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2016.11.09

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犬の靴を使って愛犬との絆を深めよう!

トリック「履かせて!」を教えて、楽しく靴を履く!?

犬にトリック、芸は不要? いえ、そんなことはありません! 何かを教える過程は、犬とコミュニケーションを深めるうえで、とても大切です。そこで、ここでは犬に靴を履かせるときにも使える、ゴロンと寝転がって待つ一発芸「履かせて?」を教えてみましょう。教え方をしつけインストラクターの中井真澄先生に教えていただきました!

#Activity / #Lifestyle

Author :写真=永田雅裕 文=山賀沙耶

なぜ、犬にトリック・芸を教えるの?

 飼い主が愛犬に教えているトリック・芸といえば、「オスワリ」「フセ」「オイデ」「マテ」など、日常生活の中で使えること、という人が圧倒的に多いだろう。もちろん、それらはとても有益だ。
 それでは、日常生活で特に役に立たない、いわゆる"一発芸"的トリックは教えても意味がないのだろうか。逆に、それらを教えることは犬をオモチャのように扱っている、ととらえる人もいるかもしれない。

 ところが、「犬に教えるトリック(一発芸)は、意味のないことでいいんです」と話すのは、しつけインストラクターの中井真澄先生。
「教えるトリックの内容は、見た目が可愛らしかったり、楽しいものがいいですね。そのほうが、愛犬に教える過程も楽しめて、すぐにできなくても困ることもないし、イライラもしませんから。飼い主と愛犬が一緒に何か作業をして、できたらほめる。そうすると愛犬は嬉しいし楽しい。この過程が大切なんです」

 靴を履かせる作業も、ただ飼い主が一方的に愛犬に履かせるのではなく、愛犬と飼い主の共同作業にできると楽しい。というわけで、ここでは犬に靴を履かせるときにも使える、ゴロンと寝転がって靴を履くのを待つ一発芸「履かせて!」の教え方を、中井先生に教えてもらった。
 ちなみに、この「履かせて!」の一発芸、最後までできたらかなり高度だ。これにチャレンジすると同時に、「愛犬のカラダ、どこでも触れますか?」と、「愛犬が靴を楽しく履くために」もあわせて練習してほしい。

犬が自ら靴待ちポーズになる「履かせて!」を教えよう!

 ここでは、「履かせて!」の指示語でゴロンとお腹を見せて寝転がり、「靴」の指示語で靴を履かせている間待てるように練習をする。指示語はどんな言葉でもOK! 飼い主と愛犬が練習を楽しめるように、面白い言葉を考えよう。
 また、靴を履かせやすいよう、小型犬なら膝の上などで寝転がるように教えてもいい。

 もう1点、どんな一発芸でも同じだが、愛犬に教える前に、その指示語の定義を飼い主の中ではっきりと決めておくこと。どちら側に転がるのか、どこまで転がれれば完成なのか、転がるのは一瞬なのか転がったまま待つのかなど、定義を明確にしておくことで、愛犬にわかりやすく教えることができる。

 それでは、トレーニングスタート!

1.オヤツを手に持ち、フセをさせる

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まずはフセの姿勢からスタート。オヤツを手に持ち、犬ににおいをかがせて手にオヤツを持っていることを教える。オヤツの持ち方はこちらを参考にして

2.オヤツで誘導して寝転がらせる

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オヤツを持った手を床につけた状態から、犬の腰が崩れているほうに転がるように、顔の横→上と動かしていき、犬を寝転がらせる。寝転ぶ瞬間に「履かせて!」の指示語を言って、ほめてオヤツを与える。最初は完全に寝転がらなくても、横向きになるところまででOK

3.完全にお腹を見せられるようにする

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2.を繰り返し練習して、だんだん最終形の完全にお腹を見せるポーズまでできるように誘導していく。また、寝転んでいる間にオヤツを与え続け、寝転ぶ時間を長くしていく

4.誘導の手を少しずつ遠ざけていく

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3.ができるようになったら、誘導していた手を少しずつ犬の口から離していく。寝転がったポーズができたら、ほめてオヤツを与える

5.寝転んだ状態で待つことを教える

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4.の練習と同時に、さらに寝転んだまま靴を履かされている間待つことを教える。オヤツを犬の口につけてガジガジさせた状態で、「靴」などの指示語を言いながら、脚を握る。脚を握る時間を徐々に長くしていき、最終的には靴を履かせている間、寝転んだまま待てるようにしよう。「靴」の指示語は、4本の足それぞれを触るときに毎回言うこと

6.指示語だけでできるようにする

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繰り返し練習して、最終的にはオヤツを持った誘導の手をなくしていく。「履かせて!」の指示語だけでゴロンと寝転がって、「靴」の指示語の間、靴を履かせてもらうのを待てるようになればゴール!

 以上を、毎日少しずつ、繰り返し練習してみよう。
 焦ってしまって、まだできていないのに次のステップに進んでしまうと、うまくいかない。楽しくほめながら、時間をかけて1つ1つ確実に練習しよう。一発芸は、できることよりも、教える過程を楽しむことのほうが大切だ。

◎監修者プロフィール

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中井真澄先生
中央大学卒業後、中学校教諭4年間勤めた後、日本訓練士養成学校に入学し、JKC公認訓練士および日本警察犬協会公認訓練士の資格を修得。訓練所勤務を経て、都内動物病院内のドッグスクールの専属トレーナーとして勤務。2011年6月から半年間のロンドン留学を終えて、2012年に犬のしつけ・出張トレーニングを行う『Waggy Smile』を立ち上げる。『愛犬のしつけのコツがわかる本』(エイ出版社刊)など書籍や雑誌の監修、テレビ出演等、多方面で活躍中。
http://waggysmile.com

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