼い主にできる耳のケアとは

 春から秋の時期によく聞くもう一つの悩みが、耳のトラブル。特に垂れ耳の犬種は耳の中が蒸れやすく、外耳炎などの病気にかかりやすい。
 犬の耳はラジエーター(放熱器)の役割も果たしているため、耳の中の毛を切り、周囲の毛も短めにしておくことで、通気性がよくなり、暑い夏を快適に乗り切ることができる。

 また、日々の手入れに渡辺先生がすすめるのが、A.P.D.C.クリアの「イヤークリーンウォーター」。犬の耳掃除は、液体のイヤークリーナーを耳の中に垂らして、耳道を外からクチュクチュと揉むやり方が一般的だが、飼い主にはなかなかハードルの高い。ところが、このイヤークリーンウォーターはスプレータイプのため、耳穴だけでなく耳の内側全体にシュッと吹きかけることができ、飼い主でも気軽にケアできる。
 ただし、初めて使うときにいきなり耳の中に吹きかけると、犬はびっくりしてしまう。最初は指で耳の穴をふさぎ、耳介(耳のひらひらした部分)のほうに吹きかけることを繰り返して、慣れさせてから。慣れてきたら耳穴にもスプレーして、軽く揉んで汚れを浮き立たせてから拭き取ろう。

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渡辺先生オススメのブラッシングスプレーはこちら。

A.P.D.C.クリア/イヤークリーンウォーター 100ml
限りなく水に近い成分でありながら、複合アミノ酸、超電解イオン水、天然フィトンチッドのトリプル効果で、トラブルの元となる耳ダニや原因菌を除菌する。直接耳に垂らすトンガリキャップタイプもある。

◎監修者プロフィール

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渡辺まゆみ先生

JKCトリマー教士。東京愛犬専門学校講師。東京都江戸川区にてボランティア活動を行う、ペット共生ネットワーク「わんず・どりー夢」代表。著書に『ドッグ・グルーマーズ プロフェッショナル・ワークブック』(インターズー刊)などがある。




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