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2017.03.03

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ジャパンキャンピングカーショー2017「PEACE LIFE PEACE PET」体験レポート!

ペットとの出会いが変わるとき、人と動物のよりよい共生社会がひらける

2/2〜5幕張メッセにて開催された『ジャパンキャンピングカーショー2017』。 その一角で2/24の記事でも紹介した『Do One Good』高橋一聡氏が仕掛けるペットゾーン「PEACE LIFE PEACE PET」が開催された。ペットとの出会い・旅・防災の3つのテーマで開催されたこのゾーンには、どういう背景・目的があったのか。その想いに迫っていきます。

#Lifestyle

Author :写真=大浦真吾 文=塩見拓也(docdog編集部)

自分のライフスタイルに合わせて、ペットに出会うというスタイルを伝えたい

 近年、キャンピングカーの使用方法が多様化している。文字通りのオートキャンプに加え、車中泊による旅や災害時のプライベートシェルター、移動式の仕事部屋など、各人のライフスタイルに応じた使い方として、キャンピングカーの概念が広がりつつある。幕張メッセで行われた今回のショーにも、7万4000もの人が来場しその感心の高さが十分に伺えた。

 キャンピングカーオーナーの約4割はペット連れで旅をするというデータもあり、実はキャンピングカーとペットは親和性が高い。そして、このペットゾーンの仕掛け人がDo One Goodの高橋一聡氏だ。

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ステージイベントでも積極的にPRしていた高橋氏。写真右は、同じく本イベントの「PEACE LIFE PEACE PET」企画に参加していた『ピースワンコ・ジャパン』のプロジェクトリーダー大西氏

「パソコンとかクルマを選ぶときに、スペックは絶対気になりますよね。でもなぜかペットの場合は、スペックは見てなくて、ビジュアルや金額で選んでしまう。そこを、犬種やその犬自体のスペックもちゃんと見て選ぶようになれば、飼育放棄される犬も減るんじゃないかな」

 これは、先日の対談記事にも掲載した高橋氏の言葉。動物に今感心のある人以外にも、動物について考えたり関わったりするきっかけを提供する。そして、各人が少しずつでも自分の意見や関わり方を持っていく。今回のペットゾーンは、人と動物のよりよい共生社会を目指していく上での高橋氏からの一つの提案とも受け取れる。

14の動物保護団体が参加! 3つのエリアで、ペットとの出会い・旅・防災を描く

 ペットゾーン「PEACE LIFE PEACE PET」は「ペットとの出会い」「ペットと旅」「ペットと防災」の3つの大きなテーマで開催された。

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「ペットとの出会いゾーン」にはDo One Goodオリジナルのドッグプレイヤードが2箇所設置され、保護犬の譲渡会が開催された。周囲には特定犬種専門のブリードレスキューをはじめ、14の動物保護団体がブースを出展。個性的な保護犬と来場者が積極的に交流する姿が印象的で、感心の高さが伺える

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「ペットと旅ゾーン」の会場には、犬連れ旅の手引きやホテルの案内に加え、犬連れ旅行のためのキャンピングカーの展示が行われていた。防災や旅のツールとしてキャンピングカーが注目されるなど、ペットとの親和性は高い

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「ペット&防災ゾーン」の会場には、災害時の心がけやもしものために必要なグッズがぎっしり。同行避難時の使用を想定したキャリーバッグや、瓦礫から足を守る犬の靴など、比較的新しい災害グッズも展示されていた

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『ピースウィンズ・ジャパン』のブースでは、災害時のリアルな現場が伝えられ、災害救助犬のデモンストレーションも行われた

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「飼い主のライフスタイルに応じてペットとの出会いを考えてほしい」との願いを込めてDo One Goodとdocdogにて作成したボード。保護犬のキャラクターを誰よりも把握している保護団体の方が、参加した保護犬を性格別にマッピングした。保護犬との出会いは犬のキャラクターを把握できるので、自分のライフスタイルに合わせた犬を選びやすい

ペット・動物の現状を広く社会に対して発信していくことの重要性

 高橋氏は、Do One Goodの活動で目指していることについて、こんなことも語っていた

「僕らが目指す"未来のペットショップ"を作ることです。僕は、ペットショップってものすごい力を持っていると思うんですよ。というのも、ペットショップみたいに老若男女が目的を持って行く場所って、今他になかなかない。昔の神社やお寺のように、年に何回かお祭りがあって、そこにはおじいちゃんと子どもたち、近所の人たちがみんな集まるみたいな、そんな場所になり得ると思うんです」 「僕が描いている未来のペットショップと、今の子どもたちが未来に作るものとは、全然違うものだと思う。未来にペットショップを運営していくべき人たちが店を作るベースを、大人が準備することがすごく大事だと思っています。
 僕が子どものころはペットショップって百貨店の屋上にあって、子どもながらに10万円のプードルと8万円のプードルとは何が違うんだろうなと思いながらも、結局その価値は金額で見てたんですよね。でも、保護活動や譲渡会を見て育って、動物の価値はお金じゃないんだっていうことを経験的に理解した今の子どもたちが作るペットショップが、僕が描いている未来のペットショップです」

 今回の「PEACE LIFE PEACE PET」は、高橋氏の言う"未来のペットショップ"の一部なのだろう。キャンピングカーという別の目的のもとに集まった老若男女が、動物と触れ合う機会を持ち、立ち止まり、興味を持ち、考え始める。すぐに人の考えや行動は変わるものではないが、個々人が少しずつでも動物に関して考え、行動することで、人と動物のよりよい共生社会へのきっかけになるはずだ。

◎プロフィール

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高橋一聡さん

『Do One Good』代表理事。1971年、東京都生まれ。明治大学政治経済学部卒業。大学のラグビー部で大学日本一を3度経験する。伊勢丹への勤務、ラグビー海外リーグでの活躍、ラグビー部監督業を経て、32歳で渡米。カリフォルニアの『Madeline's Pet Grooming Salon & Institute』でペットについて学び、帰国後、アドホック株式会社 ペットスパ事業部勤務。現在はDo One Good代表の他に、「犬をきっかけに自分らしい暮らしを発見する」をコンセプトにしたワークショップ型店舗『Dog Life Design』代表、NPO法人『gentle one』専務理事など。
http://doonegood.jp/

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